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2023年2月28日一部更新

【産経新聞】東京都の若年女性支援、ずさんな制度運用「Colabo」監査で発覚を報道(2023年2月23日情報)

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目次

東京都の若年女性支援、ずさんな制度運用「Colabo」監査で発覚と報道

2023年1月21日、東京都の若年女性支援、ずさんな制度運用「Colabo」監査で発覚したという産経新聞からニュース報道があり、話題になっていたのでご紹介します。

住民監査請求とは?

住民監査請求(じゅうみんかんさせいきゅう)とは、東京都や●●市といった地方自治体に、「違法・不当な行為・必要な行為を怠る事実」にその担当する監査委員に対して、その行為に対する防止や是正やその他必要な措置を講じるよう請求することをいいます。

総務省では下記のように説明しています。

住民監査請求とは、地方公共団体の住民が当該団体の執行機関又は職員の違法又は不当な財務会計上の行為又は怠る事実について、これを予防し又は是正することで、住民全体の利益を守ることを目的とする制度。
請求をできる者は、法律上行為能力を認められている限り、自然人でも法人でも可能。1人であってもよい。
出典)総務省のサイト:https://www.soumu.go.jp/main_content/000071219.pdf

この監査請求の対象は、該当する普通地方公共団体の長、委員会、委員又は職員による違法・不当な財務会計上の行為又は財務に関する「怠る事実」についてで、具体的には以下の5つが定義されています。普通地方公共団体とは、わかりやすくいうと、都道府県や市町村のことです。

① 公金の支出
② 財産の取得・管理・処分
③ 契約の締結・履行
④ 債務その他の義務の負担
⑤ 公金の賦課・徴収を怠る事実又は財産の管理を怠る事実

参考)総務省のサイト:https://www.soumu.go.jp/main_content/000071219.pdf

若年被害女性等支援事業とは?

若年被害女性等支援事業は、厚生労働省が2021年(令和3年)4月1日より実施しているものです。

若年被害女性等支援事業は、様々な困難を抱えた若年女性について、公的機関と民間団体が密接に連携し、アウトリーチから居場所の確保、公的機関や施設への「つなぎ」を含めたアプローチを実施することにより、若年女性の自立の推進に資することを目的としています。

実施主体は、都道府県、指定都市、中核市及び一般市(特別区含む。)で、実施主体は事業の一部について、年間を通じて若年女性の支援を行う社会福祉法人、特定非営利活動法人(NPO法人)等(ただし、宗教活動や政治活動を主たる目的とする団体、暴力団及びその統制の下にある団体等を除く。)に委託等することができるそうです。

参考)厚生労働省のサイト:https://www.mhlw.go.jp/content/000967161.pdf

東京都:今回の住民監査請求の監査結果は、2023年2月28日までに不正がなかったといったことを客観的に検証可能にすること

2023年1月4日に東京都の監査事務より「東京都若年被害女性等支援事業について当該事業の受託者の会計報告に不正があるとして、当該報告について監査を求める住民監査請求の監査結果について」として、監査結果がPDFで報告されています。


監査結果の結論としては、令和5年2月28日までに監査対象局に対して、6つの措置を講じるようまとめています。第一項目である「本件契約に係る本事業の実施に必要な経費の実績額を再調査及び特定し、客観的に検証可能なものとすること。」という点で、不正の有無など客観的に検証できるようにするということで2月28日後の動きが注目されます。

本件で誤解がないようにしたいのは、今回の監査の対象はcolaboではなく行政=地方自治体である「東京都」に対してである点です。現状の都知事である小池百合子さんの動向なども注目されています。

PDF : https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/01/04/documents/02_01.pdf

令和3年度東京都若年被害女性等支援事業委託契約の委託料の精算には不当な点が認められ、その限りで本件請求には理由があるから、次に掲げる措置を講じることを勧告する。

1. 監査対象局は、本件契約に係る本事業の実施に必要な経費の実績額を再調査及び特定し、客観的に検証可能なものとすること。
2. 調査の結果、本事業として不適切と認められるものがある場合や委託料の過払いが認められる場合には、過去の事業年度についても精査を行うとともに、返還請求等の適切な措置を講じること。

出典)https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/01/04/02.html

出典)5ページ目抜粋:https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/01/04/documents/02_01.pdf

参考)https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/01/04/02.html

 

Colabo側の【弁護団声明】東京都に対する住民監査請求結果についての「違法行為は確認されず」報告

東京都の事業を受託した一般社団法人「Colabo(コラボ)」(仁藤夢乃代表)の会計処理に対し、住民監査請求が行われ、2022年12末に監査結果が示された件について、2023年1月4日付で、Colabo側は住民監査請求結果についての報告として、公式サイトに掲載しています。

内容としては「違法行為は確認されず」と報告しています。

しかし、後にご説明するとおり、そのほとんどは監査委員によって適切に退けられるに至りました。すなわち、本件監査においては、なんら違法行為は確認されず、監査請求人が主張した事実のほとんどは認定されませんでした。

出典)Colaboのサイト:https://colabo-official.net/wp-content/uploads/2023/01/20230104.pdf

ABEMA 変わる報道番組 #アベプラ【公式】 【Colabo】異例の勧告?再調査で疑念は?住民監査請求を読み解く動画が無料で公開

ABEMA 変わる報道番組にて、今回の住民監査請求についての報道がYOUTUBEで無料で閲覧できます。YOUTUBE上で、2023年1月10日に公開され、2023年2月25日時点で、約62万回、視聴されています。

キャスト MC:大空幸星 藤田孝典(NPOほっとプラス代表理事) 若原芳治(公認会計士/税理士) あおちゃんぺ(ギャルユニットBlack Diamondリーダー) 安部敏樹(一般社団法人リディラバ代表) ひかりんちょ(モチベーショナルスピーカー) 田中萌(テレビ朝日アナウンサー) 司会進行:平石直之(テレビ朝日アナウンサー) ナレーター:田所あずさ

 

みんなの反応・SNSの反応

東京都の若年女性支援について、Twitterでの反応をいくつかご紹介します。東京都に説明を求める声や、疑惑の解明を求める声などがありましたがデマや極端な行動なども散見され、冷静な対応をという声もあります。


https://twitter.com/akasayiigaremus/status/1628268885115031552

https://twitter.com/big_lawfirm/status/1629359148679979008?s=20

 

本記事は、2023年2月24日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研編集部のMです!
世界の情報や日本の歴史・日本の政治についてなどのライター記事やオリジナル記事を配信します。

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