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「地域越境ビジネス実践プログラム」 ドコモgaccoとNTT Comが提供(2024年8月情報)



株式会社ドコモgaccoとNTTコミュニケーションズ株式会社が、新たな人材育成サービス、『地域越境ビジネス実践プログラム』の提供を開始します。

このプログラムを通じて、都市部の企業に所属する従業員が地域企業や地方公共団体に越境してビジネス実践型の研修に取り組むことで、「従業員の実践経験不足」などの人材育成の課題を解決し、次世代リーダーの創出と地域の人材不足やデジタル化の課題解決を目指します。

NTTグループでは6月より先行提供が開始され、今回一般の顧客向けにも提供が始まります。2025年3月までには300名のプログラム参加を目指しています。

目次

地域越境ビジネス実践プログラム開発の背景

ドコモgaccoが、「誰もが自信を持って自分の人生を選べる世界」の実現を目指し、生成AIなどの進化するテクノロジーを最大限に活用した学びの体験を提供しています。これにより、ビジネスパーソンに『問いを立て、関連づける力』を育むサービスを提供することができます。

また、NTT Comは、「誰もが自分らしく学び、自分らしく働く社会」の実現を目指し、学習者起点のサービス・ソリューションを提供しています。企業教育分野においては、自律型キャリア形成のための風土や文化を醸成し、社員個人の自己成長と顧客企業の企業価値向上を目指しています。

ドコモgaccoが企業の人材育成担当者と接する中で、多くの企業が研修などの学びの機会を提供している一方で、「社員が現場で実践できていない」という課題を抱えていることがわかりました。

一方、地域では人口減少に端を発した様々な社会課題が露見しています。今後、人口減少はさらに加速すると予測され、DXによる省力化や副業受け入れによる人材確保などが急務となっています。企業の人材育成課題と地域が抱える課題を同時に解決するために、ドコモgaccoとNTT Comは「越境型の研修」を軸とした地域越境ビジネス実践プログラムを共同で開発しました。

このプログラムの受講生は、地域企業や地方公共団体でビジネスを実践するダブルワーク型フィールド研修を通じて、事業課題や社会課題に向き合い、生成AIなどを駆使して課題解決に挑戦していきます。これにより、企業の「実践経験が少ない」という人事育成課題を解決しながら、社会を変えるビジネスリーダーを育成し、地方創生に寄与することを目指します。また、このプログラムをきっかけに、副業の活用などを通じて、都市部企業と地域の間での人材の流動性を高めることを目指します。

地域越境ビジネス実践プログラムの特徴 

地域越境ビジネス実践プログラムの流れ

地域越境ビジネス実践プログラムは4ヶ月間の研修プログラムとなります。受講生は10時間程度の座学(実践型スキル習得研修)を受講後、リモート環境下でダブルワーク型フィールド研修(月間30時間×4か月)を通じて、企業課題や地域課題の解決に取り組みます。その際に、次世代リーダーに必須のスキルである生成AIなどのデジタルスキルを駆使して、地域企業におけるビジネスへ実装を行います。

1)AI・地域の専門家によるプログラム監修

石山洸


山田崇

プログラムの内容は、株式会社エクサウィザーズのChief AI Innovatorであり、AIのスペシャリストである石山洸氏と、「日本一おかしな公務員」の著者で、元長野県・塩尻市役所職員として地方創生や官民連携事業の推進を担ってきた山田崇氏が監修しています。

このプログラムにより、生成AIの実装と地域実践が実現されます。なお、ドコモgaccoにおいて、石山洸氏はChief AI Officer(CAIO)、山田崇氏はChief Learning Officer(CLO)を務めています。

2)全国の地域企業でビジネス実践

全国に拠点を持つNTTグループと、地方創生の実績を持つCLO山田崇氏の経験を活かし、日本中の老舗企業やこれまで外部人材を受け入れたことのない企業にも、プログラムの受け入れ先として協力されているようです。

