東京近郊での公務員就職向き「国立大学」まとめ
国家公務員、地方公務員などの公務員就職に強い国立大学にはどのような大学があるのでしょうか。東京近郊で公務員就職者数が多い、政策系学科のある国立大学についてまとめます。
東京大学 ー 東京都
東京大学は2016年の公務員就職者が358名と、全国でもトップクラスの就職者数を誇ります。国家公務員になる人も多く、官僚を目指す人が入学する大学としても有名です。
法学部 第三類(政治コース)
東京大学の法学部には第三類(政治コース)というコースがあります。法学部では司法・行政・立法という巨大にして複雑な現象を、人々の生活・人生・生命に直接関わる意味で重大な現象と捉え、多種多様な角度から学ぶことを目指しています。
法学部全体の公務員の就職数は、2013年度において卒業生418名中72名と、卒業生の高い割合が公務員就職を果たしています。
>東京大学法学部のホームページ
http://www.j.u-tokyo.ac.jp/
筑波大学 ー 茨城県つくば市
筑波大学は2016年の公務員就職者数が361名であり、全国でトップクラスの就職者を輩出しています。国家公務員が50名に対して地方公務員は311名なので、地方公務員就職者の方が多いですが、国家公務員にも十分強いと言えるレベルだと言えます。
社会学類
筑波大学で政治学について学ぶことができるのは、社会学類です。社会学類では、社会学・法学・政治学・経済学の中から1分野をを重点的に学習しつつ、関連領域を自由に選択することができます。重点的かつ横断的に学ぶことで専門性を磨き、総合的な視野を養うことができます。
社会学類の卒業生の進路は、平成28年度において卒業生118名のうち約22%にあたる26名が公務員就職を果たしています。
>筑波大学社会学類のホームページ
http://shakai.tsukuba.ac.jp/
千葉大学 ー 千葉県千葉市
千葉大学は2016年の公務員就職者数が560名であり、全国でも10位以内に入る就職者数を誇ります。560名のうち国家公務員として就職したのは74名、地方公務員として就職したのは486名でした。国家、地方ともに高い水準にあると言えます。
法政経学部 政治学・政策学コース
千葉大学で政治学、政策学について学ぶことができるのは、法政経学部の政治学・政策学コースです。地域社会そして国際社会の公的課題の解決に取り組める人材を養成するためのカリキュラムが用意され、将来、官公庁をはじめ、国際機関、NPOやNGO、民間企業で働くこと、さらに議員として活動することや、国内外の大学院へ進学することなどを想定した人材育成を目指しています。
>千葉大学法政経学部のホームページ
http://www.le.chiba-u.jp/
埼玉大学 ー 埼玉県さいたま市
埼玉大学は2016年の公務員就職者数が482名であり、多くの卒業生が公務員への道を歩んでいます。482名のうち455名が地方公務員として就職しており、特に地方公務員に強い大学であると言えます。
経済学部 「法と公共政策」メジャー
埼玉大学で特に政策学などについて学ぶことができるのは、経済学部の「法と公共政策」メジャー(専攻)です。この専攻では、法に特徴的な基礎的思考力や、理論的な思考力のほか、リーガルマインド、法と公共政策が一体であるということへの理解力、各種社会的問題へ対処するための力を身につけることを目指します。
法的素養に裏打ちされた、説得力のある公共政策の立案、形成、発案能力といった専門的な力を、基礎学力として身につけることができるため、公務員として公的な企画立案に携わりたいと考える人に適した学びの場だと言えるでしょう。
東京近郊での公務員就職向き「私立大学」まとめ
国家公務員、地方公務員などの公務員就職に強い私立大学にはどのような大学があるのでしょうか。東京近郊で公務員就職者数が多い、政策学系学科のある私立大学についてまとめます。
早稲田大学 ー 東京都
早稲田大学は2016年の公務員就職者数が692名で、そのうちの148名が国家公務員、544名が地方公務員として就職しています。学生数も多く、政経分野に強い大学として、公務員就職者を多数輩出しています。
政治経済学部
早稲田大学で政策学などについて学ぶことができるのは、政治経済学部です。政治現象を専門的に捉え考えることができる、政治や公務など様々な分野でのリーダーを養成する「政治学科」、複雑な経済現象を分析する力を身につけ、政治学などとの協働を目指す「経済学科」、公共哲学、政治学、経済学をバランスよく学び、グローバルな視点で政策提言できるような人材を養成する「国際政治経済学科」に分かれています。
