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映画で話題の警察音楽隊とは?仕事内容や、なる方法をご紹介します。

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「警察音楽隊」は、警察の広報活動のための組織

警察音楽隊は、一般市民と警察を結ぶ架け橋として、警察管轄内の各地での演奏演技、各種広報活動を行う組織のことです。

トランペットやサックスなどの管楽器のほか、カラーガードと呼ばれ、フラッグを使って歌とダンスを披露するパートなどで組織されています。

演技や演奏、交通安全パレード等での行進は、音楽を通して犯罪防止を分かりやすく伝えるために親しみやすく興味を持ってもらえるように行われています。

警察音楽隊のパフォーマンスを見に来た市民の心に残るような演技・演奏と、伝わりやすい広報活動を行うことで、警察という仕事に親しみを持ち、より市民に警察を身近に感じてもらうことを目的としているのです。

「警察音楽隊」の仕事内容

警察音楽隊の仕事内容は所属する警察によって異なりますが、年間約150回〜200回ほどの演奏活動を行なっています。

警察ごとに定期コンサートを行なっているほか、土日は地域のイベントや教育機関への派遣演奏などに出向くこともあります。

土日祝日に演奏が入ることがあるので、警察音楽隊の勤務時間は1週間あたり〇時間と決められていることが多いようです。平日に代休を取るため不定休となりますが、演奏が無い日は休暇を取得したり、練習日にあてるなど、プライベートの時間は確保されているようです。

「警察音楽隊」になるには

「警察音楽隊」の楽器担当者には、音楽大学出身者が多い傾向があります。しかし、中学、高校の部活動で吹奏楽部だったという程度の経歴であっても音楽隊へ入隊することはできますし、実際に音大出身者ではない隊員も多く在籍しているようです。

また、歌とダンスを専門とするカラーガード担当者には体育大学出身者が多い傾向がありますが、こちらも特に学歴は不問のようです。

ということで、「警察音楽隊」になる方法は、細かい部分は警察の管轄組織(都道府県別)によって異なります。

ただし、どの警察音楽隊にも共通するのは、「教養考査」や「体力考査」など、音楽以外で、警察官として必要な素質を身につけている必要があるという点です。


教養試験をクリアしないと演奏試験を受けることができないので、教養試験対策などもしっかりとやっておく必要があります。

大阪府警の「警察音楽隊」になるには

大阪府警察の採用情報によると、大阪府警の「警察音楽隊」になるには、まず警察官採用試験に合格しなければなりません。

合格後は警察学校で6ヶ月から10ヶ月の教養課程を修了し、その後、地域警察官として各警察署に配属されます。交番勤務などを経験し、一定の実務経験を積んだ後に、本人の希望や適正に応じた定期異動によって音楽隊に配属されるという流れです。

▼参考URL:大阪府警察|警察音楽隊になるには?

神奈川県警の「警察音楽隊」になるには

神奈川県警察の採用情報によると、「警察音楽隊」になるには、まずその年に自分が演奏したい楽器、あるいはカラーガードでの募集があるのかをチェックし、採用試験に応募します。

試験では、1次選考で「教養考査」と「実技考査(自由曲演奏)」があります。ただし、教養考査での得点が合格最低基準に満たない場合は実技考査に進むことができないので、しっかりと準備が必要です。

1次選考を通過すると、次の2次選考では「実技考査(課題曲演奏など)」「人物考査」「体格考査」「体力考査」があり、音楽演奏家としてはもちろん、警察官としてふさわしいかどうかが審査されます。

合格後は2週間ほど警察官としての研修が行われ、音楽以外の面でも警察官として学び、身につけなければならないようです。

》参考URL:神奈川県警察|採用情報(音楽隊員)
(https://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesb0070.htm)

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「警察音楽隊」のYouTubeチャンネル

「警察音楽隊」はそれぞれYouTubeチャンネルを持っていて、演奏の様子を公開しています。「警察音楽隊」の演奏にはそれぞれ特色がありますので、お気に入りの音楽隊を見つけて応援されているというファンの方もいるようです。

神奈川県警察音楽隊公式チャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCeb6oVtCLsCfIeoQ_fiEGTQ

福岡県警察「音楽隊による演奏演技動画のYouTube掲載について」

https://www.police.pref.fukuoka.jp/somu/koho/ongakutai/movie.html

似ている仕事には「自衛隊音楽隊」や「消防音楽隊」など

「警察音楽隊」と似ている仕事として「自衛隊音楽隊」や「消防音楽隊」などがあります。

その年によって、自分の希望する楽器の募集があるかわからない音楽隊の仕事ですので、「音楽隊」への配属を強く希望する場合、警察だけでなく、他の組織の音楽隊を受験するという方も多いようです。


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警察音楽隊に関する映画について

「警察音楽隊」を扱った映画として、阿部寛さん主演、内田英治監督の『異動辞令は音楽隊!』が2022年に公開されました。

刑事一筋30年だった主人公が、不本意にも音楽隊に配属されてしまうことから始まるストーリーです。「警察音楽隊」がどのような仕事なのか、参考になる映画です。

▼参考URL:『異動辞令は音楽隊!』公式サイト

まとめ

このページでは、警察官でありながら、音楽を仕事にできる「警察音楽隊」について、「仕事内容」や「なる方法」などをご紹介しました。

警察音楽隊に入るためには、自分が担当したい楽器の欠員があるかどうかは非常に重要です。中には、警察音楽隊に自分の担当楽器の募集があるのを知り、採用されたため、大学を中退するという選択をする場合まであります。

音楽に関わる公務員になりたいと考えている方は、一度「警察音楽隊」についても知ってみてはいかがでしょうか

本記事は、2022年11月11日時点調査または公開された情報です。
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この記事を書いた人

2021年に公務員総合研究所に入所した新人研究員。

好きな言葉は、「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

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