公立幼稚園教諭の給与 - 公立幼稚園教諭11年目の先生の体験談

公立幼稚園教諭は、公務員として勤務しますので、給与も自治体職員として支払われます。そのため、私立幼稚園に比べ、勤務年数が長いほどその差が開いてきます。

東京都まで電車で20分以内の自治体勤務、公立幼稚園教諭11年目に突入した年の私の給与も含めながら公立幼稚園教諭の給与について紹介していきたいと思います。


公立幼稚園教諭の給与とは?

職員の給与は、給料・諸手当から構成されています。

給料とは?

給料とは、一般にいうところの基本給であり、勤務時間中の勤務に対する報酬として支払われます。

自治体によって、職務の級と給料表が定められており、その表に基づいて支給されます。

公立幼稚園勤務11年目の4月の給料は26万程でした。

毎月支払われる手当とは?

毎月支払われる手当には『地域手当』『時間外勤務手当』があります。

そのほか、扶養手当、住居手当、通勤手当、管理職手当等が立場や生活状況によってつくことがあります。

ここでは、毎月支払われていた『地域手当』と『時間外勤務手当』について紹介したいと思います。

1)地域手当

地域手当とは、首都圏や大都市に近い地域に勤務している公務員に支給される手当です。

私が勤めていた自治体の地域手当は給料に対して12%と定められていました。

給料が26万だったので、地域手当は3万円ちょっといただいていました。
しかし、勤め始めた頃は地域手当のパーセンテージがもう少し低かったので、パーセンテージは見直しされたり変化したりするところでもあります。

地域手当があるかないか、パーセンテージの違いについては勤務する地域によって異なり、大都市に近づくになるにつれて地域手当の割合も高くなっていきます。


地方と比べると大きな差が出てくる手当になると思います。

2)時間外勤務手当

時間外勤務に関しては、教員であればもはや当たり前になっているのが実態です。

しかし、時間外勤務申請をしていない場合は、時間外勤務手当はつきません。

私が勤めていた市の中では、各園の園長先生の考え方によって、時間外申請の許可のされ方や申請しやすい雰囲気かどうかが異なっていました。

基本的には、明日までに終わらせねばならない仕事、学年の仕事、園全体に関わる仕事に関しては時間外申請が認められやすいです。

事前に学年主任が園長先生に『~時まで残りたいです』という申し出をしておくことで、時間外勤務として認められ、手当をつけてもらうことができました。

ただし、自分の学級の教材準備や週日案の記入など、個人に関わる仕事については申請する風潮はあまりなかったのが現実です。

参考までに、ある月では時間外勤務を5時間して、12000円程が時間外手当として支払われていました。

こちらも、基本の給料の額によって異なってくると思います。

昇給はあるの?

昇給日は1月1日でした。

昇給の程度は一概には言えませんが、11年目の4月に266000円だったのが、11年目の1月には273000円になりました。

約7000円ほどUPしていました。

定期的に昇給していくのは嬉しいところですね。

賞与はどのくらい?

賞与は、期末手当・勤勉手当の合計であり、夏と冬に支給されます。

期末手当は在職期間に応じて定められた率で支給される手当であり、勤勉手当は勤務成績に対する評価に応じ支給される手当です。


冬の賞与では、期末手当で40万・勤勉手当で30万ほどいただき、合計70万でした。

(これとはまた別に夏の賞与もあります)

民間の保育園や私立幼稚園に比べると賞与もかなりいただけると思います。

実際年収はどのくらいになるの?

では実際年収はどのくらいになっていたかというと、公立幼稚園教諭として11年働いていた当時は給与+地域手当+賞与含めて460万程いただいていました。

(ここに月によって差が生じてくる時間外勤務手当が加わっていました)

460万という額は幼稚園教諭にしては高給になる額だと思います。

また、公立幼稚園教諭は公務員なので勤続年数が長くなればなるだけ、どんどん年収も上がっていきます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回紹介した数値に関しては、勤務する自治体や勤務年数によって全く異なってくるところかと思いますが、参考にしていただけたらと思います。

公立幼稚園教諭は公務員として働くことができ、給与も勤務する地方自治体の公務員として支払われるので、安定して昇給していくところが魅力です。

倍率も自治体によって異なると思いますが、幼稚園教諭にしては高給になりますので、長く勤めていきたいと考えている方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

本記事は、2023年7月21日時点調査または公開された情報です。
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