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公務員試験勉強中におすすめしたいクラシック音楽12作品

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公務員採用試験の勉強中におすすめのクラシック音楽を紹介します。

目次

J.S.バッハのオルガン曲

まずは、バッハのオルガン曲。パイプオルガンの荘厳な響きは、気持ちが落ち着き集中力が増すことでしょう。和音の響きばかり聞いていると眠くなりそう、と思うかもしれませんが、意外と動きのある曲も多いです。

曲名に「フーガ」とつくものは、メロディが追いかけっこしている音楽ですので、ほとんどテンポが揺れることなく、旋律が途切れず、最後まで演奏されます。勉強がはかどっている時に、さらにペースを上げるのに、ふさわしい音楽ではないでしょうか。

たいていフーガは「トッカータ」とセットになっていることが多いです。トッカータは技巧的で細かなフレーズが多いです。聞いてみるとお分かりになると思いますが、初めからとてもインパクトのある音楽で、勉強する「準備」にふさわしいものと思います。

バッハの音楽を調べてみると「トッカータとフーガ」「幻想曲とフーガ」というタイトルがありますが、これらの曲が作られた頃は、今のように曲にタイトルをつけることが無かったので、これらは番号で管理されています。

J.S.バッハのチェロ曲

特に、おすすめしたいのが「無伴奏チェロ組曲」。こちらはCMなどで第1番の1曲目「プレリュード(前奏曲)」が大変有名です。この組曲は第1番~第6番までの6曲で構成されており、各番はさらに6曲ずつで構成されています。ですから、この組曲を全部聞くと、合計36曲です。

有名な第1番はプレリュードのように甘い旋律から始まり、雰囲気をあまり引きずらない第2番へ、真ん中の第3番はテンポがあがり軽やかな曲、第4番は静かで重厚な曲、第5番は3拍子の踊りの曲、最後第6番は早くて軽快な曲と、6組曲の性格があまり交わらないまま進むため、36曲を流したままでも飽きがこないはずです。

J.S.バッハのチェンバロ曲

ピアノが発明される前に大活躍していたチェンバロ。今では生演奏を聴く機会はピアノに比べると随分減ってしまっていますが、それでも、まだまだCDやもちろん演奏会でも聴くことができます。

なぜ現代では人気が衰えてしまったか、その最大の理由は「音の強弱がない」ことではないでしょうか。ピアノは、もともとピアノフォルテというくらい、大きな音も小さな音も出せる楽器として発明、発展しました。

しかし、チェンバロは構造上、音の強弱が非常に出しにくい楽器なのです。ただ、その構造がゆえ、独特の音色を出すことができます。たとえば、琴に張られているような弦を爪で弾くようなイメージです。

勉強中に聴くとなると、眠気防止のため大きな強弱がある方が良い!という方もいるかもしれませんが、勉強に集中しながら、静かな音楽を聴きたいという人には、チェンバロ演奏がおすすめです。


そこで今回は、バッハのチェンバロ曲「6つのパルティータ」を推奨します。全曲聴くと約12分でしょうか。6曲を繰り返し聴いても良いですね。

もっと1日中、バッハのチェンバロを聴いて勉強したい!という人には「チェンバロ協奏曲」とセットで、聴いていただきたいと思います。こちらは協奏曲なので、バイオリンの音色なども混じり、全体的な音の厚みも増します。

グレゴリオ聖歌

バッハより少し前の時代に誕生したグレゴリオ聖歌。ヨーロッパの音楽は、祈りの音楽から誕生したと言って良いでしょう。リズムもハーモニーも、まだ誕生していない頃の宗教音楽に、グレゴリウス1世がかなり貢献したと言われ、その名を取って、グレゴリオ聖歌として、今も歌い継がれています。

ハーモニーがない、この頃の音楽を「単旋律聖歌」といいます。この頃は伴奏もなく、ただ、祈りを歌に込めていて、グレゴリオ聖歌は、単旋律で規則的なリズムがなく、むしろ独特の雰囲気でひたすら流れていきます。