このプログラムでは、受講生は実際の地域課題に触れながら、異なる背景を持つ人々と共にビジネスの実践経験を積むことができます。

3)生成AI実装経験

CAIO石山洸氏の監修のもと、受講生は生成AIを最大限に活用したスキルの習得や実践経験を得ることができます。

ダブルワーク型フィールド研修中、受講生は地方創生のマインドセットを学ぶために「山田崇AI」を利用してセルフコーチングを受けることができ、生成AIを「使う」「作る」「使ってもらう」ためのスキルを習得し、実装経験を通じて地域企業と生成AIを活用した「共創」による課題解決を体感できます。

4)アセスメントによる研修効果の可視化

プログラム期間中には4回のアセスメントを実施し、研修の効果を可視化します。主体性、曖昧さへの対応、プロアクティブな行動など、9つの測定項目を評価します。計測結果はAIを活用して分析し、その結果を基に研修報告書を作成し、受講生にフィードバックを提供されます。

5)充実した事前学習

ダブルワーク型フィールド研修に参加する前に、実践型スキル習得研修を実施します。この研修では、多様な専門家を講師に迎え、DXなどのテクニカルスキル研修や生成AI活用スキルを学びます。また、地域でのダブルワーク型フィールド研修に必要なマインドセットや、地域でコミュニケーションを取るためのインタビュー技術や課題設定スキルも習得します。

6)越境先企業やプロジェクト例

受講生がダブルワーク型フィールド研修で参加する地域企業やプロジェクト例は以下の通りです。

アステナミネルヴァ株式会社

所在地:石川県珠洲市上戸町北方4字177番地3

創立:2021年 12月

従業員数:12名

事業内容:ヘルスケア事業、循環型農業・畜産業、ふるさと納税事業、人材事業、投資事業

実践プロジェクト例:化粧品「NAIA」のブランディング・マーケティング全般


ヨシオ工業株式会社

所在地:石川県白山市横江町1843番地6

創立:1961年 10月

従業員数:60名

事業内容:金属加工業、機械加工業

実践プロジェクト例:事業ヒアリングによる課題抽出および経営陣へのプロジェクト提案、実践

地域越境ビジネス実践プログラムの概要

■対象:法人(次世代リーダーやDX推進リーダーを目指す30~40代を中心としたビジネスパーソン)

■プログラム受け入れ先企業:全国の企業

■価格:100万円/1名 (早割価格、2024年9月末申し込みまで)     

■サービスサイト: https://gacco.co.jp/service/chiiki-ekkyo/

ドコモgacco、NTT Comについて

株式会社ドコモgacco 会社概要

ドコモgaccoは、NTTドコモグループの教育事業の中核として2009年に設立され、以来、人生100年時代の学びを提供するオンライン動画学習サービス「gacco」を運営しています。現在の会員数は120万人を超えています。法人向けサービス「gacco for Biz」では、リスキリングニーズに応える「DX人材育成プログラム」や、リベラルアーツを活用した次世代リーダー育成研修「リベラルアーツ思考ビジネスプログラム」を中心に、企業独自の研修コンテンツやラーニングマネジメントシステムを提供し、DX時代に対応した新しい企業研修を開発しています。また、地域企業において生成AIを活用した課題解決を行う「地域越境ビジネス実践プログラム」も開始しています。

NTTコミュニケーションズ株式会社 会社概要

NTT Comは、1999年に設立され、通信事業者ならではの高品質なインフラと技術を活かし、ネットワーク、クラウド、データセンター、アプリケーション、セキュリティ、AIなど多岐にわたるICTサービスを展開しています。2022年にはドコモグループにおける法人事業の中核を担う企業となり、「ドコモビジネス」ブランドのもと、5GやIoTを活用した社会・産業のグローバルレベルでの構造変革、新たなワークスタイルの創出、地域社会のDX支援などの価値を提供しています。

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この記事を書いた人

公務員総研チーム Maruです。主に公務員や行政関係のニュース記事をお届けします。

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