「東京都」勤務の「救急救命士」の仕事内容・給料レポート

現役もしくは元・公務員へのキャリア・アンケートです。 今回は、「東京都」勤務の「救急救命士」(男性)に回答いただきました。 仕事内容、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてアンケートしたものを編集して掲載しています。

はじめに

「東京都」勤務の「救急救命士」(男性)によるキャリア・アンケートです。

レポート者のプロフィール
公務員としての職業・勤務先:消防官・救急救命士(東京都勤務)

性別:男性

雇用体系:正規雇用

所有資格:自動車運転免許・救急救命士

「救急救命士」を目指した理由

母が看護師をしており、医療の世界に興味を持っていました。

高校生の時に将来の仕事を考えていた時、「救急救命士」という資格を知りました。

「消防官」とくに「救急隊員」として、苦しんでいる方のそばまで行って、その方の役に立てる仕事のための資格だと知り、「救急救命士」の資格を持つ「消防官」を目指しました。

「救急救命士」の仕事内容について

「消防官」は火を消す消防隊、病気の方や怪我をした方を、その病状や怪我の程度に合った病院まで搬送する救急隊、機械などに挟まれた状態など動くことができない状況の方を救出する救助隊、火災を未然に予防するために建物の点検などを行う仕事、防災の仕事などがあります。

「救急隊員」はただ人を運ぶのではなく、その方の状態を的確に観察して状態を判断をし、悪化させることがないよう処置を行いながら搬送します。

「救急救命士」の資格を持つ「救急隊員」は、医師の指示のもとに特定行為という医療処置を行うことができます。心臓と呼吸が止まってしまった方に対して心臓の働きを強くする薬剤を投与する、点滴をする、空気の通り道に管を通して呼吸の手助けをする処置を行います。必要な方には血糖値を測定するなどの処置を行います。

これらの処置を病院以外で、しかも、医師が側にいない状況で行えるのは「救急救命士」だけです。技術のいる処置が多く研修や訓練を重ねています。

「救急救命士」の1日の仕事の流れ

「消防隊員」や「救急隊員」など現場に出る隊員の勤務は24時間勤務です。8時30分から翌日の8時40分までです。

この間は、消防署から勝手に出ることはできず、食事中であろうがトイレにいようが災害出動指令があれば出動します。

7時30分:出勤、電車で職場へ向かいます。
8時:職場到着
8時30分:前日からの隊員と交替(大交替)
午前中:前日の隊員から申し送りを受け、各車両、各個人の装備を点検します。点検終了次第、災害出動の報告書を作成したり、各係の事務仕事をしたり、災害現場活動の訓練を行なったりします。
12時10分:昼休憩(60分)
13時10分:訓練、事務仕事、訓練
17時15分:夕食
19時:各隊員集合してミーティング
22時:仮眠 翌6時まで仮眠の時間ですが、交代で1時間消防署の受付につきます。
6時:起床
8時30分:当日の隊員と交代
8時40分:終業
10時:帰宅

「救急救命士」の給料・残業・有給休暇について

「消防官」の給料は採用後の年数によって、また出動の件数によって変わります。採用後7年、「救急隊員」月給35万、ボーナスは100万、年収は700万ほどでした。

残業は基本的にはありませんが、交代直前に災害出動があれば残業になることがありました。有給休暇は希望すればとることができますが、1日に休暇を取れる人数に制限があったので、数人が重なると休みを諦めなくてはならない時もあります。

この仕事で、働いているときに困ったこと

東京の「救急隊」でしたので、とにかく出動が多く、仮眠をとる時間もほとんどありませんでした。その分、報告書の作成も多く、夜中に仮眠をとれずに報告書を作成していたこともあります。

「救急隊」の現場は、病気の方のご自宅や仕事場、怪我をされた方は道路の真ん中にいたりと、常に違う現場で多くの一般の方の目に晒されながらの活動でした。近年ではすぐにSNSに投稿され叩かれることもあり、非常にストレスでした。

また、目を背けたくなるような現場も少なからずあったので、精神的に疲労が溜まる仕事でした。 「救急隊」は扱う資機材も多く、その中には消耗品も多くありました。そのため、その在庫管理も負担になっていました。

この仕事や職場でよかったこと

公務員でしたので、扶養手当や残業代の支給などしっかりしていました。また、余程のことがなければ年々給料は上がっていきますし、民間の会社に就職された方より将来は安定していたと思います。

東京都の消防でしたので家族寮があり、抽選ではありましたが通常より安く済むことができました。中には一等地と言われるようなところにも寮があり、かなり安くその土地に住むことができていたようです。

公務員という肩書があったので、ローンを組む際にも不安なく銀行などに相談することができました。

「救急救命士」の仕事エピソード

救急の現場で旦那さんの意識がないと119番通報を受けて現場に向かいました。現場では奥さんがパニックになっていて、状況を把握することすら大変な状況でした。

しかし、他の隊員と協力して病院まで搬送し、病院での処置の甲斐もあってすぐに意識を回復した後、その方と奥さんからお礼を言われた時は頑張った甲斐があったと感じました。

他にも妊婦さんから、自宅で陣痛が始まり動けないとの通報を受けて現場に行きました。現場に着いた時には赤ちゃんはすでに産まれていて、へその緒はまだお母さんに繋がったでした。へその緒を切り、赤ちゃんをお母さんに抱っこしてもらった時のお母さんの安堵した顔と赤ちゃんの顔は今でも忘れられません。

「救急救命士」の職場恋愛について

以前は男社会だったのですが、最近は女性消防官も増えています。後輩は同じ消防署の同期同士で結婚して、奥さんは今も現場で頑張っていると聞きました。

仕事は24時間勤務で、休日祝日関係ないので、一般の方との出会いはなかなか難しいようですが、同じような勤務体系の医療関係者とは色々なご縁はあるようでした。

ただ、やる気さえあれば異業種交流会などに出て、多くの出会いを経験している先輩後輩はいました。

救急隊員の奥さんは看護師さんが多かったように思います。

まとめ ー「救急救命士」を目指す方へメッセージ

この仕事は本当に大変な仕事ですが、その分とてもやりがいがある仕事です。簡単に諦めることなく、頑張って夢を実現させてください!

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