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「二次救急病院の整形外科病棟」の「看護師」の仕事内容・給料レポート

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目次

はじめに

二次救急病院の整形外科病棟で働く、正社員でキャリア3年の「看護師」(女性)によるキャリアレポートです。

なお、二次救急病院とは、24時間体制で救急患者の受け入れが可能で、手術治療も含めた入院治療を提供できる設備が整っていることや、救急医療の対応が可能な医師が常に従事していること、また、救急患者のための専用病床が整備されていることなどの条件を満たす病院です。

「二次救急病院の整形外科病棟で働く看護師」の仕事内容について

二次救急病院の整形外科病棟で働く「看護師」の仕事は、主に患者の管理と医師の診療の補助です。

患者の管理とは、術前後などのバイタルサインのチェック、食事・排泄・入浴・移動などの日常生活動作の補助、環境整備、担当患者のカルテの記載、ナースコール対応です。

私の病棟は毎日2~4件の手術がある為、手術前後の全身状態【バイタルサイン・点滴や尿量のINOUT・疼痛(とうつう】コントロールなど)の管理が重要な仕事です。

医師の診療の補助とは、医師の指示のもとの点滴・注射・内服などによる薬剤の投与や採血、医師による診察・処置がスムーズに行える為の補助です。

私の病棟では平日の朝、毎日回診があり、その際の診察や手術創の消毒時にカルテや消毒・ガーゼを出し患肢を把持するなどの業務があります。

また整形外科の為、ギプス固定の際にも物品の準備・片付けだけでなく、ギプスを巻く際に患肢を把持するなどの業務があります。

それらに加えて、平日に毎日、病棟の看護師間でカンファレンスを行い、日々状態が変化する患者に対して、看護上問題はないかを確認し、それに対する対応を話し合います。

また、整形外科ではほぼ全ての患者にリハビリが必要となってくる為、理学療法士など他職種との連携も行います。

「二次救急病院の整形外科病棟で働く看護師」の1日の仕事の流れ

基本的に2交代で日勤・夜勤とあり、その他に遅番があります。


<日勤の場合>

8時:出勤、担当患者の情報収集、点滴準備
8時30分:申し送り
9時~11時30分:平日は回診が終わり次第、休日は9時から担当患者の清潔ケア、必要時点滴などの薬剤投与、術前準備・手術出し・術後ベッド準備
11時30分:担当患者の昼食セッティング、食事介助、内服投与
11時30分~13時30分:看護師は二手に分かれて60分休憩
14時:看護師カンファレンス
14時30分:担当患者のバイタルサイン測定、必要時点滴などの薬剤投与、術後の全身状態の管理
16時:日勤リーダーへ申し送り、カルテなどへ記録
17時30分:終業

<夜勤の場合>

16時:出勤、担当患者の情報収集、点滴準備
16時30分:申し送り
17時30分:患者の夕食セッティング、食事介助、内服投与
19時:バイタルサイン測定
21時:消灯後2時間毎に巡視、看護師の夕食休憩60分、カルテなどの記録、交代で2時間30分仮眠
6時:バイタルサイン測定
7時30分:患者の朝食セッティング、食事介助、内服投与
8時:カルテなどへ記録
8時30分:申し送り、終業
(遅番の場合)
11時30分:出勤、患者の食事セッティング、食事介助、内服投与
13時:入浴介助、日勤の補助
17時30分:患者の夕食セッティング、食事介助、内服投与
18時30分:口腔ケア、排泄介助、ナースコール対応、物品補充
21時:終業

その仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、「二次救急病院の看護師」の月給は25~27万円(夜勤手当、残業代込み)です。ちなみに、ボーナスは約80万円で、年収は約400万円前後です。

看護師の人数が不足している為、平日は必ず2時間程度の残業があり、手術やたまたま緊急入院がない休日は、比較的定時で上がれる日もあります。

有給休暇は、ほとんど取得出来ません。

この仕事で、働いているときに困ったこと

看護師だけではなく、看護助手の人数も圧倒的に不足していて、一日中忙しいこと。

私の病棟には満床60名で、看護助手が平日1人、休日はなしで、基本的にほぼ全ての業務を看護師が行なっています。1人の業務量が幅広く多い為、細かいことまで手が回らないことが多くあり、時間があればもっと密に患者と関わったり、必要なケアをもっと提供出来るのかなと悔しい思いがあります。

またその為に仕事が回らず毎日基本的に残業となることも体力的にきつく、家に帰るとそのまま寝てしまうこともよくあります。

この仕事や職場でよかったこと

付属の専門学校から90%以上が新卒で入職することもあり、新入職員への研修は1年を通して行われるので、手厚いと思います。

また、2・3・4年目の職員に対しても、段階に応じた研修が行われている為、ステップアップしやすいと思います。

また基本的に看護師、看護助手の人数が不足しているため、忙しく人手が少ない中でどう仕事を終わらせていけるかを考え、タイムスケジュールなどの立て方や技術を磨くことが出来たと思います。

「二次救急病院の整形外科病棟で働く看護師」の仕事エピソード

夜勤の間、術後患者の全身状態を管理することが1番大変です。

整形外科医が毎日当直を行うわけではないので、何かあったらと不安もあります。

術後患者は血圧や尿量が変動しやすく、INOUTの管理が他の患者より難しいことが多いです。また、術後の反応により発熱もよく見られ、クーリングなどの対応も頻繁に行います。

そして1番患者にとって辛いのが術後疼痛です。


痛み止めやクーリングを使用して、疼痛コントロールを一晩中行います。無事に朝が来ると、ほっと胸を撫で下ろして、そこでやっと手術が無事に終わったと思えます。

そんな中、患者さんから「夜もずっと看病してくれてたんだよね、ありがとう。」と言ってもらえた時が1番の嬉しく、頑張って良かったと思えました。

まとめ ー「看護師」を目指す方へメッセージ

「看護師」という職は、簡単な仕事ではないですが、とてもやりがいがある仕事です。

一緒に頑張りましょう。

本記事は、2018年8月22日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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