国立大学法人「筑波大学」の基本情報(沿革・職員数など)

国立大学法人の職員を目指す方に知っておいてほしい国立大学法人「筑波大学」の基本情報について解説します。

「筑波大学」は、茨城県つくば市天王台にある国立大学法人で、東京教育大学を前身とする大学です。


はじめに

国立大学法人「筑波大学」は、本拠地(大学本部/つくばキャンパス)は、茨城県つくば市天王台にあり、1972年に創立された国立大学です。

国立大学法人「筑波大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、58~69程度のようです。

今回は国立大学法人「筑波大学」に関する基本的な情報について解説します。

国立大学法人「筑波大学」の沿革について

国立大学法人「筑波大学」は、1872年に「師範学校」として創立され、1873年に「東京師範学校」、1886年に「高等師範学校」、1902年に「東京高等師範学校」、1949年に「東京教育大学」に改称された後、1973年に「筑波大学」として創設されました。

国立大学法人「筑波大学」では、「東京教育大学」の移転を契機として、伝統と特色を生かしながら内外からの大学に対する様々な要請にこたえるため、日本で初めて抜本的な大学改革が行われました。

1973年(昭和48年)10月に国立大学法人「筑波大学」は、「開かれた大学」「教育と研究の新しい仕組み」「新しい大学自治」を特色とした総合大学として発足されました。

このような国立大学法人「筑波大学」では、大学改革の先導的役割を果たすとともに、教育研究の高度化・大学の個性化・大学運営の活性化などの活力に富んだ国際競争力のある大学づくりが推進されています。

国立大学法人「筑波大学」の理念・スローガンについて

国立大学法人「筑波大学」の理念は、「基礎および応用諸科学について、創造的な知性と豊かな人間性を備えた人材を育成し、学術文化の進展に寄与すること」です。

従来の大学は、狭い専門領域に閉じこもって教育・研究の両面にわたって停滞して固定化を招き、現実の社会から遊離する傾向にありました。

そこで、国立大学法人「筑波大学」は、「あらゆる意味において、国内的にも国際的にも開かれた大学であることをその基本的性格として、変動する現代社会に不断に対応しつつ、多様性と柔軟性とを持った新しい教育・研究の機能および運営の組織を開発し、これらの諸活動を実施する責任ある管理体制を確立すること」を目指しています。

国立大学法人「筑波大学」の学章・校歌について

学章について

国立大学法人「筑波大学」の校章「五三の桐葉型」は、1903年に改定された東京高等師範学校の生徒徽章に始まり、1949年制作の東京教育大学の学生バッジに受け継がれました。


さらに、1974年の国立大学法人「筑波大学」の評議会において、東京教育大学の伝統を引き継いで、その紋章である「桐の葉」を学章とすることが了承されました。

「五三の桐」と呼ばれるその図形には、日本の伝統的な紋章一般がそうであるように多くのヴァリエーションがありますが、公立大学法人「筑波大学」の校章は、花の部分のみを「蔭」(アウトライン)で表した独特のデザインとなっています。

校歌について

国立大学法人「筑波大学」の校歌である「常陸野の」は、昭和51年(1976年)9月に制定されました。

なお、国立大学法人「筑波大学」の校歌「常陸野の」の作詞は、青木克彦さん、作曲は、飯島睦子さん、補作・編曲は、鈴木良朝さんです。

国立大学法人「筑波大学」の学長について

現在の国立大学法人「筑波大学」の学長は、「永田 恭介(ながた きょうすけ)」さんです。

「永田 恭介」さんの経歴は、1976年に東京大学医学部卒業、1981年に同大学博士課程終了し、2013年4月より筑波大学学長を務め、2014年の学長選考会議により再任され、現在に至っています。

なお、「永田 恭介」さんは、国立大学法人「筑波大学」の第9代目の学長です。

学長の「永田 恭介」さんは、「国立大学法人『筑波大学』が恵まれた自然環境にあり、多様な価値観を尊重する大学であることから、IMAGINE THE FUTURE.という言葉に託した未来への想像力と、創造的・個性的で国際性豊かな知の拠点としてのリーダーシップとを発揮し、国際的に存在感のある大学として積極的に発言して国際社会に貢献すること」を目指しています。

