はじめに
地方公務員である「福島県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
福島県職員「大学卒業程度採用」は、試験の試験職種が複数あり、2次試験に個別面接2回と集団討論による「口述試験」があります。個別面接では、学業、サークル活動、ボランティアなどの社会貢献活動など幅広い経験について着目し、職員としての資質を問われます。
また、福島県職員「民間企業等職務経験者」では、平成30年度より、教養試験の出題数が50題から30題に減り、技術系の職種では職務に結びつく資格を有する場合に加点する資格加点が導入されています。さらに、1次試験では、自分の強みをアピールするためのアピールシート試験が実施されることも特徴です。
「福島県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
福島県は、東北地方の南部に位置し、人口は全国で第21位の約188万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、島根県と高知県を足した広さの第3位で、市町村数は59エリア、13市31町15村です。県庁所在は福島市です。
その他、若松城のある会津若松市、「みちのくの玄関口」として知られる白河市などがあります。
福島県の強み(産業の特徴)
福島県は、第1次産業が全体の約6%、第2次産業が約30%、第3次産業が約60%を占めており、年々、第3次産業の割合が大きくなっています。
具体的な各産業の特徴として、農業では「つるむらさき」の収穫量は全国第1位、「さやいんげん」「モモ」「ネクタリン」は全国第2位、「さやえんどう」「ジョナゴールド」は全国第3位です。
水産業では、黒潮・親潮がぶつかりあう良い漁場に恵まれ、「サンマ」「ヒラメ」「カレイ」「イカナゴ」など約100種類の魚介類が水揚げされています。「サンマ」「イワシ」の漁獲量は全国第11位に入っています。
川や湖では、「アユ」の梁漁や「コイ」「マス類」の養殖業が行われ、「コイ」の養殖生産量は全国第1位です。また、水産加工業では、「サンマみりん干し」や「ウニの貝焼き」「かまぼこ」などを特産品としています。
工業では、「情報通信機械」「電子部品・デバイス」「輸送用機械」が中心で、具体的には、「その他の航空機」「携帯時計側」「バリウム塩類」などの出荷額が全国第1位を誇っています。
「福島県」が募集する職種紹介
平成30年度の福島県庁の採用募集職種は、「行政事務職」、警察事務などの「事務職」、「技術職」、「資格免許職」、「学校栄養職員」などがあります。
福島県職員「大学卒業程度」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、福島県職員「大学卒業程度採用」の試験職種は、「行政事務」「警察事務」「農業」「農業土木」「林業」「土木」「建築」「化学」「農芸化学」「薬学」「畜産」「水産」「機械」「心理判定員」での募集を予定しています。
福島県職員「大学卒業程度採用」の受験資格は、22~35才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで、大学を卒業した人、または、2019年3月末日までに卒業見込みの人、および、人事委員会がこれに該当する人と同等の資格があると認める人にも受験資格があります。
なお、福島県職員「大学卒業程度採用」の試験職種「農芸化学」「薬学」「心理判定員」の受験資格は、下記の通りです。
区分:「農芸化学」
福島県職員「大学卒業程度採用」の試験職種「農芸化学」は、22~35才の年齢(※試験実施年度の4/1の年齢)で下記の(1)~(3)のいずれかに該当する人、または、21才の年齢までで、下記の(1)または(2)に該当する人に受験資格があります。その他にも受験資格要件がある場合があるので、詳細についてはホームページや試験案内をご確認ください。
区分:薬学
試験職種「薬学」は、24~35才の年齢(※試験実施年度の4/1の年齢)の人、または、24才までの年齢で大学を卒業した人または2019年3月末日までに卒業見込みの人、および、人事委員会がこれに該当する人と同等の資格があると認める人に受験資格があります。
区分:「心理判定員」
試験職種「心理判定員」は、35才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、大学において心理学を先週する学科を修めて卒業した人、または、2019年3月末日までに卒業見込みの人に受験資格があります。
なお、「心理学を専修する学科」とは、心理学科、社会心理学科など学科名に「心理学」を冠した学科、または、心理学専攻、心理学コースなど、明らかに心理学を中心に履修したと判断できる専攻分野に該当する学科等を指します。
福島県職員「大学卒業程度採用」の試験内容
福島県職員「大学卒業程度採用」の試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、選択式「専門試験」、「論文試験(2次試験として評価)」で、2次試験は、個別面接2回と集団討論による「口述試験」、「適性検査」です。
福島県職員「大学卒業程度採用」の日程等
申込期間は、5月1日(火)~5月25日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程は、7月9日(月)~7月13日(金)のうちいずれか1日、および、7月26日(木)~8月2日(木)のうちいずれか1日の計2日間を予定しています。
最終合格発表は、8月22日(水)の予定です。
福島県職員「資格免許職(司書)」の採用試験情報
