人々の安全と治安を守る職業「警察官」になるには?

人々の安全と治安を守る職業である「警察官」は、ドラマや映画、漫画の主人公とされることも多い、人気の職業の一つです。

業務内容は幅広く、町中のパトロールから交通規制、刑事事件の捜査、テロ対策と、ときには危険を伴う業務に従事することもあります。

本ページでは、警察官になるための方法を解説します。


警察官になるには?

警察官になるには、まず、警察官採用試験を受けて合格する必要があります。この試験は、国家公務員と地方公務員の2種類があり、それぞれに難易度や採用人数が異なります。

国家公務員として警察庁に採用されるには?

国家公務員として警察庁に採用されるためには、「国家公務員総合職採用試験」に合格した後、警察庁に対する官庁訪問や採用面接を突破する必要があります。

この試験は非常に難易度が高く、採用人数も10名前後と少ないです。

地方公務員として都道府県警察に採用されるには?

地方公務員として都道府県警察に採用されるためには、各都道府県が実施する「警察官採用試験」を受ける必要があります。

この試験は、I類・II類・III類といった難易度の異なるいくつかの区分があり、どの試験を受けて警察官になったかで、就職後の昇任スピードなどが異なります。

警察官採用試験を受けるため必要な条件

警察官採用試験を受けるためには、特別な資格や免許は必要ありませんが、「身体条件」を満たす必要があります。

身体条件は都道府県によって若干の差がありますが、おおむね以下のような基準となっています。

年齢 17歳以上、30歳~35歳未満
身長 男性160cm以上、女性154cm以上
体重 男性48kg以上、女性45kg以上
視力 裸眼視力両眼0.6以上、または裸眼視力0.1以上かつ矯正視力1.0以上
その他 色覚、聴覚、疾患、運動機能が職務執行に支障のないこと

採用された後は、「警察大学校」や「警察学校」で必要な知識や技能を学びます。その後は、希望や適性等に応じて、刑事課や交通課などの各部署へ異動し、キャリアを形成していきます。

警察官として働くために必要な資格・推奨さえている資格

警察官として働くためには、「自動二輪免許」や「普通運転免許」は必須であり、就職前に取得しておくことが推奨されています。また、柔道や剣道の段位や無線従事者免許といった資格も必要な場合があります。

その他にも、職務によっては国家資格や民間資格など複数の資格取得が奨励されますし、「拳銃操作」や「逮捕術」といった警察内部の検定試験や資格制度も多数あります。比較的汎用性の高いおすすめの資格としては、英検やTOEICなど語学力に関する資格、簿記検定、情報処理資格などが挙げられます。

警察官のやりがい

警察官のやりがいは、人によって違うかもしれませんが、一般的には以下のような点が挙げられると思います。


警察官のやりがいその1:社会貢献度が高い

警察官のやりがいの1つ目は、社会貢献度が高いという点です。

警察官は、犯罪や事故の防止、事件の解決、交通や治安の維持、地域住民の生活支援など、私たちの安全で平和な暮らしを守るために活動しています。社会秩序の担い手として、「多くの人にとって役に立つ仕事をしている」というやりがいを感じることができます。

警察官のやりがいその2:多様な業務に携われる

警察官のやりがいの2つ目は、多様な業務に携われることです。

警察官は、交番勤務やパトロールだけでなく、刑事や交通や警備や生活安全など、さまざまな専門分野に分かれています。自分の興味や適性に合わせて、様々な仕事にチャレンジすることができます。

警察官のやりがいその3:難易度の高い仕事に挑戦できる

警察官のやりがいの3つ目は、難易度の高い仕事に挑戦できる点です。

警察官は、日々発生する事件や事故に対応するために、法律や知識や技術だけでなく、勘や判断力や交渉力なども必要とされます。常に臨機応変に対処しなければならず、体力的にも精神的にも厳しいこともありますが、それだけに自分の努力で解決できたときの喜びや達成感はひとしおです。

警察官に向いている人、向いていない人

警察官に向いている人は、以下のような特徴を持っている人です。

  • 正義感が強く、人や社会を守りたいという思いがある人
  • 協調性があり、チームワークを大切にして行動できる
  • モラルや倫理観を持ち、冷静に判断し行動できる
  • 体力があり、武術などのスキルを磨くことに抵抗がない
  • 事務処理能力やパソコンスキルがある

逆に、警察官に向いていない人は、以下のような特徴を持っている人です。

  • 気が短く、相手の挑発に乗ってしまう
  • 自由に出かけたいという欲求が強く、制限を嫌う
  • マイペースで行動したいという欲求が強く、他人に合わせることを苦にする

警察官は、社会の秩序や安全を守るために重要な役割を担っています。そのため、警察官になりたいと思う人は、まずは自分の性格や適性をよく考えてみてください。

警察関係の公式サイト・YOUTUBEを紹介

警察庁などの公式サイトやYOUTUBEチャンネルを紹介します。

公式サイト

》警察庁
https://www.npa.go.jp/

》警視庁
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/

YOUTUBE

》警察庁/NPA
https://www.youtube.com/channel/UCeFjLxt91ZOXhCcRjVsUJRg

》警視庁公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC1VghyKU1Nb-Gs8Hv1xmaJw

警察官の採用動画 - Youtube


まとめ

以上、『人々の安全と治安を守る職業「警察官」になるには?』でした。

警察官になるには、さまざまな試験や研修を経て、多くの知識や技能を身につける必要があり、大変だと感じる場面も多いかもしれません。しかし、正義感が強く、勇気のある人であれば、チャレンジする価値のある職業だと思います。

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本記事は、2023年7月5日時点調査または公開された情報です。
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