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日本のお隣さん「韓国」の生活あるある ー お買い物 編 ー

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アジアが急成長している昨今。韓国の経済発展は1960年代後半から始まり、1997年のアジア通貨危機まで続きました。中国や東南アジアの国に比べれば、ずいぶん前から高度成長をしていたことになります。

以前は、韓国といえば洋服も食べ物も安く、日本と似ているけれどどこかアジアの素朴さが感じられる国でしたが、現状はどうなのでしょうか?

日本のお隣さん、韓国の買い物事情をお知らせします。

目次

物価はそれほど安くない

スターバックス

ひと昔前まで、韓国は日本よりも物価が安く、日本で国内旅行をするよりも韓国旅行をしたほうが断然お得感がありました。

しかし今は違います。人件費を比べると日本よりも低いのですが、物価そのものは日本と同じか、物によっては韓国のほうが高い場合もあります。

例えば、分かりやすいところでスターバックスのコーヒー1杯の値段。2018年1月現在、日本ではカフェラテのトールサイズが370円ですが、韓国では4,600ウォン(約480円)となっています。韓国のほうが110円も高いんですね。

また、私は日本にいた頃から大好きだったワインがあるのですが、日本ではコンビニでも売っていて、現在でも1,000円するかしないかくらいの非常にお手頃な価格です。それが、ここ韓国では15,000ウォン(1,570円)より安くなることはありません。

このワインはチリ産なのですが、不思議なことが一つ。韓国はチリとFTA(自由貿易協定)を締結しているんです。日本もチリとはFTAの内容を含んだEPA(経済連携協定)を締結していますので、チリから輸入されるワイン自体の価格はほぼ同じと考えられますよね。

チリから見ると、日本も韓国もほぼ同じ位置にあるため運送料に大きな差はないはずです。それなのにどうして日本円にして500円もの価格の開きが生じるのでしょう?こんなことからも、韓国の物価の高さがお分かりになるかと思います。

いわゆる“ぜいたく品”は日本よりも明らかに高いです。私はゴルフをしませんが、ゴルフ場のプレイフィーも日本のほうが安いそうで、九州にあるゴルフ場には観光かたがたプレイしに行く韓国人が多いと聞いています。

このように、いまや韓国の物価は安いとは言えなくなりました。それでもまだ、水道光熱費や交通費は日本よりも安いので、生活の面では助かっています。


店員の声かけがすごい

韓国のお店で商品を見ていると、店員さんがすかさず寄ってきて必ず声をかけます。「こんにちは。何かお探しのものがありますか?」と。本当に自分の買いたいものが見つからずにウロウロしている場合ならありがたいのですが、お店に入って10秒でこれをやられるとなんとも気分が萎えてしまいます。

取り敢えず「いいえ。ちょっと見たいだけなので」と返しても、すぐ後ろや横にぴったりくっついて、手に取る商品ごとに説明をしてくるのです。または、お勧め商品などを勝手に紹介してくれたりします。

「少し見たいだけ」と伝えているにもかかわらず、どうしてゆっくり一人で商品を選ばせてくれないのか?私は結構長い間、疑問に思っていました。

ある日、韓国人の友人にこの話をしたところ、友人のアドバイスに目から鱗が落ちました。友人曰く「ちょっと見たいだけなんて曖昧な言い方をするからいつまでも付いてくるのよ。一人でゆっくり見たいから、必要な時には自分から声を掛けます、って言えば一発なのに」とのことでした。

なるほど…普段から、日本よりも直接的な言葉の使い方をする韓国です。店員に対して「察して欲しい」は通じなかったわけですね。はっきりと「今のところ、あなたに居てもらわなくて結構です」と伝えなくてはならないのでした。

また、別のところから聞いた話では、韓国人は一般的に、客は店員に接客してもらってこそ客としてきちんとした対応を受けていると思うのだとか。店員のほうも、店内に客がいるのに声をかけないのは失礼だと考えるそうです。

客と店員、どちらの考えも確かに一理あるのですが、声かけのレベルが日本人にとっては少しうっとうしく感じるのです。

私が大学時代に販売のアルバイトをした時に受けた教育は、一度お客様に近づいて一言声をかけたあとは、近からず遠からずの位置から自然に見守るようにというものでした。恐らく日本ではおおかたこのような感じだと思いますが、韓国では違うんですね。

