はじめに
地方公務員である「石川県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
石川県職員の「大学卒業程度採用」は、試験の区分が複数あり、1次試験に2次試験の面接試験の参考とする適性検査があります。また、2次試験には、個別面接と集団討論による「口述試験」が実施されます。ほかに、受験資格等の調査があることも特徴です。
「石川県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
石川県は、本州の中央部に位置し、人口は、全国で第34位の約115万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、第35位で、市町村数は19エリア、11市8町で、村はありません。県庁所在は金沢市で、中核市です。中核市とは、日本の地方公共団体のうち、地方自治法第252条の22第1項に定める政令による指定を受けた市で、現在は、「法定人口が20万人以上」が指定要件となっています。
ほかに、輪島塗や朝市などで有名な輪島市、白山手取川ジオパークで知られる白山市などがあります。
石川県の強み(産業の特徴)
石川県は、第1次産業が3%、第2次産業が約27%、第3次産業が約65%を占めている県です。
具体的な各産業の特徴として、農業では、「松茸」「くわい」「温室メロン」の収穫量は、全国第5位、「わらび」は全国第6位、「スイカ」は全国第10位に入っています。
また、石川県では、地域の特徴を活かした農産物がブランド化され、「加賀野菜」として「金時草」「加賀太きゅうり」「加賀れんこん」「源助だいこん」「打木赤皮甘栗かぼちゃ」など15品目が認定され、「能登野菜」として「中島菜」「沢野ごぼう」「金糸瓜」などの13品目が認定されています。
このほか、果樹では「ルビーロマン」と命名された高級ブドウが販売されており、コメの新品種「ひゃくまん穀」、フリージアの新品種「エアリーフローラ」、梨の新品種「かがしずく」が開発され、新たな特産品となっています。
畜産農業では、石川県内で飼育された黒毛和種の肉牛のうち、品質の高いものを「能登牛」と認定する制度も設けられています。
水産業では、海面漁業・養殖業の生産は、本州日本海側の12府県では生産量で第3位、生産金額で第1位で、魚種別では「カタクチイワシ」が最も多く、次いで「スルメイカ」「ブリ」「マアジ」「ハタハタ」「カレイ」「ズワイガニ(ベニズワイガニを含む)」「サワラ」「マダラ」などが漁獲されています。特に、「ブリ」の生産量は全国第1位に入っています。
また、七尾湾では「カキ」の養殖、内水面漁業では「アユ」、渓流で「ヤマメ」「イワナ」「カジカ」、湖沼で「コイ」「フナ」が生産されています。水産物のブランド化にも取り組んでおり、「天然能登寒ブリ」として出荷されています。
工業では、機械が約67%、繊維が約7%を占め、機械工業は、「ブルドーザー」「パワーシャベル」などの建設機械と繊維機械が中心です。繊維工業は、「ナイロン」「テトロン」などの合繊維が県下一円で生産され、世界的な産地を形成しています。
このほか、伝統産業が盛んで「金沢箔」「輪島塗」「九谷焼」「山中塗」「金沢漆器」「金沢仏壇」「加賀友禅」「牛首紬」「美川仏壇」「七尾仏壇」「能州紬」「珠洲焼」などが生産されています。
「石川県」が募集する職種紹介
平成30年度の石川県庁の採用募集職種は、「行政職」、「技術職」、「資格免許職」、「少年警察補導員」などがあります。
石川県職員「大学卒業程度」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、石川県職員「大学卒業程度採用」の試験区分は、「行政」「心理」「精神保健福祉士」「福祉」「農学(農業・畜産)」「林学」「水産」「総合土木」「建築」「造園」「機械」「電気」「総合化学」「薬学」「保健師」「管理栄養士」「少年警察補導員」「警察化学」「警察法医」での募集を予定しています。
石川県職員「大学卒業程度採用」の受験資格は、22~29才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで大学を卒業した人、または、2019年3月までに大学を卒業見込みの人、および、石川県人事委員会がこれと同等の資格があると認める人にも受験資格があります。
なお、試験区分「心理」「精神福祉士」「福祉」「薬学」「保健師」「管理栄養士」の受験資格については、下記の通りです。
区分:「心理」
試験区分「心理」は、先の年齢要件に加えて、短期大学を除く学校教育法に基づく大学、もしくは、大学院において心理学またはこれに相当する課程を専修する学科、もしくは、専攻を卒業もしくは修了した人、または、2019年3月までに卒業もしくは修了見込みの人に受験資格があります。
区分:「精神保健福祉士」
試験区分「精神保健福祉士」は、先の年齢要件に加えて、精神保健福祉士の資格を現に有する人、または、2019年春季までに実施される資格取得の国家試験に合格し、資格を取得する見込みの人に受験資格があります。
区分:「福祉」
試験区分「福祉」は、先の年齢要件に加えて、社会福祉士の資格を現に有する人、もしくは、2019年春季までに実施される資格取得の国家試験に合格し、資格を取得する見込みの人、または、短期大学を除く学校教育法に基づく大学において心理学・教育学・社会学のいずれかを専修する学科、および、これに相当する課程を卒業した人、もしくは、2019年3月までに卒業見込みの人に受験資格があります。
区分:「薬学」
試験区分「薬学」は、24~31才の年齢で(※試験実施年度の4/1の年齢)、薬剤師の免許を現に有する人、または、2019年春季までに実施される免許取得の国家試験に合格し、免許を取得する見込みの人に受験資格があります。
