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正社員出向で働く「図書館司書」の仕事内容・給料レポート

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目次

はじめに

図書館で正社員(出向)として働く、女性の「図書館司書」によるキャリアレポートです。

ちなみに、その方は、図書館司書の資格を持っているそうです。

「図書館司書」を目指した理由

元々本が好きだったことから大学時代に大学図書館によく出入りしていて、図書館員さんと仲良くなったことから憧れをいだきました。

「図書館司書」の仕事内容について

「図書館司書」の仕事内容は、新しく入ってきた図書や、書庫にある未登録の図書をひたすら書誌登録していきます。

ただ登録するだけでなく、正本(ダブりのない本)か副本(既に同じものがある本)のチェックも行います。これを正副チェックと呼んでいましたが、正副チェックは自館内だけでなく、サービスの連携をはかる他館とのチェックも行っていました。

正副チェックの結果、自館では副本でも他館では所蔵がないといったケースもあり、その場合は寄贈することもありました。寄贈に分類されたものを一定の数になるまで溜めておき、まとめて梱包・発送するまでが担当業務でした。

また、書誌登録をするなかで、過去の登録データにちょっとした入力ミスを見つけることもあるので、その場合は適宜修正を入れたり、時には現物と照らし合わせて確認をすることもありました。

書誌登録の作業は、膨大な資料を保管する図書館にとっては重要な仕事で、登録に間違いがあると正しく検索ができず、本来の図書能力を発揮できません。そのため、かなり慎重に入力しつつ、併せて過去のものも確認するという注意力・集中力の求められる作業です。

「図書館司書」の1日の仕事の流れ

10時 出勤 シフト制のため直前の作業者との情報共有
~13時 書誌登録作業
13時~14時 昼食のための休憩
※休憩後は眠気のため集中力がきれがちとなり、ミスを防ぐためにも書誌登録ではなく、午前の作業で現物にあたる必要のある資料を館内の書架へ探しにいったり、他館へ副本を送るための梱包・発送作業をして1時間ほど体を動かします。その後、再び午前の続きの登録作業を再開します。
16時~17時半 再び書誌登録作業
※退勤前30分は次の担当者への引き継ぎ事項をまとめる時間に充てます。

これが標準的な1日の流れにはなりますが、現物のピックアップ件数が多いと午後はずっと書架をまわっていることもあります。

「図書館司書」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給は20万円(額面)で、ボーナスは年2回、約20万円ずつでした。


残業はほぼ無く、シフト制の出勤のため有給休暇を使わずとも周囲との調整で希望日に休むことは可能でした。

しかし、まとまった休みが必要なときなどはもちろん有給取得も可能な環境でした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

登録作業は書庫内で行うため、本にとって快適な温度湿度に保たれています。

夏はまだ良いのですが、冬には寒く感じることもありました。

また、中には大変貴重な書籍も登録対象となるため、取り扱いにはかなり慎重になる必要があり、神経を使う仕事だとおもいます。

現物を書架からピックアップしたり、副本の梱包をしたりと体力が必要となる場面も多々あり、想像以上にハードな仕事です。

何よりも目の酷使は避けられず、常に眼精疲労に悩まされます。

この仕事や職場でよかったこと

業務柄なのか、書誌登録メンバーには真面目な人が多く、みんなで協力して作業をすすめられる環境にありました。

新人が着任してもみんなで支える空気が自然と出来上がっていて、定着率も高かったです。

作業のマニュアルも完備されていて、ノウハウを吸収しやすい恵まれた職場環境だとおもいます。

また、館外に相談できるパイプを持っていたため、書誌登録をするうえでメンバー内で困ったことや判断が難しい場面に遭遇したときは指示を仰ぐことも可能でした。

「図書館司書」の仕事エピソード

慣れてくると正確性を保ちながらも登録スピードを高めることができ、日々記録している登録件数が目に見えて増えていくのが嬉しかったです。

大量に新刊が来ていつもよりスピードをあげて登録する必要があるときなどは、周囲にも頼りにされて中心メンバーに据えてもらえたときは責任感とともに自信もうまれました。

失敗談としては、過去データの一部をまちがって削除してしまい、また1から現物をピックアップして登録をしなければならなかったことです。気をつけてはいますが、機械での操作である以上ワンクリックでミスも起きてしまうのが怖かったです。

「図書館司書」の職場恋愛について

大半が女性の従業員かつ既婚の女性だったため、職場恋愛などはありませんでした。


既婚女性は学生時代の恋人とそのまま結婚した例が多いですが、未婚女性はパートナーがおられない人が多かったです。

同じ図書館の業務でも窓口などの館内スタッフなどと異なり、人と接する機会が少ないため、どうしても出会いのチャンスも限られるといった悩みの相談も受けたことがありました。

その一方でコンパなどで図書館勤務というと良いイメージを持ってもらいやすいといった一面もあるようです。

まとめ ー「図書館司書」を目指す方へメッセージ

書誌登録作業は、図書館のなかでは地味な仕事ですが、やりがいがあり、まさに図書館の縁の下の力持ちといった存在です。

本記事は、2018年8月23日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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