はじめに
地方公務員である「徳島県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
徳島県職員の「大学卒業程度採用」は試験の区分が複数あり、2次試験の口述試験では、プレゼンテーションと2回の個別面接が実施されます。
また、即戦力として活躍できる人材を求める県外社会人枠の徳島県職員「大学卒業程度採用」では、1次試験にエントリーシート、2次試験および3次試験で口述試験が実施されるなど、人物重視の試験となっています。
「徳島県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
徳島県は、四国地方の東部に位置し、人口は全国で第44位の約74万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、第36位で、市町村数は24エリア、8市15町1村です。県庁所在は徳島市です。
その他、鳴門海峡のある鳴門市、脇町のうだつの町並みで知られる美馬市などがあります。
徳島県の強み(産業の特徴)
徳島県は、第1次産業の比率が全国平均より高く、特に農林業は全国平均の2倍以上で、第2次産業も盛んな県です。
具体的な各産業の特徴として、農業では、「しいたけ」「うり」「スダチ」「ユコウ」の収穫量は全国第1位、「カリフラワー」「ユズ(柚)」は全国第2位となっています。
水産業では、海面漁業漁獲量では全国第35位、海面養殖業漁獲量では全国第20位であるものの、瀬戸内海・紀伊水道・太平洋の性質の異なる三つの海に面しているため、古くから、底びき網、定置網、パッチ網、一本釣、はえ縄、海士などの沿岸漁業が盛んで、「マダイ」「シラス(チリメン)」「ハモ」「アワビ類」などが漁獲されています。また、「ハマチ」「ワカメ」「ノリ類」「アユ」「ウナギ」などの養殖業も行われています。
畜産業では、「阿波尾鶏」のほか、「阿波牛」「阿波ポーク」などのブランドが知られています。
林業では、県面積の4分の3が森林であり、その約半分で「スギ」が植えられています。
工業では、世界一のLED製造会社があり、「LED王国」の県であることを活かして光(照明)産業を集める取組みをしており、発光ダイオードの出荷額は全国第1位です。また、化学工業、電気機械、電子部 品・デバイスなども製造されており、「綿・スフ・麻織物精錬・漂白・染色」「足袋類(類似品、半製品を 含む。)」が全国第1位に入っています。
ほかに、伝統産業として、「阿波藍」「阿波踊り竹人形」「阿波正藍しじら織」「阿波和紙」「大谷焼」「遊山箱」「和三盆」などがあります。
「徳島県」が募集する職種紹介
平成30年度の徳島県庁の採用募集職種は、「行政職」、警察事務や学校事務の「事務職」、「技術職」、「小・中学校職員」、「脊椎動物選考職員」、「日本近代美術選考職員」、「資格免許職」などがあります。
徳島県職員「大学卒業程度」の採用試験情報
平成30年度では、徳島県職員「大学卒業程度採用」の試験区分は、「行政事務」「学校事務」「警察事務」「電気」「機械」「建築A」「建築B」「総合土木」「農業」「林業」「水産」「薬剤師」「管理栄養士」「心理」「保健師」「化学」での募集を予定しています。
徳島県職員「大学卒業程度採用」の受験資格は、22~36才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで、短期大学を除く学校教育法による大学を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業する見込みの人にも資格があります。なお、人事委員会がこれと同等の資格があると認める人を含みます。
また、試験区分「総合土木」「薬剤師」「保健師」「管理栄養士」の受験資格については、下記の通りです。
区分:「総合土木」
試験区分「総合土木」の受験資格は、22~30才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
区分:「薬剤師」
試験区分「薬剤師」の受験資格は、24~36才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、薬剤師免許を有する人、または、2019年6月30日までに当該資格を取得する見込みの人であることが要件となっています。
区分:「保健師」
試験区分「保健師」の受験資格は、21~36才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、保健師免許を有する人、または、2019年6月30日までに当該資格を取得する見込みの人であることが要件となっています。
区分:「管理栄養士」
試験区分「管理栄養士」の受験資格は、22~36才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。なお、管理栄養士免許を有する人、または、2019年9月30日までに当該免許を取得する見込みの人であることが要件となっています。
徳島県職員「大学卒業程度」の試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」と択一式「専門試験」で、2次試験は、「論文試験」、プレゼンテーションと2回の個別面接による「口述試験」、「適性検査」です。
申込期間は、5月11日(金)~5月29日(火)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程については、「論文試験」と「適性検査」は、7月16日(月)、「口述試験」は、7月23日(木)~8月16日(木)を予定しています。
最終合格発表は、8月下旬の予定です。
徳島県職員「大学卒業程度(司書)」の採用試験情報
