はじめに
地方公務員である「長崎県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
長崎県職員の「大学卒業程度」は、行政職、事務職、技術系職種、資格免許職に別れており、試験区分「行政(特別枠)」の1次試験に、事務能力試験とプレゼンテーションシートの作成を導入していることが特徴です。
「長崎県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
長崎県は、九州の北西部に位置し、人口は全国で第29位の約135万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、第37位で、市町村数は27エリア、19市8町で、村は、ありません。県庁所在は長崎市で、中核市です。中核市は、日本の地方公共団体のうち、地方自治法第252条の22第1項に定める政令による指定を受けた市で、現在は「法定人口が20万人以上」であることが指定要件となっています。
その他、ハウステンボスのある佐世保市、島原城のある島原市などがあります。
長崎県の強み(産業の特徴)
長崎県は、海岸線に面した広大な漁場に恵まれ、 漁業生産額が北海道に次いで全国第2位の水産県です。農業では、離島・半島地域が大部分であるため地形が複雑で平坦地に乏しく、耕地条件には恵まれていませんが、変化に富んだ地形、自然条件をいかし多種多様な農産物が生産されています。
また、水産加工品やそうめん、焼き物など、土地の特徴を生かした産物もあります。
各産業の特徴として、農業では、県の農業産出額は全国第22位ですが、収穫量では、「ビワ」「津之輝」「ツノノゾミ(津之望)」「紅まどか」は全国第1位、「じゃがいも」は全国第2位、「つけな」は第3位、「レタス」は全国第4位に入っています。
水産業では、海面漁業では、「あじ類」「さば類」「くろまぐろ類」「たい類」の漁獲量が全国第1位、「ぶり類」「いか類」が全国第3位、海面養殖業では、「真珠」が全国第2位となっています。
工業では、製造業の割合が低く、商品「輸送用機械」「電子部品・ デバイス」「はん用機械」などの加工組立型が中心です。
ほかにも、世界文化遺産に登録された「端島炭鉱」「軍艦島」や、世界文化遺産登録を目指している「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」などの文化財や史跡があるため、観光業が長崎県の主な産業となっています。
「長崎県」が募集する職種紹介
平成30年度の長崎県庁の採用募集職種は、「一般行政職」、一般事務、警察事務、学校事務の「事務職」、「技術職」、保健師・薬剤師などの「資格免許職」、「学校栄養職員」などがあります。
長崎県職員「大学卒業程度」の採用試験情報
平成30年度では、長崎県職員の「大学卒業程度採用」の試験職種は、「行政」「行政(特別枠)」「教育事務」「警察事務」「水産」「農業」「畜産」「林業」「農業土木」「土木」「建築」「環境化学」「社会福祉」での募集を予定しています。
長崎県職員「大学卒業程度採用」の受験資格は、22~29才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで、短期大学を除く学校教育法による大学を卒業した人、または、2019年3月31日までに卒業見込みの人、もしくは、人事委員会が同等の資格があると認める人にも資格があります。
なお、試験職種「社会福祉」については、年齢に関する資格に加えて、下記の免許・資格が必要となります。
職種:「社会福祉」
試験職種「社会福祉」の受験資格は、社会福祉主事の任用資格を有する人、または、2019年3月31日までに同資格を取得する見込みの人が該当します。
長崎県職員「大学卒業程度採用」の試験内容は、試験職種「行政(特別枠)」と「行政(特別枠)以外」とで異なりますのでご注意ください。
職種:「行政(特別枠)」
試験職種「行政(特別枠)」の試験内容は、1次試験は、択一式「基礎能力試験」、「事務能力試験」、「プレゼンテーションシートの作成」で、2次試験は、プレゼンテーションと個別面接による「人物試験」、「適性検査」です。
職種:「行政(特別枠)以外」
試験職種「行政(特別枠)以外」の試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」と択一式「専門試験で」、2次試験は、個別面接による「人物試験」と「適性検査」です。なお、職種:「行政」については、「人物試験」で集団討論が併せて行われます。
長崎県職員「大学卒業程度採用」の申込期間は、5月7日(月)~5月25日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程は、7月中旬~7月下旬を予定しています。
最終合格発表は、8月中旬の予定です。
長崎県職員「短大卒業程度」の採用試験情報
平成30年度では、長崎県職員「短大卒業程度採用」の「試験職種」は、「学校栄養職員」で募集を予定しています。
長崎県職員「短大卒業程度採用」の受験資格は、20~29才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、栄養士の資格を有する人、または、2019年3月31日までに取得見込みの人であることが要件となっています。
試験内容は、1次試験は、「教養試験」と「専門試験」で、2次試験は、「適性検査」「論文試験」「人物試験」です。
申込期間は、8月6日(月)~8月17日(金)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月中旬~下旬を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
なお、試験案内の配布開始は、7月3日(火)で、詳細は後日掲載予定です。
長崎県職員「高校卒業程度」の採用試験情報
平成30年度では、長崎県職員「高校卒業程度採用」の「試験職種」は、「一般事務」「教育事務」「警察事務」「林業」「土木」での募集を予定しています。
