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市のリーダー「市長」の仕事内容やなる方法、年収などについて

前回は『民衆の敵 篠原涼子のキャリアからみる市議会議員のキャリア』と題し、市議会議員の役割をご紹介しましたが、今回は「市長」の役割についてご紹介します。市議会の顔である「市長」の役割や仕事、給料について解説します。

2017年12月15日更新

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目次
「市長」とは?とその仕事内容について
市長になるには?出馬の条件について
まとめ
市民のリーダーであり、市議会の顔である「市長」の仕事や役割とは?

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「市長」とは?とその仕事内容について

「市長」とは、市の代表として行政を行う人です。中央政府の統治権を、地方自治体に移すことを「地方分権」といい、市長は、「行政」を執行する地方自治体の代表者です。地方自治体の行政を担う人は地方公務員として、地方公務員採用試験によって就職しますが、市長は、市民による選挙によって決まる点が特徴です。

また、市長は、その地方自治体に住む住民が安心・安全の暮らしを送り、そこで商売する法人・企業が適切に商売をできるように「マチ」のデザインを行います。そのために、市が持つ「予算」の使い方を考え、住民たちの要望をどう叶えるか考え、行政の実行を担う公務員たちへリーダーシップを図り、そして、議会の方々とやりとりをするといった責任が重く、市の今と未来を左右する重要な役割を担当しています。

市長の仕事その1「行政を行うこと」

そんな市長の仕事は、市政への問題や課題の収集と改善することで市民を中心とした行政を行うことです。市民が住みやすい環境づくりのために、市内外で行われる行事や会議への出席のほか、実際に現場に出向いて調査を行うこともあります。また、最近では、地方創生を掲げ、若者が住みやすい街づくりや商店街の活性化を目指した活動を行っている市町村もあります。

市民が10人いれば、10通りの考えがあります。市長はそうした市民の声を聞き、平等・公平に実行に移すことも仕事の1つです。「市民が必要だと言ったから」と直情的に行動するのではなく、本当に必要なものか、どのようにしたら実現できるか、他の市民はどう考えているかなどを総合的に判断して実行するというリーダーとしての資質が市長には求められます。

市長の仕事その2「議会」

市長は、議会で予算案や条例案を提出し、市議会議員からの質問に答えます。議会は年4回行われ、「待機児童の解消」「税金の使い道」など市民に必要な事項を解決できるように予算を調整したり条例を制定します。議会の様子はTVやインターネットで視聴できるほか、議事録を検索することも可能なので1度はチェックしておきましょう。

▼市長の仕事その3「イベントへの参加」

市長は議会に出席するだけでなく、市内で行われるイベントへの出席も仕事のひとつです。イベント主催者として挨拶やイベントに参加して市民との交流を深めることで、より市民の声を集めやすくなります。

市長は市議会議員のトップではない?「二元代表制」について

地方議会は、行政を行う市長とそれを監視る市議会とが別々の権力を持つ「二元代表制」を採用しています。「二元代表制」とは、市長と市議会議員を別々に選ぶ制度のことで、どちらもその市に住む住民が直接選挙で選抜し、それぞれが異なる権力を持っています。

そのため、市長と言うと「市議会のトップとして市議会議員を率いている」と考えてしまいがちですが、これは間違えで市長と市議会議員は別々の権力を持っており、「市長と市議会議員は対立した関係」というのが正解です。

市長は予算や条例などの議案の提出、人事を決める権限を持ち、市議会議員は議会にて市長の行政運営を監視する役割を持ちます。また、市長は、市議会議員が議決しなければ、提案した仕事を実行に移すことができません。市議会議員は、市長が決められた予算を正しく使用しているか、行政を行っているかを監視しつつも、時には仕事内容について指摘を行います。

このように、市長と市議会議員が時に対立し、時に尊重し合うことで、市民のよりよい生活環境づくりを行っているのです。

市議会について

そもそも、市議会とは、市長と市議会議員が討論を行う場所のことです。

市議会には、条例で定められている年4回開催される「定例会」と、必要がある場合、首長がその案件を告示し、市議会議員を招集して開く「臨時会」の2種類ががあります。定例会は、通常通常、3月、6月、9月、12月頃に開催されます。議会は、通常9時頃から始まりおおよそ17時には終了しますが、審議する議案によっては時間を延長することもあります。

市議会では、市長が予算案や行政案を提案、それに対して市議会議員が改善点や疑問点について討論します。その後、市議会の承認を得ることで市長は予算案や行政案を実行に移すことができます。

市長の任期は?

