国家公務員合格者の志望動機や出世目標は?H30人事院調査レポート

人事院では新規採用の「国家公務員」を対象に、志望動機や今後の目標などについてアンケート調査を行なっています。人事院の採用計画にも影響する調査結果についてまとめます。特に「国家公務員」志望の方は必見です!

人事院による「国家公務員採用試験」の合格者へのアンケート

人事院では、「国家公務員採用総合職試験」等の国家公務員採用試験に合格して採用された、平成30年度の国家公務員の新人職員に対してアンケートを行いました。このアンケートは、人事院が新人の国家公務員の志望動機等を把握して、今後の優秀な人材確保につなげようと行なっているものです。

アンケート回答者は、第52回国家公務員合同初任研修(平成30年4月4日~6日)を受講した新人の職員749人です。全回答者中、有効回答は746人(回収率99.6%))でした。

アンケートの内容と回答についてご紹介します。

志望動機の約7割は「公共のために仕事ができる」

まずアンケートでは「志望動機」について聞かれています。「『国家公務員』になろうとした主な理由は何ですか。」という質問に対し、3つまで回答できる複数選択式のアンケートで、新人の国家公務員の70.0%が選択した最も多い回答となったのが「公共のために仕事ができる」でした。

2位は63.3%の「仕事にやりがいがある」、3位は45.7%の「スケールの大きい仕事ができる」という結果であり、「国家公務員」の合格者は主に業務内容に魅力を感じて「国家公務員」を志望したと言えます。

「国家公務員」の合格者の約4割が「民間企業」にも内定していた

「国家公務員」採用試験の合格者は、「国家公務員」専願で就職活動を進めていたのかというと、そうとも限らないようです。「採用された(国家公務員)試験以外で、合格または内定したものはありますか。(複数回答)」という質問に対しては、「民間企業」という回答が最も多く、全体の39.5%の新人職員が回答しました。

その他に多かったのは「地方公務員採用試験」という回答がが18.5%、「他の国家公務員採用試験」という回答が12.2%でした。国家・地方に限らず「公務員」志望という人もいる一方で、「民間企業」への就職活動を並行して内定も受けていたという人も半数近い4割にのぼるようです。

定年まで「国家公務員」として働きたい合格者は約46%

「『国家公務員』としていつまで働きたいですか。」という質問に対し、最も多い回答は、46.2%の職員が回答した「定年まで公務員を続けたい」でした。しかし、昨年に比べると同じ回答をした職員は8.3ポイントも減少しているようです。

それに対して、「長期間勤めてから転職を考えたい」という回答が21.2%、「条件が合えばいつでも転職を考えたい」という回答が9.0%、「若いうちに転職を考えたい」には2.0%の回答があり、採用直後で既に転職を意識している新人職員が約3割いるという結果となりました。

「事務次官級」まで出世意欲のある新人は約2割程度

次に、「将来どこまで昇進したいと思いますか」という質問に対して、最も多い回答が「課長級」の25.1%でしたが、最も高い階級である「事務次官級」と答えた職員も20.4%いたようです。

ちなみに「事務次官級」の次の階級にあたる「局長級」と答えた新人職員は20.8%いました。

活かしたい能力ナンバーワンが「コミュニケーション力」

アンケートでは、「どのような資質・能力を重視して仕事をしていきたいですか。(3つ選択)」という質問もありました。これは、「国家公務員」の新人職員が、自分自身のどのような能力を仕事に活かしていきたいと考えているかを尋ねた質問です。複数選択可能な回答形式で、最も多い38.5%の回答があったのが「コミュニケーション力」でした。

「国家公務員」採用試験に合格した職員の多くが、コミュニケーション力に自信を持っているようです。そのほかには、「主体性」「論理性」「柔軟性」などが上位に挙がっており、それぞれ約3割の職員が回答したようです。

上司に最も求められているのも「コミュニケーション力」

また、「どのような上司の下で仕事がしたいですか。(3つ選択)」という質問に対して最も多い回答が「部下と積極的にコミュニケーションを取る(上司)」で、54.6%でした。新人の「国家公務員」は、自分自身に重視しているのも「コミュニケーション力」ですが、上司に求めるのも「コミュニケーション」だと言えます。

そのほかで多かった回答は「指示が明確である」や、「一貫性がある」でした。「国家公務員」の若手には、わかりやすく芯がぶれないような指示、指導をしてくれる上司を求める人が多いようです。

新人が考える、人材確保に必要なのは「働き方改革」

アンケートには主に人事院が行う「国家公務員」の採用活動について、「どのような取組をより進めると、公務の魅力が向上し、多様な有為の人材の獲得につながると思いますか」という質問もありました。新人の「国家公務員」は、就活生に一番近い存在なので、今採用される側がどのような仕事に魅力を感じ、採用試験を受けるのかということについて、彼らの意見は貴重だと言えます。

最も多かった回答は「職場全体の超過勤務や深夜勤務の縮減を図る」で60.6%でした。近年、「国家公務員」も残業等が問題視される中で、「国家公務員」人材確保のためには勤務時間の短縮をはじめとした「働き方改革」が必要だと考える新人職員が多いようです。

「採用試験」の合格者が最も参加した人事院のイベントは?

「国家公務員」の新人職員、つまり「国家公務員採用試験」の合格者には人事院の採用イベントなどで積極的に情報を集めていた人も多数いたようです。国家公務員就職関連イベントの中で最も多い46%の新人職員が参加したのが「霞ヶ関OPENゼミ」というイベントでした。

人事院が開設している「国家公務員試験採用情報NAVI」を利用していた「国家公務員」の新人職員は56.3%と半分以上でした。イベント以外でもインターネットでこまめに情報をチェックしておくことが、採用を後押ししてくれるかもしれません。

まとめ

このページでは人事院が「国家公務員」として優秀な人材を確保するために、新人の「国家公務員」に対し、志望動機や、仕事および上司に求めるものなどを調査し、採用活動に反映しようと実施しているアンケートについて結果を簡単にご紹介しました。

昇進の目標や、転職の可能性については、同じ新規採用の「国家公務員」であってもそれぞれ違った考え方を持っているために回答は分かれていると言えますが、志望動機については「公共のための仕事ができる」ことを挙げている新人職員が7割にのぼるなど、共通点もあります。

これから「国家公務員」を目指す人は、平成30年度の合格者がより多く参加していた人事院の採用関連イベントに参加してみてはいかがでしょうか。

詳しいアンケートの結果については人事院のホームページをご覧ください。

>「平成30年度版、総合職試験等からの新規採用職員に対するアンケート」人事院ホームページ
http://www.jinji.go.jp/kisya/1806/anketo30.pdf

本記事は、2019年2月25日時点調査または公開された情報です。
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