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採用枠は1名!市役所『社会人枠』採用試験の合格体験記録と試験対策方法

地方公務員「市役所」事務職の合格体験記録と試験突破した勉強方法についての解説記事です。今回は1名枠に50名以上の募集が殺到した市役所社会人枠(経験者)採用試験にて勝ち取った当方の体験と攻略法について、その合格者の方にお伺いしました。

2017年04月10日更新

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目次
【ミッション1】受けたい市のホームページを見よ!
【ミッション2】過去問を入手せよ!
【ミッション3】小論文と面接に慣れろ!
【最後は信念】分のなりたい市職員像をイメージする!
市役所なるには

「市役所にはどうやったら入れるのか?」

「市役所になるにはどうしたらよいのか?」

市役所に在籍中、一番頂いた質問です。
窓口に来庁されるお客様や、スーパーの買物途中、運動会に参加中、とにかくちょっとでも隙があればよく道端で捕まえられ受けた質問内容です。

それ位入るには厳しい倍率と入る基準が透明化されていないという現実があります。ですが、事務職1名枠に50名以上の募集が殺到した市役所採用試験にて勝ち取った当方の体験と攻略法をご紹介します。

【ミッション1】受けたい市のホームページを見よ!

市役所職員になりたいならば、最初にやるべきこと、それは、受けたい市のホームページをみることです。

それは、何故か。理由を下記に挙げます。

▼市のホームページを制す理由~その1「相手の特徴を知る」

受かりたいなら、相手を知る、それに尽きます。

相手のことを知らずして好き好きではただの一方通行に過ぎません。相手の心を射止めるには、相手の特徴、相手の魅力、相手の長所を出来るだけ見抜き、自分こそが相手と幸せになる勇者だと思わせる必要があります。ですが、相手の情報は、現地に行かないと入ってきません。一度や二度訪れたことがあるくらいでは、勇者になるほどの相手の心を突き動かす説得力は不十分です。

しかし、現地に行かずとも、大いに相手の特徴を知り得る役目を担ってくれるのが市のホームページとなるのです。今やネット社会、市のホームページが存在しない市は稀有で、ホームページは自治体運営には欠かせない存在であり、ホームページをいかに充実させるかに重点を置いています。

一度も来たことが無い人をどう引き込むのか?
市外からの転入者をどう増やすか?
移住者、Uターン者をどう増やすか?

出の多い現状から、入の数を増やすよう、健全運営をする上で基本であり、入を増やす為に、ネット上アクセスしてきた方が実際に足を運んでもらえるように命がけのホームページ作りがなされています。

市の一番の魅力ポイントや、市外、県外、海外から注目を浴びる写真や、売り出し文句がズラッと並び、「わが町に来てほしい」、「住んで欲しい」という熱い思いがこめられているのがホームページとなります。これは、テストでいう、答えが書いてある状態です。

相手の特徴を十分知ってください。全てはそこから始まります。

▼市のホームページを制す理由~その2「相手の現状を知る」

今や、地方都市、田舎となれば人口低下の歯止めが全く効かず、高齢化率は上がるばかりであって、出は増えても、簡単には入りが見込めません。そのような市の低予算の中で地域住民の要望は昔より細かく要望され、どんどん市のやるべきことが増え、市の事業はどんどん増えていきます。

市の収入減を食い止め人口の低下、また赤字運営を回避出きる総合解決の一手となり得るなんらかしらのカンフル剤が欲しいのです。ホームページをじっくり読んでいくと、市の傾向や、市の抱えている問題点、市が正に何に直面しているのか、今、新たな人材採用に何を求めているのかの像が掴めて来ます。市長の部屋を覗いてみると良いかもしれません。中には、市長がブログをやっている市もあります。市長が自ら情報発信している内容を知り、市長が何を大事と考え、地域の重点課題をどう対処しようとしているか等、現状の市のあり方を捉えることが出来るのです。

そして、相手の現状を知った上で、自分がそこについて何が出来るかをじっくり考える良い機会になります。

▼市のホームページを制す理由~その3「相手の背景を考察する」

近年の社会が大きく変わり、職場も職員の意識も大きく変わってくる中で、仕事の内容や、仕事の仕方が変わりつつあり、メンタル不調を訴える職員が増えています。実際、当市でもメンタルの不調により休職中の職員が一定数います。定年退職者数はどんどん増えても同数の新採用職員の数は予算上見込めません。ということは必然的に一人の職員が負担する労働は増えているのに、それでいてメンタル不調により休職者数も増える状況で、もうサンドイッチ状態です。

事務職であれば、主事→主査→主任→主幹→課長→部長 と昇任していきますが、残念ながら労力は劣りながら給与だけは大変相当な額をもらっている方も実在しています。

「出来ない」職員はそのまま給与をもらい、その分のしわ寄せが「できる」職員に上乗せされます。

一人の職員にどんどん労働負担が重く圧し掛かりメンタル不調につながるという負のスパイラルがあるのも事実です。この現状を踏まえた上で、自分は何がやりたいのか、自分は何をしようとしているのか、自分のやりたいことを明確に持つということは、将来、自分が自治体職員となって公僕として職に従事する際、大きく自分を守ることになります。そこをバネに喜びに大きく変換出来る大変重要な根幹になるからです。

▼市のホームページを制す理由~その4 「採用情報を入手する」

これまで、相手の特徴を知り、相手の現状を知り、相手の背景を考察してきました。上記を踏まえ、採用情報をみていきましょう。各市、市職員の採用情報をホームページに掲載している自治体が多数です。

当時の市役所の採用ページの項目を簡単にご紹介します。
・ 採用試験実施結果(過去2年度分)
・ 採用までのプロセス
・ 試験案内、申込書入手方法
・ 試験申し込み方法
・ 勤務条件(勤務時間、休日、休暇、福利厚生等)
・ 初任給、手当て
・ 人材育成(研修制度、自己申告制度)
・ 配属、異動、昇任について

事細かに書かれています。当時、私が入庁時にはここまで書かれてはいませんでした。情報を開示することでそれほど当市に入ってほしい「あらわれ」と私は捉えています。

【ミッション2】過去問を入手せよ!