勉強中のBGMとして、人間の声が気にならない方には、グレゴリオ聖歌を、ぜひおすすめします。CDやYOU TUBEにもまとめられています。曲の長さは約1時間でしょうか。

ちなみに、この頃は女性が宗教(神)の歌を、うたうことは禁じられていたそうで、高く聞こえる声も男性がうたっています。これもまた不思議と落ち着いた素晴らしい歌声です。

シューベルトの歌曲

グレゴリオ聖歌同様に、人の声をBGMとして聴くことに抵抗のない方には、歌曲の王ともよばれるシューベルトの歌曲集「冬の旅」はいかがでしょうか。ドイツの詩人ヴィルヘルム・ミュラーの詩集による24の歌曲集です。

この中には教科書にも出てくる「菩提樹」も含まれています。全曲で1時間は超えますが、勉強中には、ちょうど良いかもしれませんね。

男声、女声と収録はさまざまありますので、お気に召す声と共に、勉強に励んでいただければと思います。

モーツァルトのピアノ曲

モーツァルトの曲には不思議な力がある、と言われています。聴くと頭が良くなる、癒しの効果がある、仕事がはかどる、また人だけでなく、モーツァルトの曲を聴かせ発酵させた日本酒が美味しくなるなど、「モーツァルト効果」と呼ばれ話題になっています。

そんなモーツァルトの名曲として、まずは「ピアノソナタ」はいかがでしょうか。全曲聴くと大変ボリュームがありますが、勉強中では気にならない量なのではないかと思います。

このピアノソナタの中には「トルコ行進曲」や「きらきら星」など、耳馴染みのある曲も含まれます。膨大な曲を聴き流しながらも、時々あれ!?と気づき、リフレッシュになるのではないでしょうか。

ショパンのピアノ曲

ピアノの詩人として親しまれているフレデリック・ショパン。たくさんの美しい曲があり、厳選するには悩みますが、勉強中に聴く音楽ということで、まずは「ワルツ集」をおすすめします。

ワルツ集は全14曲です。各曲の作曲の背景に、はっきりとした違いがあるので、このワルツ集のどこから聞いても、または抜粋しても違和感はありません。一定の速度で3拍子が刻まれるのではなく、ピアノの詩人らしい緩急もあります。

ピアノの独奏曲ですが、重厚な和音が鳴り続けたり、単音が続いたりということは、あまりなく、どの曲も程よい音の厚さで構成されているので、勉強の邪魔になることはないと思います。シャッフルして聴いても、違和感はあまりありません。


勉強中とはいえ、もう少し動きがあるショパンが良い!という方には「前奏曲集」はいかがでしょうか。こちらは穏やかな曲調のものと、ちょっと強めの曲調のものが混ざっていますので、ワルツ集よりは刺激的に感じると思います。

ショパンがバッハに影響を受け、調性や配列にもこだわった曲集とされていますので、「前奏曲集」の方は1曲目から最後まで、順番に大きな1つの曲として聴いた方が、自然に聴けると思います。

そして、スケートの羽生結弦選手が演じた曲としてもおなじみ「バラード第1番」。ここでは、ぜひ「バラード集全曲」を聴きながらの勉強をおすすめします。

物語性に溢れたこの曲集には、ロマン派のショパンの作品らしさが集約されています。全4曲を通して聴くことによって、緩急を感じることができ、程よい脳への刺激となると思います。全曲、約40分の演奏時間です。途中、かなり情熱的な個所もありますので、気になる方は、初めからボリュームを抑え目にして、聴いてみてください。

サティのピアノ曲

ドビュッシーやラヴェルなど印象主義の作曲家に、大きく影響を与えたと言われている、エリック・サティ。ふんわりとした曲想でありながら、その不思議な和音が、脳を刺激します。

