シン・ゴジラや天空の蜂… 自衛隊の活躍をテーマにした映画5選まとめ

自衛隊は、日本の防衛を担う組織です。そんな自衛隊の活躍を描いた映画が数多く存在しています。今回は、国家公務員である自衛隊を扱うドラマや映画をまとめてみました。自衛隊の活躍を臨場感たっぷりに感じられる映画をご紹介します。


一代ブームを巻き起こした『シン・ゴジラ』

2016年7月に劇場公開された映画『シン・ゴジラ』は、日本のゴジラシリーズとしては29作目となる作品です。

「エヴァ」で知られる庵野秀明氏が監督・脚本を担当

「新世紀エヴァンゲリオン」で知られる庵野秀明氏が監督・脚本を務めた本作は、「現代の日本にゴジラが現れたらどうなるのか?」という問いをリアリティーたっぷりに追求し、日本に一大ブームを巻き起こしました。

また、作中では「エヴァ」で使用されているサントラが使用されたり、ゴジラの形態変化がエヴァにおける使徒の形態変化に似ているなど、共通点も多く、「エヴァ」を視聴済みの人にとってはWで楽しめる作品です。

『シン・ゴジラ』における自衛隊の活躍

『シン・ゴジラ』は、突如として日本に現れた”ゴジラ”という謎の巨大生物に日本国家が立ち向かう物語です。作中、日本政府は、ゴジラを”災害”と認定し、自衛隊に防衛出動を命令します。自衛隊は、時として最前線に立ちゴジラと対面しながらも、住民の救助・救援を行いました。

そうした自衛隊の活躍が描かれているのはもちろん、作中では、実際に自衛隊が保有している戦闘機やヘリコプターが登場したことでも話題を集めました。作中で登場した戦闘機やヘリコプターを例に挙げると、航空自衛隊の「F-2戦闘機」や海上自衛隊の「護衛艦」、陸上自衛隊の「88式地対艦誘導弾」などが登場しました。

元自衛隊が登場する『相棒 -劇場版III』

刑事ドラマシリーズ『相棒』の劇場第3作目となる『相棒 -劇場版III- 巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ』にも自衛隊が登場します。

刑事ドラマでありながらも数々の社会問題を取り上げてきた『相棒』

TV朝日系ドラマ『相棒』は、2000年からおよそ18年に渡って続く人気TVドラマです。警察庁キャリアでありながらも、ある事件をきっかけに警視庁「特命係」に所属している杉下右京と、シリーズを追うごとに代わる相棒が様々な事件に立ち向かいます。

『相棒』は、単なる刑事ドラマに留まらず、死刑制度や時効制度、冤罪など数々の社会問題を取り上げてきた社会派ドラマとしても知られています。

劇場版第3作目は「国防」をテーマに元自衛隊が登場

そんな『相棒』劇場版第3作目のテーマは「国防」です。東京都の八丈島の先にある孤島を舞台にした本作では、元陸上自衛官を中心とした「民兵」が登場します。民兵とは、住民によって結成された民間の軍隊のことです。

そんな元陸上自衛隊からなる民兵は、「自分の国は自分たちで守るしかない」という思いから軍事力の拡大を求めており、作中を通して「軍事力の拡大」や「軍隊の保持」について議論が行われます。そして、「軍事力の拡大」を求めることを冷静に語る民兵たちの姿と、それに対して自らの考えを説く杉下の姿に「国防とは何か」と考えさせられる作品です。

航空上のスリル描いた『天空の蜂』

『天空の蜂』は、作家である東野圭吾先生の小説を原作としたサスペンス映画です。


原作者に「映像化不可能」と言われた作品を映画化

2015年に公開された映画『天空の蜂』ですが、原作者である東野圭吾先生は映画公開の際に「映像化はできないと思っていた」とコメントを送っていたほど、描写が難しいとされていた作品です。

