はじめに
地方公務員である「岩手県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
岩手県職員の「Ⅰ種試験」(大学卒業程度)は、職種の区分が複数あり、2次試験に個別面接・グループワーク・適性検査による「人物試験」、3次試験に個別面接による「人物試験」のあることが特徴です。
「岩手県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
岩手県は、東北地方の東に位置し、人口は全国で第32位の約125万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、静岡県と宮崎県を足した広さの第2位で、市町村数は33エリア、14市15町4村です。県庁所在は盛岡市で、中核市でもあります。中核市とは、日本の地方公共団体のうち、地方自治法第252条の22第1項に定める政令による指定を受けた市で、現在は、「法定人口が20万人以上」が指定要件となってます。
その他、宮沢賢治生誕の地であり、「わんこそば」発祥の地である花巻市、「遠野物語」の舞台となった遠野市などがあります。
岩手県の強み(産業の特徴)
岩手県は、第1次産業が全体の約4%、第2次産業が約24%、第3次産業が72%を占めている県です。
具体的な各産業の特徴として、農業では「わさび(畑わさび)」の収穫量は全国第1位、「松茸」「ジョナゴールド」「王林」は全国第2位、「つがる」は全国第3位に入っています。
水産業では、「あわび」の生産量は全国第1位、「さけ・ます類」は全国第2位、「さんま」「ほたてがい」は全国第4位です。
工業では、「輸送用機械器具製造業」「食料品製造業」「電子部品・デバイス・電子回路製造業」が中心となっています。
「岩手県」が募集する職種紹介
平成30年度の岩手県庁の採用募集職種は、「一般行政職」、警察事務や学校事務の「事務職」、「技術職」、「資格免許職」などがあります。
岩手県職員「Ⅰ種試験」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、大学卒業程度の岩手県職員「Ⅰ種試験」の職種区分は、「一般行政A」「社会福祉」「心理」「農学」「畜産」「林学」「水産」「総合土木A」「建築」「機械」「電気」「総合化学」での募集を予定しています。
岩手県職員「Ⅰ種試験」の受験資格は、22~31才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、選択式「専門試験」、「論文試験」で、2次試験は、個別面接・グループワーク・適性検査による「人物試験」、「身体検査」で、3次試験は、個別面接による「人物試験」です。
申込期間は、5月7日(月)~5月18日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程は、7月9日(月)~7月20日(金)、3次試験は、8月2日(木)~8月10日(金)を予定しています。
最終合格発表は、8月下旬の予定です。
岩手県職員「Ⅱ種試験」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、短大卒程度の岩手県職員「Ⅱ種試験」の職種区分は、「一般事務」「警察事務」での募集を予定しています。
岩手県職員「Ⅱ種試験」の受験資格は、19~25才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、「論文試験」で、2次試験は、個別面接・適性検査による「人物試験」、「身体検査」です。なお、1次試験の「論文試験」の採点は、「教養試験」の結果によっては行われない場合があります。
申込期間は、8月14日(火)~8月24日(金)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月22日~11月2日(金)を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
岩手県職員「Ⅲ種試験」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、高校卒業程度の岩手県職員「Ⅲ種試験」の職種区分は、「一般事務」「警察事務」「林業」「総合土木」「機械」「電気」での募集を予定しています。
岩手県職員「Ⅲ種試験」の受験資格は、17~20才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、短期大学を除く大学を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業する見込みの人、および、これらの人と同等の資格があると人事委員会が認める人は受験できません。
試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、選択式「専門試験」、短答式・記述式「専門試験」、「作文試験」で、2次試験は、個別面接・適性検査による「人物試験」、「身体検査」です。なお、1次試験の「作文試験」の採点は、「教養試験」の結果によっては行われない場合があります。
申込期間は、8月14日(火)~8月24日(金)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月22日~11月2日(金)を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
岩手県職員「Ⅰ種試験(民間経験者等向け)」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、大学卒業程度の岩手県職員「Ⅰ種試験(民間経験者等向け)」の職種区分は、「一般行政B」「総合土木B」での募集を予定しています。
岩手県職員「Ⅰ種試験(民間経験者等向け)」の受験資格は、21~39才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
区分:「一般行政B」
職種区分「一般行政B」では、民間経験者等に求める職務経験の例は下記の通りです。
【職種区分「一般行政B」の民間経験者等に求める職務経験 例】
(1)職種区分「一般行政B」では、英語や中国語などの外国語を生かした業務、金融関連業務、商品企画開発、販路拡大業務、広告・宣伝等の情報発信業務、国際協力・交流業務、IT関連事業、その他法律・中小企業診断・簿記等の専門的な知識を生かした業務は、職務経験に含まれます。
(2)職種区分「一般行政B」では、NPO、ボランティア活動や地域活動などの社会貢献活動、青年海外協力隊などの国際貢献活動等は、職務経験に含まれます。
区分:「総合土木B」
職種区分「総合土木B」では、民間経験者等に求める職務経験の例は下記の通りです。
【職種区分「総合土木B」の民間経験者等に求める職務経験 例】
(1)職種区分「総合土木B」では、建設会社、コンサルタント等にのける道路、橋梁、河川、砂防、下水道、かんがい排水施設、農地整備、港湾、漁港、海岸等の分野に係る工事の計画、設計、施工監理、維持管理業務は、職務経験に含まれます。
岩手県職員「Ⅰ種試験(民間経験者等向け)」の試験内容
