「大学図書館運営サポート会社」で働く「事務職」の仕事内容・給料レポート

「大学図書館運営サポート会社」の教育系企業に新卒で入社して働く、女性で「事務職」のキャリア体験談レポートです。

今回は、その仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況・職場恋愛などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

「大学図書館運営サポート会社」の教育系企業で新卒で入社して働く、女性で「事務職」のキャリア体験談レポートです。

ちなみに、その方は図書館司書の資格を持っているそうです。

「大学図書館運営サポート会社の事務職」を目指した理由

就職活動をする際、学校という空間に身を置いてみたいと考えており、教師以外の立場で教育に携われることに魅力を感じたからです。

「大学図書館運営サポート会社の事務職」の仕事内容について

現在、大学はどこも学内業務を外部へ業務委託をしています。私はその業務委託を受ける側として、取引先である様々な大学の中へ常駐で入りこみ、委託を受けた業務を担当します。

大学の抱える改善点をともに検討し、当社で提供出来るサービスを提案して業務の受託となるので、請け負う仕事の種類は多岐にわたります。なかでも、大学が外部委託する業務で1番多いのが大学図書館の業務委託です。私の場合は図書館司書資格を持っているため大学図書館業務の受託をメインに携わっています。業務委託といっても、図書館を利用する学生にはこちらが職員か委託業者かの判別がつかないほど、大学正職員と同じように業務にあたっています。

運営の決定権はもちろん大学正職員である管理責任者にあるので、我々委託業者はあくまでも図書館としてのメイン業務を担当しています。言い換えれば、学生と直接かかわる立場にあり、学術施設である点から教育的視点で対応することももとめられます。

「大学図書館運営サポート会社の事務職」の1日の仕事の流れ

8:30 出勤
~8:45 ミーティング
9:00 開館に向けて各持ち場での準備(私の場合は予約本の手配など)
9:00~ 開館利用者対応
12:00~13:00 昼休憩
13:00~ 午前に引き続き午後の利用者対応
17:00 退勤

大学図書館は長時間開館しているため、スタッフはシフトを組んで出勤しています。1日の流れはあくまで目安のため、シフトや持ち場に応じて臨機応変に対応することが大切です。

務める大学には本館の図書館の他にも他キャンパスにも図書館を備えているため、相互で連携して業務をすすめる必要性がある場面も日常的に発生します。

教育機関のもつ施設ではありますが、サービス業としての側面も備えているため、一日のスケジュールが予定通りにすすまないことも多々あります。

この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、月給は22万円で、ボーナスは年2回(計60万円ほど)ありました。


残業は1日30分程度でした。大学図書館は盆や年末年始に休館になるためまとまった休みは有給としてここで取得できました。

また、蔵書点検といって棚卸しのような業務が1年のうち数度ありますが、その際は残業が増えることもありました。

この仕事で、働いているときに困ったこと

利用者対応として学生や教員とかかわるかたわら、委託業者として大学正職員と接する場面もあるので、立場の切り替えに苦労をすることもありました。

ただ、シンプルに利用者満足が高いと委託発注者である大学の満足度向上へとつながるので、難しく考えず教育機関としての大学図書館に求められるサービスとはなにかを意識してサービスの向上へ努めるよう心がけていました。このように真摯に業務に向き合うことで、利用者そして大学との関係が構築できるプロセスは難しくもありやりがいを感じる面でもありました。

この仕事や職場でよかったこと

大学職員としてではなく委託業者として教育にかかわる立場にあるので、色々な取引先(大学)に入り込める点が、教育現場で働くものとして良い経験だったと思っています。

大学が変われば校風や方針も異なり、それに応じたサービスの検討・提供をするスキルが磨かれました。

経験を積むほどに、自身の経験値が上がり、これまでの業務委託案件からまた新たなサービスを考え出したりと創造的な仕事が出来たのも良い経験だったと感じています。

「大学図書館運営サポート会社の事務職」の仕事エピソード

はじめて業務委託をされた大学に入り込んだ際、既存の大学正職員に委託反対の方がいる場合はかなり立ち上げが困難になります。

こちらもその道(例えば大学図書館の運営)ではプロですが、どうしても大学個々のやり方があるため、立ち上げ時は既存職員の協力は不可欠です。

業務委託開始当初からそのような逆境にあるときは、なるべく早く信頼を獲得できるように仕事でその姿勢を見せる必要があるため、たいへん苦労をした経験があります。

立ち上げ時には我々正社員の他にもアルバイトの方なども一緒になりますが、そのように大学側からの対応が冷たい場合はアルバイトの方々の退職が発生してしまうなど、自社スタッフへの対応にも苦労しました。

退職の事情や理由について

結婚にて退職しました。

「大学図書館運営サポート会社の事務職」の職場恋愛について

業務委託ではいっているという立場から、そのような職場恋愛は極力無いように心がけていました。私自身も結婚の相手は職場外ですし、他の社員も同じように職場外で出会っていると聞きます。

私は単に大学時代の同級生との結婚でしたが、職場仲間の結婚相手との出会いの場としては今流行りのマッチングアプリや婚活パーティーが多いように思います。

また、そのような出会いの場で職業についての質問が定番としてありますが、我々のようないわゆる大学業務のコンサル兼、実務の受託のような立場は他者には説明が難しく、みんな大学職員だと説明することが多いようです。


まとめ ー「大学図書館運営サポート会社の事務職」を目指す方へ

教育関係に興味があっても、民間企業でそれをかなえるのは無理だと決めつけていませんか?

そんなことはなく、むしろ民間企業だからこそ関われる仕事も沢山あるので、ぜひ民間企業も視野に調べてみてくださいね!

本記事は、2019年5月26日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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