市のホームページを全体的に見ることによりなんとなく相手が把握できたと思います。採用情報も入手できました。

であれば、次は、第一次試験の勉強法です。

市役所職員は、大まかに事務系と技術系の2種類があります。事務系とは、市役所、教育委員会、あらゆる公的機関で事務全般の仕事を担う職員です。技術系とは、保健師さん、建設技師さん、図書館司書さん等、専門職員です。私、個人の話をすれば、私は事務職で応募しました。

これまで一般枠という新卒者しか枠を設けていなかったのですが、当時私が応募する年はたまたま「社会人枠」が新設されました。
それぞれに応募資格を設け、社会人枠の応募資格は民間経験が5年以上と条件がついていました。一般枠だろうが社会人枠だろうが、第一次試験は皆同じ初級試験での受験でした。

当時は初級試験で受験できており、応募資格も社会人枠なら5年以上と条件を区切っていましたが、採用される年や、各市町村によりますので是非試験内容や資格等については各市のホームページをよくご確認下さい。

ただどの年であれ、どれだけ年月を経ても言えることがあります。それは、試験の傾向です。出やすい問題というのは毎年似ているはずだと私は踏みました。よって、1冊初級用の過去問題集を買って、ひたすら1冊を解いていました。

ここからは、過去問題集の制覇の仕方をお伝えします。

▼何故制覇の仕方が必要か?

何故なら試験範囲が広すぎるのです。1教科ずつ勉強していったのでは到底おいつきません。まして、私は3人目の子どもの出産後だったので勉強時間を割いている時間が正直なかったのです。よって、まず、1巡目は答えを見て解いていきました。答えをみてから問題文をみることにより回答を導くルートを先にイメージ化するのです。時間短縮が見込め、かつ、イメージ化が早く脳に到達するので忘れにくいです。2巡目は、自分で解いていきます。前回一回答えを見ているので解き方のイメージが頭に入っている場合もあれば、すっかり忘れてしまっていて解けないパターンもあります。3巡目、4巡目となっていくとだんだん問題を見た瞬間に回答を導くルートがパッと頭に出てきます。ここまで完璧に頭の中がイメージ化に慣れてくれば本番当日も焦る事態にはそうなりません。

▼本番はどうだったか?

ズバリ、9割が過去問題の内容が出ており、正直びっくりしました。もしかすると、私がトップの成績だったかもしれないと自負する位の正解率だったと思っています。

【ミッション3】小論文と面接に慣れろ!

どんなに公務員向きの人も、どんなに優秀な人も、どんな対応力、即戦力のある人も、一次試験を突破しないことには、次に望めません。なので、1次試験を是非通過頂きたいのですが、そこさえ通過してしまえば後はもう勝利を収めたのと同然です。何故なら、もう既に貴方は姫君の微笑を手に入れているからです。

貴方は、既に姫君を知っています。

姫君の特徴を知り、現状を知り、背景を考察し、今や、姫君がどうしてほしいのか、何を求めているのか、既に貴方の中に答えは持っているのです。

どうぞ、その想いを面接と小論文で出し切ってきて下さい。

当日は、私の時は、面接官として市長、副市長、教育長の三役と人事がズラッと前を囲んで座ってらっしゃいました。一次試験を通過した数名程が後日呼ばれ10分ずつ位感覚で入室して面接を受けます。質問された項目は、民間でもよくある、イメージできやすい質問ばかりでした。小論文については、私は何も準備しませんでした。面接同様、既に心に熱い想いがあり、いかに姫君に自分のこの心を伝え姫君の笑顔をみる為に自分が最大限どうお役に立てられるかを小論文に熱く書き上げたのを覚えています。

私は、国語力はゼロです。

小学校時代より国語の成績が一番悪かったのです。

それほど文章力は皆無で、かつ、自信も全く無い私が何故小論文対策は講じなかったのか?

理由を次にお伝えします。

【最後は信念】分のなりたい市職員像をイメージする!

これまでの前段のプロセスの中で相手を思いっきり知り尽くしました。

相手を掘り下げるうちに、無意識のうちに、じゃあ自分はそんな相手とどう絡めるのだろう、自分はこんな市で本当にやっていけるのだろうか等、自分の市役所職員として従事した姿を思い浮かべたはずです。

自分は何故市職員になりたかったのだろう?
自分は市職員になって何をやろうとし、どう住民に接したいのか?
自分は住民に何を求め、どういう状態の住民を見たいのだろう?

相手を知るうちに実はそれは、自分を知る手立てになっていたのです。

小論文や面接は、小手先の技術が売りではありません。

一次試験はそれなりの勉強をし、受験を経たことのある方ならご自身の勉強法を熟知しているのでさほど苦しむ必要なくパスされる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、小論文や面接は、生の人間に対して、自分がどれほどの想いを持っているのかが試される場所です。裸の自分を見られる場所です。中途半端な形式だけの回答を相手は望んでいません。そして、形式だけで採用を決めることが出来るほど昨今の市役所仕事は昔とはかけ離れ状況が変化しています。

その現状においても、なお、やはり市職員になり、公僕として従事し、地域住民の為に自分の力を十分に発揮したいと考える勇者であれば、姫君はきっと笑顔を向けてくれると思います。

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