アパレルショップでの風景

特に洋服を売っている店での話です。こちらの人は、商品を手に取って見た後の戻し方が日本人に比べると雑です。畳んで置いてあったニットを広げて見た後、そのままグチャっと戻したりします。日本でもそういう人はいるかもしれませんが、なんというか、置き方が雑なのです。

私は最近、ネットショッピングに頼りきりで韓国ではお店に出かけて洋服を買うことがないのですが、以前、洋服やさんで商品を見ていた時、店員さんが寄ってきて「日本の方ですよね?」と言われたことが何度かあります。

黙って商品を見ていただけの私は不思議に思い「どうして分かったんですか?」と訊いたところ、「商品の見かたで日本の人だと分かりました」と言われ、その時から周りの韓国人のお客さんの様子を観察するようになりました。

すると確かに、上で書いたように韓国の人が洋服を手に取って見た後の戻し方が日本人のそれとは違うことに気付きました。韓国人の考えとしては、お店の商品をきれいに整えるのは店員の仕事で、客はそこまで気を遣う必要がないということらしいんですが…もう少しきれいに戻してもいいのではないかと。

日本では、きちんと畳んで戻さないにしてもぐちゃぐちゃのまま置くことはないと思うのですが、いかがでしょうか?日本人は、もう少し店員さんや後から商品を見る人に配慮するのではないでしょうか?

いつもニコニコカード払い!

韓国はクレジットカードやデビットカードが普及しています。と言うより、日本のカード普及率の低さが先進国の中では珍しいのでしょう。韓国は今や物価は日本と変わらないくらいなのに、一番高額の紙幣が50,000ウォン(約5,000円)ですので、国民は自然とカードを利用するようになるわけです。

実は、韓国がカード社会になったのは、元々は国策でした。韓国は儒教の教えにより、日本と同じようにカード払いは借金という考えがあったのです。しかし、1997年のアジア通貨危機でIMFの管理下に置かれた際に、国家経済政策の一つとしてクレジットカードの普及がありました。


このクレジットカード普及政策はなかなかすごいもので、働いている人なら年に一度行う年末調整の時、デビットカードを含むカード使用金額の一定率が課税対象金額から控除されるのです。

また、せっかく国民がカードを使おうとしても使えるところが少ないのでは意味がないため、年商が一定金額以上の店舗などにはカード支払いへの対応を義務付けて、カードを使える店を増やしたりもしました。

こうすることで国民の消費意欲を触発し、お金が回っていくようにしたわけですが、実は店側の脱税を防止するという面もありました。現金のやり取りでは、店がきちんと申告をしない限り正確な売上が分かりませんが、カード決済にすることで売上情報が漏れなく国に伝わるということですね。

クレジットカード

とにかく、韓国では買い物の際には現金よりもカード払いが主流になっていて、私も毎日の買い物は100%デビットカードで行っています。

以前は日常的にクレジットカードを利用していたのですが、やはり1ヶ月分の生活費が1ヶ月遅れで銀行口座から出ていくことが負担に感じられたので、今は大きな買い物をする時だけに留めています。

ところで、2016年末の調べによると、韓国のひとりあたりのカード保有数は3.6枚とのことで、クレジットカード発祥の地であるアメリカ(2.6枚)よりも多いんですね。日本ではやはり2016年の調査で2.5枚ということですから、数値だけ見ても韓国がカード社会であることが分かります。

私が持っているのは必要最小限のカードですが、それでもクレジットカード3枚とデビットカード1枚の合計4枚になります。クレジットカードのうち2枚は会社から支給された経費精算用と福利厚生用のカードですので、自分の意思で作ったのはたった2枚。これで私は充分です。

それでも、会社支給のカードの名義は私になっていますから、私も韓国の平均枚数を保有していることになるんですね…。

まとめ

韓国での買い物についてのトピックをいくつか挙げてみましたが、いかがでしたか?買い物を通して、お国柄や国民性が垣間見えたのではないでしょうか。

韓国は今、不動産バブルの真っ只中です。これからどう動いていくのか、目が離せないでいます。

(※ 2018年夏の記事です)

本記事は、2019年1月16日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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