はじめに
市役所で働く、女性の「市教育委員会の学校教育課」の「一般職(事務)」によるキャリア体験談レポートです。
ちなみに、その方は、全商簿記2級と、英語検定2級の資格を持っているそうです。
「市教育委員会の学校教育課の一般事務職」を目指した理由
英語が好きで海外での滞在経験もあることから、英語、または外国に関わる仕事に就きたいと思っていました。
しかし、地方都市在住ゆえに、大手の民間企業があまりなく、そこで福利厚生もしっかりしている公務員に興味を持ったのがきっかけです。
「市教育委員会の学校教育課の一般事務職」の仕事内容について
教育委員会の中にある、学校教育課に所属していました。
学校教育課での業務は主に二つありました。
一つは、文部科学省から全国の市町村に派遣されている、英語指導助手(アシスタントランゲージティーチャー:略してALT)のサポートです。そしてもう一つは、地域の小学校・中学校での英語教育の補助業務、地域で開催される市民の方に向けた英会話教室等の企画・運営でした。
文部科学省から派遣されてくる英語指導助手の先生は、全国の市町村に派遣され、その自治体で実際に生活しながら、そこの学校での英語の授業を行ったり、地域活動に参加したりします。
派遣されてくる英語指導助手の先生は、ほとんどが日本に初めてやってきた外国人ですので、日本語が話せたり読めたりできる方が少ないのが現状です。
そこで、業務の一つとして、彼らが初めての日本でスムーズに生活できるように、生活全般のサポートをしていました。契約書を始めとする書類の翻訳はもちろん、日常生活や業務で必要な通訳などもしました。
もう一つの主な業務である、英会話教室の企画・運営ですが、これは英語指導助手の先生と一緒に、地域の方々に英語や外国文化に触れる機会を持っていただくために、週末などを利用して、英会話教室や外国文化に触れることのできるイベントを企画・運営しました。
「市教育委員会の学校教育課の一般事務職」の1日の仕事の流れ
7:50:車で市役所に向かいます
8:10:到着
※業務開始までの間に、机周りの掃除と仕事の準備をします。
8:30:業務開始
※市内の学校や、英語指導助手の先生のサポートが必要な時は、その目的に応じて外出しました。
※自席での業務が約6割で、学校を訪問したり、英語指導助手の先生のサポートのために外出するのが4割ほどでした。
12:00:お昼休憩(1時間)
※担当課には必ず誰かが電話当番として残りました。
13:00:午後の業務開始
17:15:業務終了
17:30:自動車で帰路に就きます
18:00:帰宅
この仕事の給料・残業・有給休暇について
私の場合ですが、月給は25万円で、ボーナスは70万円でした。ちなみに、年収は440万円でした。残業代はこれとは別でした。
残業は普段はほとんどありませんでしたが、英会話教室の開催前などにすることがありました。
なお、有給休暇は交代で取得できました。
この仕事で、働いているときに困ったこと
私自身、英語が好きなことと海外での生活経験があったことから、この部署とこの業務に配属されました。
勤務していた市役所のある場所は、首都圏とは違って、地方の小さな都市であったため、同じように語学の得意な方がほとんどおらず、時には自分の業務以外の仕事も割り振りされることがありました。
自分の得意な資格や経験を生かして貢献できたことはやりがいもあり光栄なことでしたが、自分の業務が忙しい時は、そのあたりの線引きがきちんとされていると良かったと思います。
この仕事や職場でよかったこと
首都圏などの都市部では、民間企業でも大手の企業がたくさんありますが、地方都市にはそれらは少なく、収入面でもやはり劣っている面が多いです。そんな中で、市役所に勤務する公務員は、周りの人に比べて収入面の安定や、福利厚生の充実など、全ての面において恵まれていたと思います。
安定した収入はもちろんのこと、なによりも有給休暇が堂々と取得できるということが一番の利点であったと思います。
また、将来的な安定は人生設計をするうえでも、大変大きな安心材料でした。
「市教育委員会の学校教育課の一般事務職」の仕事エピソード
この仕事を通して一番やりがいに感じたことは、やはり自分の特技でもある英語や海外経験を生かして、外国人の先生のサポートをしたり、地域の方のために英会話教室や様々なイベントを企画できたことです。
一度社会に出ると、自分の勉強してきたことや経験を生かせる仕事ばかりではありませんので、そういう意味では大変恵まれていたと思います。
大きな失敗は記憶していません。分からない点などがあるとその都度相談できる雰囲気もありましたので、自分一人で抱え込むこともなく、上司と同僚とも連携をとって業務できたことは良かったです。
「市教育委員会の学校教育課の一般事務職」の職場恋愛について
私自身が働いているときに、職場で恋愛している職員、またはそれをきっかけに結婚された職員はどなたもいませんでした。
少し年齢の上の職員になると、ほとんどが職場結婚であり、夫婦の二人ともが市役所勤務ということもあり驚かされました。
以前の大量採用時代は、職員の数に応じて職場結婚も多いようですが、採用人数が減った時期は、職場恋愛も結婚も少ないようでした。
私と同じ年代の職員の方は、職場以外のスポーツなどの趣味を通じてお付き合いをしたり、結婚されている方もいらっしゃいました。
まとめ ー「市役所の一般職(事務)」を目指す方へメッセージ
念ずれば花開く、です。
強い意志を持って、夢にむかってがんばってください。
コメント