市長の任期は、市議会議員と同じく4年と定められています。しかし、同じく市議会で働く市議会議員は退職金が支払われませんが、市長は4年の任期を終えると退職金が支払われます。市長の退職金は、おおよそ1000~2000万円程です。

市長の任期は4年と定められていますが、再当選すれば再び市長になることは可能です。仮に2期連続で市長となった場合、4年の任期ごとに退職金が支払われます。このように市長が2度以上退職金を受け取ってしまう事例もあるため、「市長に退職金は必要か否か」で論争が起こることもあります。

例えば、2013年、愛媛県伊予市議会の武智邦典市長は、退職金をカットすることを公約に掲げ当選し、本来であれば1900万円程支払われるはずだった退職金を22円に減額しています。また、大阪市の橋下徹元市長は、退職手当を廃止を願い出た上で、毎月の給与に上乗せする激変緩和措置を行い、退職金は受け取りませんでした。

リコールとは?任期を前に市長を辞めなければいけない場合もあります。

市長の任期は4年と定められていますが「リコール」された場合は、任期を前に市長唐解任されます。

「リコール」とは、有権者が地方自治体の職員を解任できる制度のことで、有権者の3分の1以上の票の署名を集め選挙管理委員会に申し出ることができます。その後、申し出が有効だと選挙委員会に判断されれば60日以内に住民投票が行われ、有権者の過半数が賛成すると市長は失職します。

ただし、市長が当選してから1年間は「リコール」を行うことはできません。

市長になるには?出馬の条件について

市長の年収

市長になるために、まずは市長選挙へ出馬しなければなりません。

市長選挙に出馬するためには、日本国民で満25歳以上であれば、学歴や職歴は不問です。つまり、市議会議員の経験がなくとも出馬することは可能です。しかし、実際の当選状況を見ると、市議会議員としてのキャリアを積んでいる、市や県の職員としてのキャリアのある方が多いようです。市長は「市民のよりよい生活を実現する」という立場から、市民から信頼されなければいけません。仮に市議会議員の経験なく当選を目指すのであれば、市制経験者を頼る、選挙ボランティアに参加するなど、市政経験者の声に耳を傾けることも大切です。

そして、市長選挙に出馬するためには、供託金として政令都市は240万円、それ以外では100万円を選挙委員会に預ける必要があります。供託金は、無責任な出馬を避けるために預けるお金のことで、選挙で一定の得票数を獲得すれば選挙後に返金され、得票数が満たなければ没収されます。

市長の採用の仕方が大統領選挙に似ている

内閣の首長である内閣総理大臣は、憲法により国会議員が指名すると定められています。しかし、地方議会の首長である市長は、その市に住む住民による直接選挙の「公選制」で指名されます。これは、アメリカの大統領選挙と同じ方法で、大統領選挙も議員ではなく、住民による直接選挙にて大統領を決定します。

ちなみに千葉市の市長の給料は?

『民衆の敵』では、千葉市がモデルになっており、千葉市議会がロケ地として使用されています。そのため、今回は千葉市の市長を参考に市長の実際の給料を見てみましょう。

現在の千葉市の市長である熊谷俊人さんは、平成21年6月14日から現在に渡って3期連続で市長に就任しています。熊谷市長は、31歳5ヶ月で市長に就任しており、2017年現在も政令指定都市の市長では最年少を記録しています。

そんな千葉市市長の毎月の給料は、104万円です。6月1日と12月1日の年2回期末手当が支払われます。期末手当は、毎月の給与に4.30月分を掛けた分が支払われます。そして、退職金は、給料月額×在職月数×53/100でおよそ3,307万円が任期ごとに支払われています。

参照:
https://www.city.chiba.jp/somu/somu/kyuyo/documents/2017_01kyuuyokouhyou.pdf

まとめ

今回は、「市長」の役割とその仕事、年収や退職金などの収入面についてもご紹介しました。市長は、市民のリーダーとなり行政を実行する立場の人間です。広く市民の声を聞き、実行するための「行動力」と「思いやり」を持つことが大切です。もちろん、市民の声を行政に反映させるための知識や判断力も必須です。

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