地方公務員アワードとは?
「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」(以下、「地方公務員アワード」)は、2019年6月から8月にかけて、株式会社ホルグの主催で開催されました。
「地方公務員アワード」では、地方自治体職員の他薦をもとに、活躍する現役の自治体職員が審査を行います。「地味」か「派手」かを問わず「本当にすごい!」と思われる地方自治体職員を表彰するという審査方法は、今までにない取り組みだと言われています。
主催者は、地方自治体では組織の中で高い成果を上げている方が多数存在しているにもかかわらず、行政業務には地味で目立たない仕事が中心のため、活躍する公務員の成果やノウハウに光があたる機会が無いという点に着目し、この「地方公務員アワード」を開催したようです。
「地方公務員アワード」が高い成果をあげた職員の活躍を取り上げることによって、一般市民や他の自治体、そして、大手メディアやローカルメディアに、優れた行政ノウハウが共有され、多くの地方公務員がより力を発揮できる環境を構築していくことが、この賞の狙いだとされています。
▼参考:「『地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019』開催のお知らせ」
https://www.holg.jp/award/201901/
「地方公務員アワード」応募・審査のしくみ
2019年の「地方公務員アワード」の応募方法は、6月から7月にかけて「他薦」のみ受付という方法でした。他薦したい方の他薦文を、公式ホームページの応募フォームに入力して応募します。
ただし、「現職の地方公共団体の職員」が、自身を除いた「現職の地方公共団体の職員」を推薦しなくてはならず、他薦は1人につき最大3名までと決められています。
そして、「首長」「副市長」「顧問」などは推薦の対象から除外されますが、推薦・応募を行うすることは可能です。また、過去の「地方公務員アワード」の審査員は選考対象外とするなど、徹底してまだ埋もれている現場の職員に光を当てられるような仕組みになっています。
2020年の応募方法には変更があるかもしれませんので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
2019年の「地方公務員アワード」の結果、受賞者と推薦理由をご紹介します
2019年の「地方公務員アワード」では、過去最高となる123通の推薦があり、2018年の約2倍となりました。その中から13名の方が「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員2019 賞」に選出され、「特別協賛社賞」として6社から各1名も表彰されました。
受賞者と推薦
「すごい!地方公務員2019賞」に選ばれた方の主な取り組みをご紹介します。
・神戸市役所 企画調整局つなぐ課 特命課長 秋田大介さん
将来ビジョンのプロモーションで、1000組の市民に未来を語ってもらう市民参加型事業の「1000SMiLE project」を立ち上げたことなどが評価
▼参考:神戸市ホームページ「1000SMiLE」
https://www.city.kobe.lg.jp/a55197/shise/kekaku/jutakutoshikyoku/kobetoshin/1000smile.html
・兵庫県加西市役所 地域振興部きてみて住んで課 課長補佐 阿部 裕彦さん
個人活動での市のふるさと納税返礼品開発や、地域観光PRに取り組むことをはじめ、福祉活動や、県立高校教師としての活動など、多岐にわたる働き方改革のお手本のような姿勢が「貢献の塊」と表された
▼参考:加西市ホームページ「ふるさと納税」
http://www.city.kasai.hyogo.jp/furu/01furu.htm
・兵庫県福崎町役場 地域振興課 課長補佐 小川 知男さん
妖怪を研究した民俗学者、柳田國男の生誕地である兵庫県福崎町役場で、独自の「造形」の趣味を生かし「妖怪と造形のまちおこし」で、町を訪れる観光客を3年で倍にしたところが評価された
▼参考:福崎町「福崎町の妖怪たち」
http://www.town.fukusaki.hyogo.jp/0000002183.html
上記は一部受賞者の取り組みですが、ほかにもさまざまな取り組みで受賞されている地方公務員の方々がいらっしゃいます。
「地方公務員アワード」の公式サイトで結果の詳細は確認できますので、チェックしてみてください。
地方公務員アワード2020の開催は?
「地方公務員公務員アワード」の2020年開催についてはまだ発表されていません。毎年6月頃に応募が始まりますので、推薦したい方がいる場合には早めに準備しておくことをおすすめします。
まとめ
このページでは、株式会社ホルグが主催する「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード」について、2019年の応募方法と結果についてご紹介しました。
地方公務員の実績はなかなか全国的に知られることがなく埋もれがちでしたが、この賞ができたことにより、多数のメディアが全国の取り組みを伝え、大手のスポンサー企業との連携もあり、全国的に知られる地方のヒーローとしての「すごい地方公務員」が注目されるようになりました。
地方公務員の仕事が「地味」だというイメージも、この賞を通して変わったという方も多いのではないでしょうか?
日本では現在「ふるさと納税」や「地方移住」、「地方創生」といったm地方自治体を再評価する動きも活発化しています。
公務員を目指す方のひとつの目標として「地方公務員アワード」で表彰されるような地元のヒーローになることを掲げてみてはいかがでしょうか。
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