「3つのジムノペディ」これは、1曲が約3分と短いので、3つをセットにして聞くことをおすすめします。曲に大きな盛り上がりが、あるわけではありませんが、和音や曲の性格が徐々に変化していきます。

つかみどころのない感覚が、思考の転換にも繋がるかもしれません。音数が少ないので、勉強空間にわずかな緊張感が持て、集中力をアップしたいときにおすすめです。

バルトークのルーマニア民族舞曲

ちょっぴり異国な雰囲気を、味わいながら勉強したいという方に、まずは、バルトークの作品をご紹介します。バルトークは、ハンガリー生まれの作曲家で、民族音楽の先駆け的な存在です。これまでのヨーロッパのクラシック音楽に、ハンガリーの民族的な要素を盛り込んだ作風は、気分転換に適しているのではないでしょうか。

この「ルーマニア民族舞曲」は、ピアノソロ、吹奏楽、オーケストラの他、クラリネットやフルートなどの単一楽器のアレンジもたくさん出ています。お好みで、またはその時の気分によって、選択されてみても良いと思います。

ラヴェルのピアノ曲

近現代音楽の巨匠、ラヴェルの作品から、ピアノ曲を数曲、推奨したいと思います。ラヴェルは、オーケストラ作品では「ボレロ」が大変有名ですね。ピアノアレンジではムソルグスキーの「展覧会の絵」が特に知られています。

ラヴェルは、音の使い方が大変細やかで、そのため色彩豊かな音色です。ピアノ作品を聴いていても、壮大なオーケストラを聴いているような錯覚に陥ってしまうようです。

そのピアノ作品の中から、「クープランの墓」「亡き王女のためパヴァーヌ」「水の戯れ」「夜のガスパール」の4曲を推奨します。音の魔術師といわれる、ラヴェルの代表作ともいえるこれらの名曲は、BGMとしては、もったいないかもしれませんが、キラキラとしたラヴェル独特の表現は、心と脳に良いインスピレーションを与えると思います。

どの曲も、オーケストラバージョンや吹奏楽バージョンも存在します。ぜひ、いろんな作品を聴きながら、勉強してみてください。

クラシックギターの名曲

柔らかな弦を弾くギターの音色は、作品によって、その表情は様々ですが、精神が安定します。試験勉強の邪魔にならない最適な曲をご紹介します。

まずは「クリーガーのメヌエット」。どことなくバロック的で落ち着いた曲想です。そして「アルベニスのスペイン組曲」。明るい陽射しが、さんさんと降り注ぐイメージの曲想ですので、勉強に行き詰った時などに、部屋の空気感を変えるには持ってこいです。

「タレガのアルハンブラの思い出」は、あまりに有名で勉強の手が、止まってしまうかもしれませんね。タレガの作品は小曲が多く、小さいながらも、個性豊かですので「タレガ名曲集」などを、YOU TUBEで検索してみるのも良いと思います。

ストラヴィンスキーの作品

試験勉強の士気を高めたい!という方には、ストラヴィンスキー作品をおすすめします。「春の祭典」「火の鳥」は、原始主義時代のストラヴィンスキーの代表作です。変拍子が特徴的で、これらの曲を聴きながら勉強するのは少々難しいかもしれませんが、勉強中におすすめしたいクラシックとして、ご紹介させて頂きます。

どちらの作品も、重々しい刻みが曲中に現れるため、士気を高めると思われます。変則的なリズムが脳を覚醒させ、次へ、前へと進む気持ちを駆り立てると思います。時に、宇宙的な壮大さを感じさせるため、発想の転換、気分転換にもストラヴィンスキー作品は適していると思います。

まとめ

勉強中は静かに集中して取り組みたい、という方には音数が少ないピアノ独奏や、無伴奏の作品など、ソロ作品をおすすめします。


ちょっと気持ちを高ぶらせたい、という方にはオーケストラ作品、なかでも、ちょっと迫りくる作品が、ぴったりなのではないかと思います。

本記事は、2018年3月14日時点調査または公開された情報です。
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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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