徳島県職員「大学卒業程度採用(司書)」の受験資格は、22~36才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで、四年制大学等を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業見込みの人にも資格があります。
試験内容の詳細については、後日掲載予定です。
申込期間は、8月9日(木)~8月27日(月)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月下旬以降を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
試験案内の配布開始日は、7月2日を予定しています。
徳島県職員「短期大学卒業程度」の採用試験情報
徳島県職員「短期大学卒業程度採用」の受験資格は、20~24才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験内容の詳細については、後日掲載予定です。
申込期間は、8月9日(木)~8月27日(月)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月下旬以降を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
試験案内の配布開始日は、7月2日を予定しています。
徳島県職員「高等学校卒業程度」の採用試験情報
徳島県職員「高等学校卒業程度採用」の受験資格は、18~21才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、四年制大学等を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業する見込みの人は受験できません。
試験内容の詳細については、後日掲載予定です。
申込期間は、8月9日(木)~8月27日(月)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月下旬以降を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
試験案内の配布開始日は、7月2日を予定しています。
徳島県職員「民間企業等職務経験者」の採用試験情報
徳島県職員「民間企業等職務経験者」の受験資格は、59才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、県外に本社を置く民間企業等における職務経験が直近7年間において通算5年以上を有する人であることが要件となっています。
試験内容は、1次試験は、「教養試験」と「エントリーシート」で、2次試験は、「論文試験(1次試験で実施)」「口述試験」「適性検査」で、3次試験は、「口述試験」です。
申込期間は、8月9日(木)~8月27日(月)、1次試験の日程は、9月23(日)、2次試験の日程は、11月上旬以降、3次試験の日程は、12月上旬以降を予定しています。
最終合格発表は、12月下旬の予定です。
試験案内の配布開始日は、7月2日を予定しています。
徳島県職員「選考(脊椎動物)」の採用選考試験情報
徳島県職員「選考(脊椎動物)」は、36才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、大学院修士課程を修了した人、または、2019年3月31日までに修了見込みの人、もしくは、四年制大学を卒業して大学院修士課程の人に受験資格があります。
上記に加えて、大学または大学院において動物分類学または形態学・生態学を専攻した人で、脊椎動物全般に広く関心を持ち、保存や資料分析について取り組みながら、徳島および四国の脊椎動物について調査研究、資料収集保存、展示、普及教育等を行おうとする人であることが要件となっています。
試験内容は、1次選考試験は、択一式「教養試験」、記述式「専門試験」、2次選考試験は、グループ討論および個別面接による「面接試験」です。
応募の締切は、7月10日(火)の消印まで、1次選考試験の日程は、8月27日(月)、2次選考試験の日程は、9月下旬を予定しています。
合格発表は、合否にかかわらず結果を文書にて通知します。
なお、徳島県職員「選考(脊椎動物)」の受験に当たっては博物館法第5条に定める学芸員資格の有無は問われませんが、未取得の場合は、採用決定後、速やかに取得することになります。
徳島県職員「日本近代美術」の採用選考試験情報
徳島県職員「日本近代美術」は、49才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、大学院修士課程を修了した人、または、2019年3月31日までに修了見込みの人、もしくは、四年制大学を卒業して大学院修士課程修了と同程度以上の研究歴を有する人に受験資格があります。
さらに、大学または大学院において美術史に関わる分野を専攻した人で、美術館、博物館の活動に対して深い関心を持ち、日本近代美術について調査研究、資料の収集、保管、展示、教育普及などを行おうとする人であって、博物館法で定める学芸員資格を有する人、または、2019年3月31日までに取得見込みの人であることが要件となっています。
試験内容は、1次選考試験は、択一式「教養試験」、記述式「専門試験」、2次選考試験は、個別面接による「口述試験」です。
応募の締切は、7月10日(火)の消印まで、1次選考試験の日程は、8月27日(月)、2次選考試験の日程は、9月下旬を予定しています。
合格発表は、合否にかかわらず結果を文書にて通知します。
徳島県職員「獣医師」の採用選考試験情報
