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【幼稚園の先生の仕事内容】幼稚園教諭になるまでと1年目の仕事体験談

近年、少子高齢化が問題視されていますが、まだまだ保育園や幼稚園に入れず待機している児童は多くいます。そのため、幼稚園の先生も需要が高いのですが、小さな子供を相手にする職業ゆえの苦労も多くあります。今回は、短大を卒業してから私立幼稚園に4年間勤めた女性に、その時の経験を語っていただきました。

2017年07月29日更新

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目次
幼稚園教諭にどうやってなったか?
幼稚園教諭の1年目の1日の流れ
新人 幼稚園教諭「1年目」に学んだこと
新人 幼稚園教諭「1年目」 悩んだこと・困ったこと
まとめ 「遊んでくれるお姉さん」ではなく「信頼している先生」
【幼稚園の先生の仕事内容】幼稚園教諭になるまでと1年目の仕事体験談

幼稚園教諭にどうやってなったか?

まず、幼稚園教諭には1種免許と2種免許があり、短期大学では後者の2種免許の取得が可能です。保育学科や教育学科などの専門的な分野が勉強できる大学・短期大学に通い、必要な授業を受けることで、種免許を取得することが可能となっています。

そのため、資格を取得するための試験は実施されておらず、保育士免許と違って、幼稚園教諭の免許は大学・短期大学のどちらかを卒業しなければ取得できません。自分で勉強して試験を受けて取得しようとしても、現状では不可能なものとなっています。

幼稚園で働くことになったのは、大学で紹介されていた求人情報を見て決めました。試験を受ける幼稚園を決める際には、まず自分の理想とする教育観をまとめておく必要があります。そして、働くにあたって、理想の給料・通勤時間・幼稚園の規模など、自分に合いそうな幼稚園をいくつか見つけておき、それぞれに電話連絡をして幼稚園を見学させてもらいました。その中で自分に合った幼稚園に再度連絡を取って試験の日程を決めます。

試験の内容は幼稚園でそれぞれ異なります。私が経験したのは一般常識の試験とピアノでの弾き語りの試験でした。一般試験は幼稚園側に自作されたもので、主に漢字の読み書き・基本的な計算などの小学生でもできるような内容でした。ピアノの弾き語りは当日童謡の楽譜が手渡されて、10分ほど練習の時間が設けられ、園長・副園長・主任を子どもに見立てて、弾き語りをするというものでした。

このような初見でピアノを弾かせるテストを実行している幼稚園は多いので、ピアノが苦手だとわかっている方は、何かしらの対策が必要だと思います。

幼稚園教諭の1年目の1日の流れ

7:30 出勤

1年目の出勤は他の先生よりも30分ほど早かったです。幼稚園の鍵開け・各部屋のカーテン明け・防犯カメラの切り替え・電話の準備など、先輩の先生が出勤してすぐに作業や仕事が始められるように準備をしました。私の幼稚園では30分ほど前でしたが、幼稚園によっては1年目の先生が園庭などの掃き掃除や遊具の準備を行う幼稚園もあるようです。

8:00 電話連絡を受け付ける

幼稚園を休む保護者から電話連絡が来ます。1年目の時、職員室にいる間は、電話がなったら積極的に電話対応をします。朝の挨拶と名前を名乗って電話に出て要件を聞きます。お休みなのか、バス送迎をキャンセルして徒歩通園するのかなど、メモを取りながら聞きます。必ずクラス名・子どもの名前・幼稚園バスを利用している際にはコースの名前を確認しているか確かめ、担任の先生がいる場合は直接電話を代わるかも確かめて電話を切ります。伝染病の際にはいつからなったのかなどより詳しい内容を聞きそびれないようにします。

さらに、お休みやバス送迎キャンセルの子どもたちを先生たち全員で共有するために、職員室にあるホワイトボードに記載していきます。

8:30 幼稚園バスでの送迎開始・徒歩通園の子どもたち受け入れ

私の勤めた幼稚園では、8:30から子供たちを受け入れていました。1年目の時には送迎バスには1人で乗らずに、子供たちが乗ってくる場所の確認や、乗せ忘れなどの手違いが起こらないように先輩の先生と2人で乗ります。幼稚園から出発する前に、自分の担当するバスコースに欠席の園児がいないか、当日のみのバス送迎のキャンセルの園児がいないか確認してから出発します。

バス送迎では指定された場所で待っている保護者と子どもたちに挨拶をし、バスのドアを抑えながら子どもたちをバスの中へと入れます。その後、指定の席に座っているか・その場所から乗ってくる子どもたちが全員乗ったかを確認し、保護者に挨拶をして出発します。それを1コース15回前後繰り返し、幼稚園に戻ってきます。この間に自分の乗っているコースの子どもから欠席などの電話連絡が入った際には、職員室で電話対応をした先生から無線で連絡が入るので対応します。

園バスの中では、おもらしや嘔吐する子供もいたり、道が混んでいる時などは、状況をすぐに無線で幼稚園に報告したりしておきます。嘔吐やおもらしの場合は、バス内で必要最低限の処理をして、園に戻った際にほかの先生たちの協力を得ます。道が混んでいたり、天候の関係でバルが遅れたりしているときには、メールや電話で保護者に連絡をいれます。

9:00 園庭の遊具の準備

毎朝、決まった時間に遊具を出して外遊びの準備をします。この作業も1年目の先生は積極的に行動し、準備を進めていきます。ブランコをつける・滑り台が濡れていないかの確認・砂場で使用する遊具を出す・風が強い日には水まきなどを行います。

