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公務員として働き始めるまでの手続きには何がある?

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目次

はじめに - 市役所職員、小林英介さんによるコラム

もし公務員試験に合格し、晴れて公務員として働くことが決まった場合、働き始めるまでにいくつかの手続きを経ることになります。

今回の記事では、この手続きやそれに至るまでの流れについて、私の経験をもとにシェアしたいと思います。

その1:まずは公務員試験に合格しているかどうか確認する

公務員試験(市役所・大卒程度)を受けた後、ホームページや受けた市町村の市役所で合格発表が行われます。その合格発表で自分の受験番号があるかどうか確認し、あったときは精一杯喜びましょう。

その2:試験に合格していると、後日合格通知書が郵送

自分の受験番号が合格者名簿に掲載されていたら、後日、受験した自治体から合格通知書が送られてきます。(内定通知書は別の日に郵送されてきました)

基本的に合格が取り消されることはありません。何か重大な事件や事故等を引き起こさない限り、心配は要らないでしょう。

私は合格通知書が送られてきたら、今までお世話になった両親や祖父母、大学の先生などに感謝を伝えました。

その3:内定先にも手紙を送ろう

感謝を伝えるのは自分の身の回りにいる人たちだけではありません。内定をもらった自治体の人事担当者に向けても、手紙を書きましょう。

手紙には内定したことへの感謝、これからどのように頑張っていくか、試験時のエピソード等を盛り込み、簡潔に書くと好印象です。

いつもスマホばかり使っている私たちですが、こういった手紙を書く練習も社会人として大切な経験です。できるだけ言葉遣いに気をつけて感謝の言葉を伝えましょう。

その4:少し間を置き、書類が届く

合格・内定通知書が届いた後、受験した自治体から書類が送られてきます。私の場合、以下のような書類が届きました。

初出勤日の日程や配属先

市役所の初出勤日はほぼ年度始めの月曜日になります。私の場合4月1日だったと記憶しています。


配属先については、エントリーシートや履歴書に自分で書いた希望配属先とは異なることが多いです。なぜなら私たちはピチピチの新規採用職員なのであり、希望を聞いてもらえる方が珍しいからです。

公務員として経験を積み、新規採用職員から中堅職員へ移り変わろうかと言うときに、少しずつ自分の希望配属先に配属される可能性が高まります。

ある新規採用職員が「自分が希望する配属先に移動させてくれない。」と不満を漏らす事例があったといいます。

新規採用職員はピチピチの新人なので、そういったことは基本的に叶いません。自分に与えられた職務を数年間全うし、その結果自分の希望配属先に配属されるのです。

振込先口座やマイナンバーに関する書類

給料の振込先や、自分のマイナンバー情報を抜け漏れなく記入します。この記入をおろそかにすると、給料を受け取れなくなるので気をつけましょう。

身上調査書

身上調査書とは名前の通り、身の周りの人やその人達に犯罪歴があるかどうか、エントリーシートや履歴書に記載していた内容が正しいかについて確かめる意味合いもあります。

健康診断のお知らせ

公務員に限らず、会社に入社する際には。健康診断を受けます。年に一度の健康診断は会社指定の病院で受けるか、自分が通い慣れている病院で受けるかの2択だったと記憶しています。

健康診断で何かひっかかったからといって内定を取り消される心配はありません。

身分証の作成に関わる書類

私が内定をもらった自治体の場合、身分証を作る必要がありました。身分証は〜市役所とか書いており、顔写真とともにハンコが押されていました。

提出するのは顔写真のみですが、退職する際には身分証を返却する必要があるので、大切に持ち歩きましょう。

家賃手当の書類

家賃手当は一定の額以上の家賃を払う必要がある物件に住んでいる人が対象の手当です。ここで気をつけなければならないのが金額の計算です。

例えば家賃が50,000円で共益費が5000円のとき、合計の5万5000円で申請してはいけません。

「家賃」手当なので、共益費を差し引いた50,000円で申請しなければなりません。間違えて過大申請しないように気をつけましょう。

交通費に関する書類

私の場合通勤にJRを使用していたので、往復分の定期代を通勤手当として受け取っていました。もし行きと帰りで使う交通機関が違う場合(自宅から市役所にJRで行き、市役所から自宅にバスで帰宅する)、どちらか一方の定期代にしなければなりません。

私はJRを選択し、バス代については自腹で支払っていました。


主に上記の書類に記入し、自治体宛に返送します。

その5:手続きが終わり、あとは出勤日を待つ

このような手順を経て手続きは終了しました。後は初出勤する日まで学生生活を楽しみましょう。私は何かと時間があったので、その自治体の広報を読み漁り、自治体が抱える問題や取り組みについて勉強していました。

一切勉強せずに初出勤日を迎えるのと、少しその自治体に関する知識を持っている状態で初出勤日を迎えるのとでは、明らかに知識の差が違うと考えたからです。

さいごに

私の経験を中心に、公務員として働き始めるまでの手続きを書いてきました。イメージを少しでも良いので掴み、心に余裕を持って初出勤日を迎えましょう。

まとめ - 編集部より

以上、「公務員として働き始めるまでの手続きには何がある?」でした。

公務員試験についてはネットでも本でも、多くの情報が溢れていますが、試験合格後にすべきことや手続き等については、なかなか知る機会が少ないと思います。

本記事を参考に、公務員試験合格のその先の見通しまでイメージしてみてください。

本記事は、2020年9月30日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

元・公務員のライターです。
公務員総研では、公務員採用試験合格のための問題集の選び方や勉強方法についての記事を書いています。小林英介名義で、noteやブログも運営しています。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • 合格発表で受験番号を確かめるとこから始まり、順次送られてくる書類や、交通費についても細かいところまで書いてあり、受験者にとって安心できる内容だと思いました。

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