徳島県職員「獣医師」の受験資格は、24~39才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、23才の年齢までで、短期大学を除く学校教育法による大学を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業する見込みの人にも資格があります。
ただし、獣医師免許を有する人、または、2019年6月30日までに当該免許を取得見込みの人であることが要件となっています。
試験内容は、1次選考試験は、「論文試験」と個別面接による「口述試験」で、2次選考試験は、「口述試験」です。
申込期間は、5月21日(月)~6月25日(月)まで、1次選考試験の日程は、7月8日(日)、2次選考試験の日程は、7月9日(月)を予定しています。
最終合格発表は、後日、人事委員会の選考を経て決定されます。
徳島県病院局職員「資格免許職」の採用選考試験情報
平成30年度では、徳島県病院局職員「選考(資格免許職)」の試験区分は、「臨床工学技士」「理学療法士」「作業療法士」「診療情報管理士」での募集を予定しています。
徳島県病院局職員「資格免許職」の受験資格は、各試験区分によって異なります。
区分:「臨床工学技士」
試験区分「臨床工学技士」の受験資格は、37才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、臨床工学技士の免許を有する人、または、2019年5月31日までに当該免許を取得する見込みの人であることが要件となっています。
区分:「理学療法士」
試験区分「理学療法技士」の受験資格は、37才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、理学療法士の免許を有する人、または、2019年5月31日までに当該免許を取得する見込みの人であることが要件となっています。
区分:「作業療法士」
試験区分「作業療法士」の受験資格は、37才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、作業療法士の免許を有する人、または、2019年5月31日までに当該免許を取得する見込みの人であることが要件となっています。
区分:「診療情報管理士」
試験区分「診療情報管理士」の受験資格は、37才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、日本国籍を有し、診療情報管理士の免許を有する人、または、2019年5月31日までに当該免許を取得する見込みの人であることが要件となっています。
なお、診療情報管理士の資格とは、(一社)日本病院四病院、(公社)全日本病院協会、(一社)日本医療法人協会、(公社)日本精神科病院協会および(公財)医療研修推進財団の付与する資格が該当します。
徳島県病院局職員「資格免許職」の試験内容は、1次選考試験は、択一式「教養試験」と択一式「専門試験」で、2次選考試験は、「口述試験」です。
申込期間は、6月22日(木)~7月20日(木)、1次選考試験の日程は、8月3日(木)、2次選考試験の日程は、9月上旬を予定しています。
最終合格発表は、9月中旬頃の予定です。
徳島県病院局職員「電気」の採用選考試験情報
徳島県病院局職員「電気」の受験資格は、30才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、第1種、第2種または第3種電気主任技術者のいずれかの免状を有する人に資格があります。なお、当該免状を2018年5月31日までに取得した人を含みます。
試験内容は、「口述試験」、専門試験・教養試験による「筆記試験」です。
申込期間は、7月14日(金)~8月21日(月)、選考試験の日程は、9月3日(日)を予定しています。
最終合格発表は、9月中旬の予定です。
徳島県職員「身体障がい者対象」の採用試験情報
徳島県職員「身体障がい者対象」の受験資格は、18~36才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、2018年10月21日までに交付される見込みの人を含み、身体障害者福祉法第15条に定める身体障害者手帳の交付を受け、その障がいの程度が1~6級までの人であることが要件となっています。
試験内容の詳細については、後日掲載予定です。
申込期間は、8月9日(木)~8月27日(月)、1次試験の日程は、10月21日(日)、2次試験の日程は、11月中旬以降を予定しています。
最終合格発表は、12月上旬の予定です。
試験案内の配布開始日は、7月2日を予定しています。
その他注目情報「新未来『創造』とくしま行動計画」について
徳島県では、平成27年に今後の4年間で取り組む施策として策定された「新未来『創造』とくしま行動計画」を平成30年度版に改定しました。
この行動計画は、2060年頃の長期ビジョンと2024年頃の中期プランを見据え、2015~2018年に当面、取り組むべき重点施策を打ち出したものです。
具体的には、7つの基本目標を掲げ、地域や仕事の環境づくり、LEDや光ブロードバンドを生かした経済成長戦略、ブランドの海外展開、災害医療関連の改善・整備、未来エネルギーへの挑戦やエネルギーの地産地消の推進、高齢者・女性・障がい者などの活躍支援、教育環境の充実、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた情報の発信やイベントの開催などに取り組み、「可能性の宝庫・徳島」の魅力に一層磨きをかけ、「夢と希望」があふれる「一歩先の未来」を実感できる徳島県を目指しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、徳島県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
コメント