【国家公務員】2021年度総合職試験の競争率が過去最低の7.8倍と発表

人事院の発表によると、2021年度の国家公務員の総合職試験の倍率が、過去最低の「7.8倍」となったようです。


2021年度の国家公務員「総合職試験」の倍率「7.8倍」は過去最低

人事院によると、国家公務員のうち幹部候補となる「総合職」の2021年度採用試験の合格者が1834人、競争率は7.8倍で、過去で最も低い競争率となったことがわかりました。

この「7.8倍」という競争率は、前年2020年度の9.7倍をさらに下回り、2012年に国家公務員の試験区分を「総合職」と「一般職」に再編して以降、最低の水準となりました。

2012年度は18倍もあった競争率が半分以下の水準に低下し、ここ10年で国家公務員総合職の競争率は急速な下降傾向にあるようです。

▼参考URL:JIJI.COM|競争率、過去最低の7.8倍 国家公務員の総合職試験 - 人事院(外部サイト)

【国家公務員総合職試験】倍率が過去最低の理由「申込者減」と「退職者増」

国家公務員総合職の採用試験の競争率が過去最低を記録した理由としては、まず、申込者が減少したことがあります。

それに加えて、職員数が多かった世代の定年など、退職者が増えたことなどから、採用枠を増やしたため、合格者が117人増えることとなり、競争率の低下につながりました。

【国家公務員総合職試験】女性の合格者が増加

2021年度の国家公務員総合職の申込者1万4310人のうち女性合格者は561人でした。この女性が全体の合格者1834人に占める割合は過去2番目に高く、30.6%でした。

人事院は、女性の合格者が増えたことについて、女性を対象とした就職イベントを継続して開催しているなどの取り組みの成果だと評価しているようです。

【国家公務員総合職試験】合格者の出身大学1位はやはり「東大」

2021年度の国家公務員総合職試験の合格者を出身大学別でみると、最も多いのはやはり「東京大学」で256人でした。東京大学として、過去最少だった前年度より7人増加しています。

2位は京都大学で115人、3位は北海道大学で80人、4位は岡山大学の78人で、例年上位の早稲田大学を抑えて4位に浮上したようです。

【国家公務員総合職試験】官庁訪問はオンラインも利用

官庁訪問で行われる面接について、新型コロナウイルス感染症の影響が残る今年度についても一部オンラインで実施するようです。


各府省は2021年6月23日から合格者を対象に、オンラインや対面で面接を実施した上で、2022年春の採用を目指します。

国家公務員「一般職」の応募も過去最少。学生の地元志向の強まっている

2021年度の国家公務員試験については、一般職(大卒程度)の応募者についても、前年度比4.2%減の、2万7317人だったことが、人事院から発表されています。

一般職の応募者についても5年連続の減少傾向が続いており、一般職の試験が始まった2012年度以降で最少となりました。

減少の理由として、人事院によると、大都市圏での新型コロナウイルスの感染拡大により、地方出身の学生が地元企業への就職を志望する傾向が強くなっていることが影響したようです。

▼参考URL:JIJI.COM|一般職応募も過去最少 国家公務員試験―人事院(外部サイト)

まとめ

このページでは、中央官庁の幹部候補を採用する「国家公務員総合職試験」の競争率が過去最低になったことを取り上げました。

本来、厳しい競争を勝ち抜いたエリートが就職する総合職・官僚というイメージが、最近の傾向では年々合格しやすい状況になってきています。単純に、人口減少から受験者数が減少している側面がありますが、理由はそれだけではないようです。

国家公務員総合職の人材の質が問われる一方で、東大生の合格者が減少するなど官僚離れも起きており、国家公務員という仕事に魅力を感じない学生が増えているとも捉えることができます。

官僚は激務、とのイメージも強まってきているようなので、官僚の「ワークライフバランス」が改善されない限り、ますます国家公務員総合職を志望する人は減ってしまうかもしれません。

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本記事は、2021年8月23日時点調査または公開された情報です。
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