2016年度の卒業生については、学部全体では公務員就職者の割合は8.5%にとどまるものの、就職先の1位は東京都職員Ⅰ類で、25人もの卒業生が就職を果たしています。
>早稲田大学政治経済学部のホームページ
https://www.waseda.jp/fpse/pse/
中央大学 ー 東京都八王子市
中央大学は2016年の公務員就職者数が626名で、卒業生全体のうち就職者の1割強が公務員の道を選んでいます。626名のうち、国家公務員が125名、地方公務員が498名と、国家・地方ともに強い大学と言えます。
法学部 政治学科
中央大学で特に政策学について学ぶことができるのは、法学部政治学科です。公務員を目指す人向けのコースとして、法と政策との関係について学べる「公共政策コース」と「地域創造コース」が推奨されており、国際公務員や国際的な仕事に就きたいと考える人向けには、国際政治や国際法を学べる「国際政治コース」が推奨されています。
法学部から公務員の道に進んだ学生は2016年度卒業生でみると、国家公務員82名、地方公務員174名と高い水準にあります。合計256名の就職者のうち、92名が女子学生であり、公務員になりたい女子にとってもロールモデルとなる先輩が多数いる大学と言えるでしょう。
>中央大学法学部のホームページ
http://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/law/
法政大学 ー 東京都
2016年に法政大学から公務員になった人数は、483名で、そのうち424名が地方公務員として就職しています。国家公務員も59名を輩出する、公務員に強い大学の一つと言えます。
▼法学部 政治学科
法政大学で政策学系の科目を学べるのは法学部政治学科です。政治学科では、日本初の私立法律学校としての伝統的な政治学はもちろん、ジェンダーや公共政策、コミュニティ政策、メディア論など、新しい分野の政治学が展開されています。まさに今、実社会で起きている具体的な政治問題にも取り組むことができる学科です。
2016年度の法学部全体の卒業生の進路のうち、約16%が公務員として就職しており、主な就職先の第2位に「公務員」が入っています。卒業生に公務員が多い学部として、公務員を目指す人に人気があるようです。
>法政大学法学部のホームページ
http://www.hosei.ac.jp/hogaku/
明治大学 ー 東京都
明治大学は2016年の公務員就職者数が459名で、地方公務員には370名が就職しています。最も公務員就職者数が多いのは法学部ですが、そのほかにも政治経済学部で政策学について学ぶことができます。
法学部 公共法務コース
明治大学で特に公務員試験に対応しているカリキュラムが組まれているのが、法学部の「公共法務コース」です。国家公務員や、国会職員、裁判所職員、地方公務員、その他の法律関連専門職などに就職したいと考える学生のために用意されているコースと謳われています。コースのねらいは公務員として、国民や住民への行政サービス活動ができるような、教養と知性を身につけることと定められており、公務員を目指す人にはありがたいコースだと言えるでしょう。
法学部全体では2016年度卒業生の約17%にあたる120名が公務員就職を果たしています。
>明治大学法学部のホームページ
http://www.meiji.ac.jp/hogaku/index.html
まとめ
このページでは、東京近郊にある、公務員試験合格者が多く、政策学などが学べる、公務員に強い大学についてまとめました。どの大学も、全国でもトップクラスの公務員就職者数を誇る大学ばかりですので、公務員になりたい人はまず、これらの大学入学を目指すと公務員への道が自ずと開かれるかもしれません。
公務員といっても、法務系の専門職や、行政系の職種など様々であり、各大学のカリキュラムに適した職種も様々です。まずはどの分野の公務員になりたいのかを考えた上で、各大学のカリキュラムや卒業生の進路などを見て、進路を決定するとよいかと思います。
志望する大学が決まったら、まずは大学入試の準備を進めましょう。公務員になりたいという夢を実現するために大学選びからしっかりと進めることをおすすめします。
コメント
コメント一覧 (2件)
国家公務員か地方公務員かの違いで大学選びがあるなんて知らなかったです。東京大学はもちろんだが、学部も関係あるんですね。他の大学も参考になりました。
子供がいま高校生のため、大学進学についての参考になりました。将来の夢がはっきりしていない状況なので、大学進学後に考えることになりそうです。それならば、公務員という安定した仕事に強い学校に行っていた方が安心だと思えたからです。