はじめに
公立大学法人「名古屋市立大学」は、本拠地(大学本部/キャンパス)は、愛知県名古屋市にあり、1950年(昭和25年)に設置された公立大学です。
公立大学法人「名古屋市立大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、50~67.5程度のようです。
今回は公立大学法人「名古屋市立大学」に関する基本的な情報について解説します。
公立大学法人「名古屋市立大学」の沿革について
公立大学法人「名古屋市立大学」の沿革には、大きく2つの教育機関が関係します。
1つめの「私立名古屋薬学校」は、1884年(明治17年)に設置され、「私立愛知薬学校」「愛知高等薬学校」「名古屋薬学専門学校」「名古屋市立名古屋薬学専門学校」「名古屋薬科大学」と変遷しました。
2つめの「名古屋市立女子高等医学専門学校」は、1943年(昭和18年)に設置され、「名古屋市立女子医学専門学校」「名古屋女子医科大学」と変遷しました。
その後、「名古屋薬科大学」と「名古屋女子医科大学」が統合され、1950年(昭和25年)に名古屋市立大学が開学され、さらに、1966年(昭和41年)に大学院薬学研究科博士課程が設置、1968年に大学院経済学研究科博士課程が設置、1989年(平成元年)に大学院経済学研究科修士課程が設置されました。
1996年(平成8年)に人文社会学部・芸術工学部が設置、1998年に看護学部が設置、1999年(平成11年)に看護学部が設置、2002年に大学院人間文化研究科修士課程・芸術工学研究科博士課程・システム自然科学研究科博士課程が設置されました。
そして、2002年(平成14年)に大学院看護学研究科修士課程が設置、2005年(平成17年)に出し学院看護学研究科博士課程が設置、2006年に公立大学法人に移行、2008年に大学院医学研究科修士課程が設置されました。
公立大学法人「名古屋市立大学」の理念・スローガンについて
公立大学法人「名古屋市立大学」の理念・スローガンは、「生命科学を中心に化学、物理学を含んだ自然科学全般および数学、情報科学の基礎を十分に学修させた上で、各専門分野の教育研究を行う」です。
この理念のもと、公立大学法人「名古屋市立大学」は「既存の学問領域の枠を超えた柔軟な思考ができる人材を育成すること」を目的としています。
公立大学法人「名古屋市立大学」の学章・校歌について
学章について
公立大学法人「名古屋市立大学」の学章は、1950年(昭和25年)に決定されました。
このマークは、円の内部に大学の英語表記「NAGOYA CITY UNIVERSITY」を縁取りし、中央に「大学」の文字を配したデザインです。
なお、公立大学法人「名古屋市立大学」には、この学章のほかに、同窓会を中心に使用されるハートマーク、名詞や名札などに使用されるNCUマークがあります。
校歌(学生歌)について
公立大学法人「名古屋市立大学」には、2つの学生歌があります。
1つめは、「新緑薫りて」で、作詞は、「渡 仲三」さん、作曲は、「今津 市郎」さん、編曲は、「川島 博」さんです。
2つめは、「今思え!君よ」で、作詞は、「岸 真司」さん、作曲は、「今津 市郎」さん、編曲は、「川島 博」さんです。
公立大学法人「名古屋市立大学」の学長について
現在の公立大学法人「名古屋市立大学」の学長は、「郡 健二郎(こおり けんじろう)」さんです。
「郡 健二郎」さんの経歴ですが、1973年(昭和48年)に大阪大学医学部を卒業、1977年に近畿大学助手に就任、1983年(昭和58年)に近畿大学講師に就任、1993年(平成5年)に名古屋市立大学教授に就任しました。
その後、2001年(平成13年)に名古屋市立大学医学部附属病院病院長に就任、2002年に同大学大学院教授に就任、2005年に同大学医学研究科長・医学部長に就任した後、2014年(平成26年)に公立大学法人「名古屋市立大学」理事長・学長に就任しました。
座右の銘は、「凌雲之志(りょううんのこころざし)」です。
学長の「郡 健二郎」さんは、公立大学法人「名古屋市立大学」が明るい未来を築けるよう「名市大未来プラン」を策定し、4つのビジョン「誇りを持ち、愛される」「名古屋市とともに発展する」「戦略性を持って世界に飛躍する」「経営基盤が安定する」を掲げ、全学的・学際的な17のプランを含めた52のプランに取り組んでいます。
なお、「郡 健二郎」さんは、公立大学法人「名古屋市立大学」の第17代目の学長です。
公立大学法人「名古屋市立大学」の本拠地・キャンパスについて