10:00 全園児登園完了

バス送迎も各コース終わり、10時になると全園児の登園が完了します。この時間以降は各クラスに分かれて保育が始まります。歌を歌ったり、挨拶をしたり、出欠をとったり、朝の活動後、その日に決められた保育を行います。制作だったり、行事がある場合はその練習だったりします。

12:00 お昼ごはんを食べる

クラスの子どもたちと一緒に、教室でお昼ご飯を食べます。月・水・金は宅配の給食で、火・木はお弁当を持参していました。

14:00 園児降園

それぞれバスに乗って帰ったり、幼稚園に保護者が迎えに来たりして、それぞれが降園していきます。

1年目の頃は、この時間から保育をすること以外にたくさんの仕事がありました。まずは、自分の係りの仕事を行いますが、その後、外の遊具の片づけ・お昼ごはんの時に使用していた先生全員分のコップやお弁当洗い・各部屋の戸締りや片付けを行います。その後、職員室に戻ってからは、1日の日誌の記入・制作活動などで使用する画用紙や道具の用意・業者や保護者からかかってくる電話の応対などを行います。

1年目の頃は、先輩の先生に1日の反省点を報告し、そのことについてアドバイスをもらったり、自分の気が付かなかった部分に関してアドバイスを受けたりもします。

16:00 終礼

最後の園バスの担当の先生が職員室に帰ってきてから終礼があります。ここでは各クラスからの報告事項や、行事担当からの呼びかけなどが行われます。

17:00 先輩の先生から順に退勤

先輩の先生から順に退勤していきます。

17:30 3年目以下の自由時間

この時間からは、1・2・3年目の先生が自由に時間を使える時間として設けられていました。各自でピアノの練習をしたり、自分に与えられた仕事が終わっていなかったりする場合はここの時間で作業を行います。配布する手紙の準備・翌日の保育に必要なものの準備・時には退職する先生へのアルバム制作や職員旅行の準備など、季節や行事によって様々なことを行いました。

18:30 全員退勤

大体、この時間までには帰宅するようになっていました。

行事などによって、帰宅時間や出勤時間が異なる場合もありますが、幼稚園の先生として働いていた1年目の頃は、このように1日が過ぎていきました。幼稚園内の設備や備品の使い方、子どもたちや保護者のことを覚える、先輩を見習いつつ保育を進めていくなど、1日は一瞬で過ぎていった1年間でした。

新人 幼稚園教諭「1年目」に学んだこと

まずは保育の方法を学びました。大学や短期大学を卒業しているからといって、1年目からプロの幼稚園教諭としては保育できませんでした。実際に現場に出てみると、思い描いていたように保育を進められなかったこと、子どもたちへの声掛けの難しさ・クラスをまとめることの難しさを知りました。

そんな時には先輩の先生に相談してアドバイスをもらうことで、クラス全体の意識を同じ方向に向ける方法や、保育の流れを止めないで進めていく方法など、学校では教えてもらえない、実際の現場ならではの工夫を学びました。

さらに1年目で身についたなと感じたのは保護者対応でした。このことも学校では学びきれない部分だったので、1年目の頃は1日の中で保護者と接することが1番緊張しました。保護者は1年目の先生であろうと、1人の先生として接してくるので「私に聞かれてもわからない」「話しかけないでほしい」と思うこともしばしばありました。

そんな時にも、先輩の先生がしていた保護者への対応を見ることで学んだり、緊張したりしても、自分から保護者に積極的に声をかけていくことで1年目の1年間で、自然と保護者対応の方法を身につけられたと思います。

新人 幼稚園教諭「1年目」 悩んだこと・困ったこと

とにかく1年目の頃は自分に自信がありませんでした。それが1年を通しての悩みでした。学校を卒業して実際に幼稚園で働き始め、学校では教えてもらえないことばかりで、今まで勉強してきたはずなのに、自分が未知の世界にいるかのようでした。1日1日が初めてのことばかりで、自分に自信が持てなく、声や行動が自然と小さくなってしまったこともありました。

悩んだこととしては『子どもたちに嫌われたくなくて怒れなかった』ということです。怒ったら嫌われるのではないかと不安になり、1年目の頃は全く怒れませんでした。そうすると、確かに園児から人気が出ました。お外遊び中でも積極的に遊びに誘われたりしました。

はじめの頃はその状況は成功だと考えていましたが、しばらくして自分と先輩の先生を客観的に比べてみると、自分は子どもたちから「遊んでくれるお姉さん」になっていることに気が付きました。子どもたちは困ったとき・喧嘩したとき・ケガをしたとき・わからない時・本当にうれしいとき・家であったことなど自分ではなく、まずは先輩の先生に話していることに気が付きました。

先輩の先生は「遊んでくれるお姉さん」ではなく「信頼している先生」だったのです。1年目の頃は、どうやったら自分が子どもたちとそのような関係を築けるのかと悩みました。

困ったこととしては『仕事が不慣れで終わらない・持ち帰りの仕事が増える』ということでした。1年目の頃は何をするにも初めてで、与えられた仕事を進めるにも時間がかかりました。そのため、既定の時間内には終わらずに、家に持ち帰って作業することが多かったです。
配布する手紙の作成やピアノの練習、行事で使用する物の作成など、家に持ち帰って行う仕事が1年目の頃が1番多かったように思います。

まとめ 「遊んでくれるお姉さん」ではなく「信頼している先生」

いかがでしたか?

怒ることができず、一見人気はあったけど・・・のくだりは、幼稚園や保育園の先生の本質を表しているような気がしました。

幼稚園を目指す皆さんの活躍をご祈念して、結びとさせていただきます。体験談ありがとうございました。

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