平成30年度 特別職国家公務員「海上・航空自衛隊航空学生」採用試験日程

平成30年度 特別職国家公務員「海上・航空自衛隊航空学生」の採用試験日程および内容のお知らせです。

「海上・航空自衛隊航空学生」採用試験は高等学校卒業者を対象とした試験で、筆記試験のみでなく、身体検査や適性検査(実機搭乗含む)があることが特徴です。


日本の平和を空から守る自衛官「自衛隊航空学生」に関する採用試験の試験日程および試験内容についてお知らせします。

自衛隊航空学生とは、防衛省の機関である自衛隊に所属する国家公務員の特別職で、海上自衛隊および航空自衛隊のパイロットなどを養成する制度です。

本ページでは、この特別職国家公務員の「海上・航空自衛隊航空学生」採用試験について解説します。

「海上・航空自衛隊航空学生」の採用試験について

海上・航空自衛隊航空学生採用試験は、高等学校卒業者を対象にした国家公務員試験です。採用者は、海上自衛隊もしくは航空自衛隊の部隊に入隊し、約2年間、全員が学生宿舎で生活を送りながら基礎教育を受けます。そして、その航空学生の教育を修了した後、飛行訓練が中心となる、それぞれの操縦課程に進みます。

この他に、パイロットを含む幹部自衛官となる者を養成する制度「防衛大学校学生」や、さまざまな職種の自衛官になる制度として「自衛官候補生」「一般曹候補生」「防衛医科大学校 医学科学生」「防衛医科大学校 看護学科学生」があります。

「海上・航空自衛隊航空学生」採用試験の応募資格について

応募資格には、日本国籍を有する者で、次の通りの年齢制限があります。また、第二次試験には身体要件がありますので、留意してください。

海上自衛隊の応募資格について

海上自衛隊の応募資格は、平成31年4月1日現在、高等学校もしくは中等教育学校卒業者(見込みも含む)であること、かつ、18歳以上23歳未満(平成8年4月2日から平成13年4月1日までに出生した者)の年齢制限があります。

航空自衛隊の応募資格について

航空自衛隊の応募資格は、平成31年4月1日現在、高等学校もしくは中等教育学校卒業者(見込みも含む)であること、かつ、18歳以上21歳未満(平成10年4月2日から平成13年4月1日までに出生した者)の年齢制限があります。

「海上・航空自衛隊航空学生」 採用試験の日程・内容について

<応募受付期間>

受付期間は、2018年7月1日(日)~ 9月7日(金)です。締切日必着です。

「海上・航空自衛隊航空学生」採用試験の応募方法は、インターネットと郵送・持参による3種類があります。

インターネットによる応募

自衛官募集ホームページから応募ができます。


>自衛官募集サイト:インターネット応募https://www.jieikanbosyu-mod.go.jp/TopInitAction.do

郵送・持参による応募

次の書類を、最寄りの自衛隊地方協力本部へ直接持参するか郵送します。
<書類>志願票・自衛隊受験票・返信用封筒

>自衛官募集サイト:自衛隊地方協力本部リスト
http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/contact/

<第一次試験の日程・内容>

試験日:2018年9月17日(月)

合格発表日:2018年10月5日(金)

試験科目:

>「筆記試験」
この試験は、高等学校卒業程度の択一式および記述式の筆記試験です。問題は、必須3科目の国語、数学、英語、そして次の選択科目から1科目選択し、4科目を解答します。

【選択科目】
世界史A、日本史A、地理A、現代社会、倫理・政治経済、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地理基礎

>「適性検査」
この検査は筆記式で、航空機搭乗員として必要な判断力・正確性を検査します。

<第二次試験の日程・内容>

試験日:2018年10月15日(月)~10月21日(日)のうち指定する1日

合格発表日:

【海上自衛隊】2018年11月13日(火)
【航空自衛隊】2018年11月 5日(月)

試験種目:

>「口述試験」
この試験は、個人面接で行う試験です。

>「適性検査」
この検査は、一般的な知能検査と性格検査を筆記式で行います。

>「航空身体検査」
この検査は、操縦士として航空業務に支障がないか、次の合格基準を満たすか確認します。検査項目は身長、胸囲・体重、肺活量、血圧、脈拍、視力、視器、聴力、歯、血液検査、尿検査、胸部X線検査などです。

