現在里山で晴耕雨読を享受している元・国家公務員の小柴龍太郎さんのコラム「トランプ大統領と民主主義」(平成29年2月21日)です。アメリカで誕生したトランプ政権、まだスタートしたばかりなのになぜこんなに支持率が低いのでしょうか?
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小柴龍太郎さんのコラム「トランプ大統領と民主主義」
アメリカのトランプ大統領をめぐる報道は相変わらず大きく扱われています。確かに過激な発言には首をかしげてしまうことがありますが、そのトランプ氏を選んだアメリカ自身が彼に批判的であることを不思議に思います。まだスタートしたばかりなのになぜこんなに支持率が低いのでしょうか。
同じようなことはイギリスでもありました。EUからの離脱をめぐっての国民投票です。トランプ氏と同様、こちらも大方の予想に反して離脱と決まりました。決まってから、離脱を選んだ人が「困ったことになった」と自らの投票を後悔している映像が報道されていました。妙なことです。
どちらの国も民主主義のリーダー的国家です。その国で相次いで起きたこのような現象から私たちはしっかりと学ばなければいけないと思っています。民主主義の中での投票や発言は、その結果起きるであろうことを自ら引き受ける覚悟を持って行うということです。結果が出てから「こんなはずじゃなかった」では済まされません。
日本だって数年前に似たようなことが起きました。人ごとではないはずです。
平成29年2月21日
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