「私立幼稚園」の「非常勤補助教員」に関する仕事内容・給料レポート

私立幼稚園の非常勤補助教員として働く、女性の「幼稚園の先生」によるキャリア体験談レポートです。

今回は、その幼稚園の先生の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

私立幼稚園の非常勤補助教員として働く、女性の「幼稚園の先生」によるキャリア体験談レポートです。

「幼稚園の先生」を目指した理由

とても不純な理由で申し訳ないのですが、高校生の時に「子供がかわいいと言っていると可愛く思われる」と思っていた男性からの目線を気にして目指したのがきっかけです。

「幼稚園の先生」の仕事内容について

仕事内容は、補助教員でした。

担任の先生が、幼稚園バスに乗車している日は、すでに登園している子のお世話をします。

園庭で子供たちが遊んでいるときはクラス関係なく、園児たちの安全を見守ります。補助教員同士で事前にミーティングをしており、広い園庭内の主な担当場所を決めています。

また、給食の配膳、下膳も行います。アレルギーのある園児には、1対1で教員が付き、万全の対策を取っているので日ごとにアレルギーのある園児と一緒にお昼やおやつ、補食を取ります。

担任の先生が生理中でプールに入れないときは代わりにクラスのプールにも参加します。体調不良の園児がいると、事務所に電話が来たときはその教室へ園児をお迎えに行きます。医務室に連れていき、医務の教員へ申し送りをし園児を引き渡します。

その他、依頼があればすぐに飛んでいき、担任の先生の代わりや、そのほかの水槽の掃除、行事ごとの飾りつけなど多業務をさせて頂けるので子供たちとも会える機会も多くやりがいがあります。

園内の習い事の日は、各習い事へ園児達を連れていきます。

7時半~10時と14時~20時は預かり保育の時間なので、預かり保育のお部屋で子供たちと過ごします。折り紙、お絵かき、絵本、おもちゃ遊び、園庭遊びなど日々飽きないように工夫しています。

夜は毎日同じ園児が残ることが多いのと、夜なので眠たくてぐずってしまうこともあるので、より飽きないために普段は出さない自宅から持ち寄った絵本や、DVDを見ることもあります。


「幼稚園の先生」の1日の仕事の流れ

日により日勤、夕方からの預かり勤務とあるのですが一番長いタイプの日勤を記載させていただきます。

日勤の場合

7:00 自宅を出て車で通勤
7:45 到着
7:50 朝礼
8:00 (担当の時はバスに乗車する、担当でないときは園内の預かり保育の部屋で早預かりの子供たちと過ごす)
10:00 園庭にて朝の体操
10:30 各当日の担当クラスの補助教員として、園庭・プール・教室でのホームルームなど日ごとの業務を行う
11:30 給食の配膳
12:00 お昼休憩45分間
12:45 非常勤職員で集まりミーティング
13:00 担当クラスでお帰りの着替えのお手伝い
14:00 (担当の時は帰宅バスに乗車する、担当でないときは園内の預かり保育の部屋で子供たちと過ごす)
17:00 終業

夕勤の場合

16:30 自宅をでて車で通勤
16:45 到着
17:00 預かり保育の部屋で子供たちと過ごす
※預かりをしながら時間を見つけて先生方とミーティング
18:00 補食の配膳・介助
19:00 全員食べ終わり下膳
~20:00まで 預かり保育⇒終業

「幼稚園の先生」の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給が20万円(残業なし)で、ボーナスはありませんでした。ちなみに、年収は240万円でした。

有給休暇は基本的に就業曜日が決まっており、それ以外を有給に充てることが多かったです。急な時は、職員の多い幼稚園でしたので休むことは可能でした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

働いているときに困ったことは、急な預かり保育をokとしている園だったので、平日、土曜日問わずに急に園児が沢山で部屋が溢れかえる日があったりしたことです。元々園児400人弱のマンモス園だったこともあります。

普段毎日預かりをする園児は40人ほどです。何かの行事の時や、お母さま方のランチ会など重なると急に、予告なしに100人を超えることもありました。

職員数は沢山いて補助教員が多いので困る事は無く法に触れることもなくそこは問題がないのですが、なんせ急なので部屋をいつもは2部屋ですが、3部屋空き部屋を見つけたり、おやつの配る時間もいつもよりかかってしまいおやつを食べれずお迎えがきてしまう子もいました。

この仕事や職場でよかったこと

恵まれていた点は、教員がみなさんとても前向きで明るく、そして美男美女揃い、おまけに性格もよく、職場としてはとてもめぐまれていたかと思っております。

働いていて自分も高められ磨かれる気がしていて、毎日が楽しかったです。それも園長先生がとても素晴らしい方で、各教員やその他のスタッフの教育と、コミュニケーションを大切にしてくださったことにあると思っています。園長に恵まれたと言っても過言ではないかもしれません。

あとは教員人数がとても多いので、園児のトラブルなど困ったことがあってもすぐに手の空いている教員が助けてくれるので、大きなトラブルがなくとても良い園でした。

「幼稚園の先生」の仕事エピソード

感動したことは何と言っても、卒園式です。その他の大小行事も、普段のことも素晴らしく感動することだらけでしたが、卒園式は群を抜いて素晴らしかったです。

静粛な雰囲気を保つために皆様には申し訳ないのですが、卒園児とその親御さんのみの参加でした。私たち教員は全員が色違いおそろいの、園の袴を新調していただきました。とても好評でした。

入場前から会場には親御さんのすすりなく声が響き、子どもたちもその雰囲気をわかるのか深い表情をして、いつもより、今までで一番の歌とセリフで頑張ってくれている姿が感動的で忘れられません。

「幼稚園の先生」の職場恋愛について

職場恋愛は多いです。というよりも多かったです。


職場内で結婚するカップルはまだよいのですが、別れてから退職してしまう事や、不倫なんてこともありました。不倫の時はさすがに、保護者へ知れ渡ってしまった時は騒ぎになっていました。

ただ、保護者の方も節度あるかたが多かったのか、ご理解いただける方が多かったのか、保護者会を開け!なんていう保護者の方は幸いにもおらず、男女のことだからと伏せてくださっていました。その中でも男性教員(理事長)と新人教員の不倫は泥沼になり、新人教員が退職することになりました。さらにその友人まで5人も退職してしまい、一時は騒然となりましたがそれも親御様にご理解いただき事なきをえました。

まとめ ー「幼稚園の先生」を目指す方へメッセージ

とにかく子供がかわいいです。私がいた幼稚園では辛いという事はなく、こんな楽しい日々をお仕事にしてしまってもよいのか?とさえ思いました。

とにかく毎日を、楽しめる職業です。おすすめです。

本記事は、2018年10月10日時点調査または公開された情報です。
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