【主な検査項目の合格基準について】
「身長条件」は、158㎝以上190㎝以下の範囲の身長であることです。

「胸囲・体重条件」は、身長別の合格基準表の値を満たす必要があります。例えば、身長173㎝以上176㎝未満の場合は、胸囲が81.5㎝以上、男子の体重は54.5㎏以上84㎏未満、女子の体重は54.5㎏以上77㎏未満が合格基準値です。

「肺活量条件」は、男子は3,000cc以上、女子は2,400cc以上あるということです。

「血圧条件」は、坐位で収縮期血圧が100㎜Hg以上140㎜Hg未満、拡張期血圧が500㎜Hg以上90㎜Hg未満であるということです。

「脈拍条件」は、安静時100以下(1分間)であるということです。


「視力条件」は、両眼ともに、遠距離では裸眼視力が0.1以上で眼鏡やコンタクトレンズ等使用した矯正視力が1.0以上、中距離では裸眼視力または矯正視力が0.2以上、近距離では裸眼視力または矯正視力が1.0以上の視力があるということです。また、近視矯正手術(オルソケラトロジーを含む)を受けていないことも条件です。

「視器条件」は、眼位、眼球運動、視野、調整力、夜間視力、色覚等に異常がないということです。

「聴力条件」は、オージオメーターによる検査で正常であるということです。

「歯の条件」は、歯牙が良好(治療済可)であるということです。

最後に、その他の条件ですが、第二次試験時、血液検査や尿検査、胸部X線検査等により、身体健全で慢性疾患や感染症に罹患していないか、開腹手術の既往歴がないか、四肢関節等に異常がないか、操縦士として航空業務に支障がないかを検査します。

<第三次試験の日程・内容>

試験日:

【海上自衛隊】次の期間のうち指定する1日
2018年11月22日(木)~12月19日(水)

【航空自衛隊】次のいずれかの指定する期間
・2018年11月17日(土)~11月22日(木)
・2018年11月24日(土)~11月29日(木)
・2018年12月 1日(土)~12月 6日(木)
・2018年12月 8日(土)~12月13日(木)
・2018年12月15日(土)~12月20日(木)

最終合格発表日:2019年1月22日(火)

試験科目:

【海上自衛隊】
>「航空身体検査」
この検査は、操縦士として航空業務に支障がないかの検査を行います。

【航空自衛隊】
>「操縦適性検査」
この検査は、実際に航空機に搭乗し飛行適性の検査と面接検査を行います。

>「医学適性検査」
この検査は、角膜の形状を検査し、近視矯正手術を受けてないことを確認します。

憧れのパイロットに~航空学生紹介動画について

防衛省・自衛隊のホームページに、自衛官募集専用サイトが設けられています。そこには自衛隊の任務を行う陸海空自衛官の職種やその募集内容について詳しい情報が掲載されています。

その中で、入隊後の教育・訓練内容や起床から就寝までの学校生活などについて、次の紹介の動画があり、実際に見ることで航空学生を深く理解することができます。ぜひご覧ください。

>自衛官募集サイト:動画でわかる!採用種目:「海上自衛隊」航空学生
https://youtu.be/YPpZqw-0S6c
>自衛官募集サイト:動画でわかる!「海上自衛隊」航空学生の一日
https://youtu.be/PfTqhOya5wk

>自衛官募集サイト:動画でわかる!採用種目:「航空自衛隊」航空学生
https://youtu.be/1FotlmrVCn8
>自衛官募集サイト:動画でわかる!「航空自衛隊」航空学生の一日
https://youtu.be/fFO67ixVKkc

まとめ – 採用予定人数

いかがでしたか?

最後に、平成30年度 特別職国家公務員「海上・航空自衛隊航空学生」 採用予定数についてご案内します。

採用予定数は、海上自衛隊が約70名(うち女性若干名)と発表されています。航空自衛隊は平成29年度では 約70名(男女の区分なく決定)でした。平成30年度の予定数は決定され次第、自衛官募集ホームページなどに掲載されます。

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本記事は、2018年7月22日時点調査または公開された情報です。
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