公立大学法人「名古屋市立大学」には、本拠地(本部キャンパス)を含め、4つのキャンパス「桜山(川澄)キャンパス」「田辺通キャンパス」「滝子(山の畑)キャンパス」「北千種キャンパス」があります。
桜山(川澄)キャンパス
公立大学法人「名古屋市立大学」の「桜山(川澄)キャンパス」には、医学部、看護学部、大学院医学研究科、大学院看護学研究科があります。
このほかに、附属病院、図書館(川澄分館)、実験動物研究センター、厚生会館、総合情報センターなどが置かれています。
なお、「川澄キャンパス」は、愛知県名古屋市瑞穂区にあり、最寄り駅は、「桜山駅」です。
田辺通キャンパス
公立大学法人「名古屋市立大学」の「田辺通キャンパス」には、薬学部、大学院薬学研究科があります。
このほかに、薬用植物園、図書館(田辺通分館)、総合情報センター、薬友会館などが置かれています。
なお、「田辺通キャンパス」は、愛知県名古屋市瑞穂区にあり、最寄り駅は、「瑞穂区役所駅」または「総合リハビリセンター」駅です。
北千種キャンパス
公立大学法人「名古屋市立大学」の「北千種キャンパス」には、芸術工学部、大学院芸術工学研究科があるほか、図書館(北千種分館)、総合情報センター、アセンブリーホール、スポーツコートなどが置かれています。
なお、「北千種キャンパス」は、愛知県名古屋市千種区にあり、最寄り駅は、「栄駅」「千種駅」「池下駅」です。
滝子(山の畑)キャンパス
公立大学法人「名古屋市立大学」の「滝子(山の畑)キャンパス」には、経済学部、人文社会学部、総合生命理学部、大学院経済学研究科、大学院人間文化研究科、大学院システム自然科学研究科があります。
このほかに、図書館(山の畑分館)、国際交流センター、キャリア支援センター、創造情報センター、学生会館、保険管理センター、八高古墳などが置かれています。
なお、「滝子(山の畑)キャンパス」は、愛知県名古屋市瑞穂区にあり、最寄り駅は、「桜山駅」です。
公立大学法人「名古屋市立大学」の教職員数について
公立大学法人「名古屋市立大学」の教職員数の総数は、1,845人で、このうち職員数は、1,261人で、教員数は、584人です。
教職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。
> 公立大学法人「名古屋市立大学」の教職員数
参考URL:https://www.nagoya-cu.ac.jp/about/profile/data/staff.html
公立大学法人「名古屋市立大学」の学生数について
公立大学法人「名古屋市立大学」の平成30年5月1日現在の学生数は、学部学生数は、3,831名(うち外国人学生44名)で、大学院学生数は、753名(うち外国人学生 65名)です。
参考URL:https://www.nagoya-cu.ac.jp/about/profile/data/student/
公立大学法人「名古屋市立大学」の学部について
公立大学法人「名古屋市立大学」には、7つの学部があります。
1)医学部
2)薬学部
3)経済学部
4)人文社会学部
5)芸術工学部
6)看護学部
7)総合生命理学部
公立大学法人「名古屋市立大学」大学院について
公立大学法人「名古屋市立大学」の大学院は、下記の通り、7つあります。
1)医学研究科
2)薬学研究科
3)経済学研究科
4)人間文化研究科
5)芸術工学研究科
6)看護学研究科
7)システム自然科学研究科
公立大学法人「名古屋市立大学」の財務状況について
平成29年度の決算報告書では、公立大学法人「名古屋市立大学」の収入は、411億7,300万円ということです。
その主な内訳は、附属病院収入、運営費交付金、授業料・入学料および検定料などです。
参考URL:https://www.nagoya-cu.ac.jp/about/operations/files/20180919/29_kessan_3.pdf
まとめ
いかがでしたか?
公立大学法人「名古屋市立大学」は、少人数教育や充実した交換留学制度を特徴とする公立大学です。
ちなみに、公立大学法人「名古屋市立大学」出身の有名人は、大和田 獏さん、吉田 知子さん、角 令子さん、加藤 美紀さんなどがいらっしゃいます。
公立大学法人「名古屋市立大学」のウェブサイトのURL
参考URL:https://www.nagoya-cu.ac.jp/
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