国立大学法人「筑波大学」の本拠地・キャンパスについて

国立大学法人「筑波大学」の本拠地(本部キャンパス)を含め、2つのキャンパス「筑波キャンパス」と「東京キャンパス」があります。

筑波キャンパス

国立大学法人「筑波大学」の「筑波キャンパス」は、敷地面積が広大であることから、日本の大学としては特異なキャンパス交通システムを構築しています。

ちなみに「キャンパス交通システム」とは、筑波大学筑波キャンパス内の移動とキャンパス外からの通勤・通学を容易にするため、同大学学生・教職員等が安価に乗合バスを利用できる仕組みのことです。

この「筑波キャンパス」は、茨城県つくば市にあり、最寄り駅は、「つくば駅」です。

なお、「つくばキャンパス」は、北地区・中地区・南地区・西地区(春日プラザを含む。)・春日地区に分かれています。

・北地区

「筑波キャンパス」の北地区には、一の矢学生宿舎があります。


・中地区

「筑波キャンパス」の中地区には、人文・文化学群、社会・国際学群、生命環境学群、理工学群、情報学群、人間学群、第1・第2・第3実験センターがあります。

・南地区

「筑波キャンパス」の南地区には、体育・芸術の各専門学群、平砂・追越の各学舎があります。

・西地区

「筑波キャンパス」の西地区には、医学群があります。

・春日地区

「筑波キャンパス」の春日地区には、情報学群があります。

東京キャンパス

国立大学法人「筑波大学」の「東京キャンパス」には、放送大学との合築による文教校舎があり、この「東京キャンパス」は、生涯学習のための拠点機能を有しています。

なお、「東京キャンパス」は、東京都文京区にあり、最寄り駅は、「茗荷谷駅」です。

国立大学法人「筑波大学」の教職員数について

国立大学法人「筑波大学」の教職員数の総数は、約4,310人で、このうち職員数は約1,850人で、教員数は約2,460人です。

職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。

> 国立大学法人「筑波大学」の教職員数
http://www.tsukuba.ac.jp/public/booklets/gaiyoh/2013dt.pdf#page=12

国立大学法人「筑波大学」の学生数について

国立大学法人「筑波大学」の学生数は、学部学生数は、約9,780名(および外国人学生 約1,740名)で、大学院学生数は、約6,630名(うち外国人学生 約1,210名)です。

国立大学法人「筑波大学」の学部について

国立大学法人「筑波大学」は、他の大学の学部・学科に代えて、学群・学類があります。

国立大学法人「筑波大学」の学群は、下記の9つあります。

1)人文・文化学群
2)理工学群
3)社旗・国際学群
4)情報学群
5)人間学群
6)医学群
7)生命環境学群
8)体育専門学群
9)芸術専門学群

国立大学法人「筑波大学」大学院について

国立大学法人「筑波大学」の大学院には、8つの研究科があります。

1)教育研究科
2)人文社会科学研究科
3)ビジネス科学研究科
4)数理物質科学研究科
5)システム情報工学研究科
6)生命環境科学研究科
7)人間総合科学研究科
8)図書館呪法メディア研究科


国立大学法人「筑波大学」の大学院(夜間)について

国立大学法人「筑波大学」の大学院(夜間)には、下記の2つの科があります。

1)ビジネス科学研究科
2)人間総合科学研究科

国立大学法人「筑波大学」の財務状況について

平成29年度の、国立大学法人「筑波大学」の収入は、約352億4千万円でした。

その主な内訳は、運営費交付金、自己収入(附属病院収入)、産学連携等研究収入および寄付金収入などです。

まとめ

いかがでしたか?

国立大学法人「筑波大学」は、積極的に産学連携活動を行っており、平成18年の大学発ベンチャー新設数が日本の大学で第1位を誇る国立大学です。

ちなみに、国立大学法人「筑波大学」出身の有名人は、杉村太蔵さん、落合陽一さん、井原正巳さん、外山滋比古さん、菊池寛さん、池田理代子さんなどです。

国立大学法人「筑波大学」のウェブサイトのURL

http://www.tsukuba.ac.jp/

そのほかの「国立大学法人」の基本情報はこちらです。

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本記事は、2019年5月6日時点調査または公開された情報です。
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