長崎県職員「高校卒業程度採用」の受験資格は、18~21才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、4年制大学を卒業または卒業見込みの人を除きます。
試験内容は、1次試験は、「教養試験」で、2次試験は、「適性検査」「作文試験」「人物試験」です。なお、職種区分「林業」「土木」の1次試験は、「教養試験」に加えて「専門試験」があります。
申込期間は、8月6日(月)~8月17日(金)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月中旬~下旬を予定しています。
最終合格発表は、11月中旬の予定です。
なお、試験案内の配布開始は、7月3日(火)で、詳細は後日掲載予定です。
長崎県職員「選考」の採用試験情報
長崎県では、「民間企業等職務経験者区分」と「海外活動等経験者区分」で「採用選考」を実施しています。
平成30年度では、大学卒業程度の「民間企業等職務経験者(U・Iターン型)」および大学卒業程度の「海外活動等経験者」の採用選考の「試験職種」は、「行政」で募集を予定しています。
区分:「行政(民間企業等職務経験者)」
試験職種「行政(民間企業等職務経験者)」の受験資格は、59才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、長崎県外に本社等を置く民間企業等における職務経験年数が、2011年5月1日~2018年4月30日までの間に通算5年以上有する人に資格があります。なお、「職務経験」については、下記に留意してください。
【採用選考「民間企業等職務経験者区分」の職務経験・留意事項 補足】
(1)長崎県外に本社等を置く民間企業等は、国の機関または長崎県外の地方公共団体の期間を含みます。
(2)民間企業等における職務経験には、民間企業等の社員、公務員、団体職員、自営業者等として常勤で1年以上継続して就業した期間が該当し、職務経験が複数の場合には通算することができます。ただし、同一期間内に複数の職務に従事した場合は、いずれか一方のみの職歴に限ります。
(3)「常勤」とは、フルタイムの正規社員等または当該事業所におけるフルタイムの正規社員と週辺りの勤務時間が同じ勤務形態で就業していることをいいます。なお、パート・アルバイトは除きます。
(4)JICA、NPO法人等の団体を通じ、海外での国際貢献活動に従事した期間は、民間企業における職務経験に含まれます。
区分:「行政(海外活動等経験者)」
試験職種「行政(海外活動等経験者)」の受験資格は、59才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、海外での活動経験が2008年5月1日~2018年4月30日までの間に継続1年以上を有する人に資格があります。なお、「海外での活動経験」については、下記に留意してください。
【採用選考「海外活動等経験者区分」の海外での活動経験・留意事項 補足】
(1)海外での活動経験とは、民間企業の従業員、自営業者、公務員等として海外で就業した期間が該当します。
(2)JICA、NPO法人等の団体を通じ、海外での国際貢献活動に従事した期間は、海外での活動経験に含まれます。
(3)海外の大学等への留学経験(留学先大学等での学位または単位を取得したもの)も活動経験に含まれます。
長崎県職員「選考」の試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」と「論文試験(2次試験として評価)」で、2次試験は、「適性検査」と個別面接による「人物試験」です。
申込期間は、5月7日(月)~5月25日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程は、7月下旬を予定しています。
最終合格発表は、8月中旬の予定です。
長崎県職員「薬剤師」の採用試験情報
長崎県職員「薬剤師」の受験資格は、34才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、日本国籍を有し、かつ、薬剤師の免許を有する人、または、2019年春までに取得見込みの人に資格があります。
試験内容は、「筆記試験」と「面接試験」です。
申込期間は、5月25日(金)~6月25日(月)で、試験の日程は、7月7日(土)を予定しています。
最終合格発表は、後日掲載予定です。
長崎県職員「保健師」の採用試験情報
長崎県職員「保健師」の受験資格は、29才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、日本国籍を有し、かつ、保健師の免許を有する人、または、2019年春までに取得見込みの人に資格があります。
試験内容は、1次試験は、「筆記試験」と「面接試験」で、2次試験は、「面接試験」です。
申込期間は、5月25日(金)~6月25日(月)で、1次試験の日程は、7月7日(土)、2次試験の日程は、8月上旬を予定しています。
最終合格発表は、後日掲載予定です。
その他注目情報「長崎県総合計画チャレンジ2020」について
長崎県では、2016年度~2020年度までの県政運営の指針や考え方を分かりやすく示すため、「長崎県総合計画チャレンジ2020」を策定しました。
具体的には、「人、産業、地域が輝くたくましい長崎県づくり」を基本理念として、「地域のみんなが支えあう」「交流でにぎわう」「安心快適な暮らし広がる」「力強い産業を創造する」「次代を担う 『人財』豊かな」長崎県の5つの将来像を設定しました。
この将来像の実現に向けて、長崎県では、県民や地域、団体、大学、企業などと連携しながら、観光地づくりや誘客拡大、移住施策の強化、医療・介護・福祉サービスの体制整備、女性の活躍推進、教育環境の整備、地域経済を支える産業の強化など、様々な取り組みを行っています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、長崎県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
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