区分:「保健師」
試験区分「保健師」は、21~29才の年齢で(※試験実施年度の4/1の年齢)、保健師の免許を現に有する人、または、2019年春季までに実施される免許取得の国家試験に合格し、免許を取得する見込みの人に受験資格があります。
区分:「管理栄養士」
試験区分「管理栄養士」は、先の年齢要件に加えて、管理栄養士の免許を現に有する人、または、2019年春季までに実施される免許取得の国家試験に合格し、免許を取得する見込みの人にも受験資格があります。
石川県職員「大学卒業程度採用」の試験内容
石川県職員「大学卒業程度採用」の試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験」、「論文試験(2次試験で評価)」、「適性検査」で、2次試験は、個別面接による「口述試験」です。なお、試験区分「行政」は、2次試験の「口述試験」に集団討論による面接も実施されます。また、1次試験および2次試験のほかに、受験資格等の調査があります。
石川県職員「大学卒業程度採用」の日程等
申込期間は、5月16日(水)~6月1日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程は、7月下旬~8月上旬を予定しています。
最終合格発表は、8月中旬の予定です。
石川県職員「短大卒程度」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、石川県職員「短大卒程度採用」の試験区分は、「総合土木」での募集を予定しています。
受験資格は、20~22才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、大学を卒業した人、および、2019年3月までに大学を卒業見込みの人、ならびに、石川県人事委員会がこれと同等の資格があると認める人は受験できません。
試験内容は、後日掲載予定です。
申込期間は、7月30日(月)~8月28日(火)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月下旬を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
なお、試験案内の配布開始日は、7月3日(火)を予定しています。
石川県職員「高校・短大卒程度」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、石川県職員「高校・短大卒程度採用」の試験区分は、後日掲載予定です。
石川県職員「高校・短大卒程度採用」の受験資格は、18~22才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、大学を卒業した人、および、2019年3月までに大学を卒業見込みの人、ならびに、石川県人事委員会がこれと同等の資格があると認める人を除きます。
試験内容については、後日掲載予定です。
申込期間は、7月30日(月)~8月28日(火)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月下旬を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
なお、試験案内の配布開始日は、7月3日(火)を予定しています。
石川県職員「獣医師」の採用選考試験情報
石川県職員「獣医師」の受験資格は、49才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、獣医師の免許を現に有する人、または、2019年春季までに実施される免許取得の国家試験に合格し、免許を取得する見込みの人に資格があります。
選考試験の内容は、択一式「教養試験」、「論文試験」、個別面接による「面接試験」、「適性検査」です。
申込期間は、5月16日(水)~6月13日(水)、選考試験の日程は、7月1日(日)を予定しています。
最終合格発表は、8月上旬の予定です。
「石川県工業試験場研究職員」の採用試験情報
「石川県工業試験場研究職員」の受験資格は、32才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、大学院修士課程以上を修了した人、または、2019年3月31日までに修了見込みの人に資格があります。
試験内容は、1次試験は、「論文・小論文審査」「技術面接」「適性検査」で、2次試験は、個別面接による「面接試験」です。
申込期間は、5月23日(水)~6月22日(金)、試験日程・最終合格発表等については別途郵送にて通知されます。
注目情報「いしかわ創成人口ビジョン いしかわ創成総合戦略」
石川県では、人口減少による働き手の不足や、産業の衰退、地域の活力低下などの様々な影響を懸念し、2015年に石川県の人口の50年後の将来展望を盛り込んだ「いしかわ創生人口ビジョン」と、今後5年間の具体の行動計画となる「いしかわ創生総合戦略」を策定しました。
「いしかわ創生人口ビジョン」は、石川県の人口の現状を踏まえた将来の方向と展望を提示して県民との認識を共有し、人口減少問題の克服と持続的発展の実現に向けて道筋を示し、「いしかわ創生総合戦略」は、その具体的な施策となっています。
具体的には、石川県の強みや財産を最大限に活かし、他の地域にはない北陸新幹線金沢開業効果の最大化をはじめ、雇用の創出、学生のUターン・県内就職と移住定住の促進、結婚・妊娠・出産・子育て支援、時代の変化に合わせた地域づくりの推進に努めています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、石川県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
コメント