福島県職員「資格免許職(司書)」は、20~27才の年齢で(※試験実施年度の4/1の年齢)、図書館法による司書の資格を有する人、または、取得見込みの人に受験資格があります。
試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、選択式「専門試験」、「論文試験(2次試験として評価)」で、2次試験は、個別面接2回と集団討論による「口述試験」、「適性検査」です。
申込期間は、8月1日(水)~8月17日(金)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月15日(月)~10月17日(水)のうちいずれか1日、および、10月26日(金)~10月29日(金)のうちいずれか1日の計2日間を予定しています。
最終合格発表は、11月9日(金)の予定です。
福島県職員「市町村立学校栄養職員」の採用試験情報
福島県職員「市町村立学校栄養職員」は、20~27才の年齢で(※試験実施年度の4/1の年齢)、栄養士の資格を有する人、または、取得見込みの人に受験資格があります。
試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、選択式「専門試験」、「論文試験(2次試験として評価)」で、2次試験は、個別面接2回と集団討論による「口述試験」、「適性検査」です。
申込期間は、8月1日(水)~8月17日(金)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月15日(月)~10月17日(水)のうちいずれか1日、および、10月26日(金)~10月29日(金)のうちいずれか1日の計2日間を予定しています。
最終合格発表は、11月9日(金)の予定です。
福島県職員「高校卒程度」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、福島県職員「高校卒程度採用」の試験職種は、「行政事務」「警察事務」「土木」での募集を予定しています。
福島県職員「高校卒程度採用」の受験資格は、18~21才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。ただし、大学を卒業した人、または2019年3月末日までに大学を卒業見込みの人は受験できません。
試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、「作文試験(2次試験として評価)」で、2次試験は、個別面接2回と集団討論による「口述試験」、「適性検査」です。
なお、試験職種「土木」の1次試験については、先の試験に加えて選択式の「専門試験」が実施されますので、ご注意ください。
申込期間は、8月1日(水)~8月17日(金)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月15日(月)~10月17日(水)のうちいずれか1日、および、10月26日(金)~10月29日(金)のうちいずれか1日の計2日間を予定しています。
最終合格発表は、11月9日(金)の予定です。
福島県職員「民間企業等職務経験者」の採用試験情報
平成30年度に実施される採用試験では、福島県職員「民間企業等職務経験者」の試験職種は、「行政事務」「農業土木」「土木」での募集を予定しています。
福島県職員「民間企業等職務経験者」は、59才の年齢までで(※試験実施年度の4/1の年齢)、民間企業等における職務経験を2018年7月末日までに5年以上有する人に受験資格があります。なお、福島県職員「民間企業等職務経験者」の「職務経験」の詳細については、ホームページや試験案内をご確認ください。
福島県職員「民間企業等職務経験者」の試験内容
福島県職員「民間企業等職務経験者」の試験内容は、1次試験は、選択式「教養試験」、「アピールシート試験(事前提出)」、「論文試験(2次試験として評価)」で、2次試験は、プレゼンテーションを含む個別面接による「口述試験」、「適性検査」です。
なお、試験職種「農業土木」および「土木」については、1級または2級土木施工管理技士の有資格者に加点があります。
福島県職員「民間企業等職務経験者」の日程等
申込期間は、7月20日(金)~8月17日(金)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、11月13日(火)~11月14日(水)のうち1日を予定しています。
最終合格発表は、12月7日(金)の予定です。
その他注目情報「福島県総合計画と第3次福島県復興計画」
福島県では、2013年~2020年における県づくりの指針や施策を示す最上位計画「福島県総合計画『ふくしま新生プラン』」と、重点プロジェクトごとに主要事業を取りまとめ、毎年見直す「第3次福島県復興計画」を策定しました。
これにより、総合計画としての11のプロジェクトのうち10を復興計画の重点プロジェクトとし、人口減少・少子化対策、避難地域の復興、生活支援、環境回復、心身の健康、子ども・若者の育成、森林水産業・中小企業の再生、新産業の創造、風評・風化対策、ネットワークの基盤強化などに取り組み、福島県では、「未来につなげる、うつくしま」を目指しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、福島県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
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