岩手県職員「Ⅰ種試験(民間経験者等)」の試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、「適性検査」で、2次試験は、「論文試験(1次試験で実施)」、個別面接2回による「人物試験」、「身体検査」で、3次試験は、個別面接による「人物試験」です。
なお、職種区分「総合土木B」については、上記に加えて、1次試験に記述式「専門試験」があります。
岩手県職員「Ⅰ種試験(民間経験者等)」の日程等
岩手県職員「Ⅰ種試験(民間経験者等)」の申込期間は、5月7日~5月18日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程は、7月9日(月)~7月20日(金)、3次試験の日程は、8月2日(木)~8月10日(金)を予定しています。
最終合格発表は、8月下旬の予定です。
岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集)」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、大学卒業程度の「Ⅰ種試験(特別募集)」の職種区分は、「一般行政A」「社会福祉」「総合土木A」での募集を予定しています。
岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集)」の受験資格は、22~32才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで、短期大学を除く大学を卒業した人、もしくは、2018年7月31日までに卒業見込みの人、または、これらと同等の資格があると人事委員会が認める人にも受験資格があります。
試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、選択式「専門試験」で、2次試験は、「論文試験(1次試験で実施)」、個別面接・グループワーク・適性検査による「人物試験」、「身体検査」で、3次試験は、個別面接による「人物試験」です。
申込期間は、4月2日(月)~4月13日(金)、1次試験の日程は、5月13日(日)、2次試験の日程は、5月28日(月)~5月30日(水)、3次試験の日程は、6月16日(土)~6月17日(日)を予定しています。
最終合格発表は、6月29日(金)の予定です。
「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、大学卒業程度の「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」の職種区分は、「一般行政B」での募集を予定しています。
岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」の受験資格は、21~39才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。なお、大学卒業程度の「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」で求める職務経験の例は、下記の通りです。
【岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」で求める職務経験 例】
(1)岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」では、英語や中国語などの外国語を生かした業務、金融関連業務、商品企画開発、販路拡大業務、広告・宣伝等の情報発信業務、国際協力・交流業務、IT関連事業、その他法律・中小企業診断・簿記等の専門的な知識を生かした業務は、職務経験に含まれます。
(2)岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」では、NPO、ボランティア活動や地域活動などの社会貢献活動、青年海外協力隊などの国際貢献活動等は、職務経験に含まれます。
岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」の試験内容
岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」の試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、選択式「専門試験」で、2次試験は、「論文試験(1次試験で実施)」、個別面接・グループワーク・適性検査による「人物試験」、「身体検査」で、3次試験は、個別面接による「人物試験」です。
岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」の日程等
岩手県職員「Ⅰ種試験(特別募集・民間経験者等向け)」の申込期間は、4月2日(月)~4月13日(金)、1次試験の日程は、5月13日(日)、2次試験の日程は、5月28日(月)~5月30日(水)、3次試験の日程は、6月16日(土)~6月17日(日)を予定しています。
最終合格発表は、6月29日(金)の予定です。
岩手県職員「身体障がい者対象」の採用選考試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、岩手県職員「身体障がい者対象」の職種区分は、「一般時事務」での募集を予定しています。
岩手県職員「身体障がい者対象」は、17~31才の年齢で(※試験実施年度の4/1の年齢)、自力により通勤ができ、かつ、介護者なしに一般事務職としての職務の遂行が可能な人であって、身体障害者手帳の交付を受けている人に受験資格があります。
選考試験の内容は、1次選考試験は、選択式「教養試験」で、2次選考試験は、「作文試験(1次選考試験で実施)」、適性検査による「人物試験(一次選考試験で実施)」、個別面接による「人物試験」、「身体検査」です。
申込期間は、8月1日(水)~9月21日(金)、1次選考試験の日程は、10月21日(日)、2次選考試験の日程は、11月中旬~11月下旬を予定しています。
最終合格発表は、12月上旬の予定です。
その他注目情報「いわて県民計画」について
岩手県では、2018年までの政策推進の方向や取り組み内容をまとめた「いわて県民計画」を2009年に策定しました。この「いわて県民計画」は、10年後を示した「長期ビジョン」と、その実現のための具体的な取組を示す「アクションプラン」で構成されています。
具体的には、「ゆたかさ」「つながり」「ひと」の3つの視点から、産業・福祉・医療・子育て・環境などに関する7つの政策を掲げ、海洋関係・科学技術分野の研究、環境産業の展開、医療・育児・福祉の地域ネットワークの推進、歴史文化財・自然などの評価向上などに県民・企業とともに取り組み、岩手県では「希望あふれる岩手県 希望郷いわて」の実現を目指しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、岩手県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
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