『天空の蜂』の”天空の蜂”とは、軍用のヘリコプター”ビックB”を意味しています。本作では、このビックBがテロリストに奪われてしまった上に、大量の爆薬を積んだ状態で原子炉の真上でホバリングするという危機的状況に襲わされてしまいます。その状況でテロリストは「原子炉を停止せよ」と要求され、原子炉を止めるか、ビックBを緊急停止させるかの2択を迫られる……というスリル満点の作品です。

『天空の蜂』における自衛隊の活躍

『天空の蜂』は、航空自衛隊が登場します。

ビックBと呼ばれる軍用ヘリコプターは、本来航空自衛隊に受け渡される予定でした。しかし、受け渡しを前にテロリストに奪われてしまいます。そこで、航空自衛隊は、奪われたビックBの奪還を目指します。

『天空の蜂』における一番の盛り上がりはビックBの奪還なのですが、実はビックB内には1人子供が取り残されていることが判明します。この子供を航空自衛隊が救い出せるか否か。このシーンでの緊迫感は、本作の一番の見せ所です。

護衛艦が登場する『亡国のイージス』

『亡国のイージス』は、日本推理作家協会賞・日本冒険小説協会大賞・大藪春彦賞の3賞を受賞した福井晴敏先生の同名小説が原作の映画です。2005年に映画化され、日本だけでなく台湾でも上映されました。

海上自衛隊の護衛艦が登場する『亡国のイージス』

『亡国のイージス』は、海上自衛隊のイージス護衛艦「いそかぜ」内で艦長が殺害されてしまいます。その後、イージス艦はテロリストに乗っ取られてしまい、テロリストは「乗組員が離艦しなければ(護衛艦を)爆破する」と要求します。離艦とは、乗組員が軍艦から離れることを意味します。

しかし、イージス艦の乗組員たちは離艦することなく進み続けます。テロリストからの要求に答えない幹部に違和感を得た乗組員たちは、テロリストの正体を知り驚愕します……。

日本が降伏宣言をするまでを描いた『日本のいちばん長い日』

最後にご紹介するのは、自衛隊の前身となる旧日本軍が登場する『日本のいちばん長い日』です。

本土決戦か、降伏かを問われた日本が決断するまで

『日本のいちばん長い日』では、太平洋戦争末期を舞台に、連合軍との本土決戦を行うか、降伏するかの2択を迫られた日本が、御前会議を行い日本の行く末を決めるまでの24時間を描いた作品です。

ここまでの4本は、自衛隊が活躍する作品をご紹介してきましたが、『日本のいちばん長い日』は、今の日本と自衛隊が生まれる礎となった人たちの姿が描かれている傑作であることから特別に紹介させていただきました。

『日本のいちばん長い日』は「国を思う気持ち」が描かれている

『日本のいちばん長い日』の見どころは、軍関係者からは本土決戦を望む声が上がるなか、国のため「無条件降伏」を決断する政府との間にいる陸軍大臣『阿南惟幾』の姿です。阿南惟幾を演じるのは役所広司さん。阿南惟幾は、陸軍大臣という陸軍のトップとなる存在です。

そんな阿南惟幾は、陸軍のトップとして本土決戦を望む若き陸軍の兵士たち、そして無条件降伏での降伏を決意しようとする政府との間に立たされます。どちらも「国を思う」という気持ちは同じであるのに、その方向性が異なることで対立してしまいます。

そんな状況下で、阿南惟幾が起こす行動・発言は胸を打つ力強さと葛藤があります。

そして、本作は決してドラマチックな作品ではありません。実際にあった史実に沿って描かれているからこその緊張感こそあれど、最後に全ての人々が幸せになれるわけではありません。しかし、だからこそ「この日があったからこそ、今の自分がある」と感じさせてくれる作品です。


まとめ

今回は、自衛隊の活躍を描いた映画を5本ご紹介しました。

どれも映画ならではの迫力で自衛隊の活躍が描かれているので、もし見たことがない作品があればチェックしてみてくださいね。

また、これらの作品をきっかけに自衛隊の活躍が気になった方は、公務員総研内にある自衛隊の職種に関する記事を参考にしてみてください。

本記事は、2018年3月4日時点調査または公開された情報です。
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