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【日本宇宙防衛隊!?】航空自衛隊、「宇宙作戦隊」を組織(2020年5月)

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地球・世界・宇宙


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航空自衛隊府中基地に「宇宙作戦隊」が新編

2020年5月18日、航空自衛隊に防衛大臣直轄の「宇宙作戦隊」が新編されました。

航空自衛隊府中基地を拠点に、約20名で編成、日本の人工衛星へ危険をもたらす「スペースデブリ(宇宙ごみ)」等を監視をすることが設立の目的です。

キーワードチェック:「スペースデブリ(宇宙ごみ)」とは?

・使われなくなった人工衛星(耐用年数を過ぎて機能を停止、事故・故障により制御不能となったもの)
・衛星打ち上げの際に使用されたロケット本体や部品、破片、工具等。

スペースデブリの大多数は大気圏へ再突入した際に燃え尽きましたが、現在も衛星軌道上には4,500トンを超えるデブリが残されています。

当面は、JAXA(Japan Aerospace Exploration Agency)やアメリカ宇宙軍と「活動開始に向けた調整」や「人材育成」を行い、2023年度より本格的な「監視活動(宇宙状況監視(SSA)」をスタートする予定です。

「宇宙作戦隊」シンボル・マーク

『シンボル・マーク』の説明

・正面の十字は、宇宙を象徴する「星」をイメージ。
・地球及び衛星軌道は、常続不断の監視をイメージ。
・6つの丸は、防衛省初となる宇宙監視専用レーダーを意味。
・合計20個の星は、2020年に部隊を新編したことを意味。

▼参考URL:航空自衛隊|ニュースリリース「宇宙作戦隊 シンボル・マークについて」(外部サイト)

「宇宙作戦隊」の活動イメージ

「宇宙作戦隊」の活動イメージ

▼参考URL:防衛省|宇宙・サイバー・電磁波の領域における能力の獲得・強化(外部サイト)

YouTubeで「宇宙作戦隊」訓練を初公開!

YouTubeで「宇宙作戦隊」の訓練動画が公開されています。


「宇宙作戦隊」訓練を初公開 航空自衛隊

スペースデブリの脅威

現在のスペースデブリの数は、地上から追跡されている10㎝以上の物体で約2万個、1cm以上は50~70万個、1mm以上は1億個を超えるとされています。

デブリが衝突の相対速度は秒速10~15km(時速200kmで走る新幹線の約270倍の速度)の超高速衝突となり、小さなデブリでも巨大な運動エネルギーを持ち、小指の先ほど(1㎝程度)の小さなデブリでも人工衛星に極めて深刻なダメージを与えることになります。

人工衛星へのデブリ衝突、衝突が疑われる事例・報告もあります。

デブリ衝突が確認された事例
西暦 事例
1996 フランス軍事観測衛星CERISEにアリアンロケット破片が衝突、ブーム損傷。
2009 米国の通信衛星イリジウムに使用済みロシア衛星が衝突、大破。
2013 エクアドル小型衛星NEE-01 Pegasoに旧ソ連ロケット破片衝突。高速回転し衛星通信途絶。
微小デブリ衝突が疑われる事例
西暦 事例
2006 ロシア通信衛星Express-AM11故障。冷却液が噴出、衛星の姿勢が失われ機能不全に。
2007 欧州気象衛星Meteosat-8不具合。軌道が突然変化し東西方向の位置制御スラスタ破損。
2013 ロシア小型技術実証衛星BLITS故障。突然スピンレート及び高度が変化。

▼参考URL:JAXA|スペースデブリに関してよくある質問(外部サイト)

「宇宙作戦隊」は、地上のレーダーと監視用衛星を使い、日本の人工衛星に被害を及ぼす可能性のあるスペースデブリを監視し、衝突・損傷を防ぎます。

重要性が増す「宇宙作戦隊」の任務

人類初の人工衛星は、1957年にソビエト連邦が打ち上げたスプートニク1号です。

それから60年以上が過ぎ、軌道上の衛星は約4,400機以上あります(発表:国連宇宙部)。

今後も人工衛星の打ち上げが加速することを考えると、「宇宙作戦隊」の任務はより重要でハードなものになりそうです。

まとめ

以上、「自衛隊が宇宙領域から日本防衛」でした。

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本記事は、2021年7月24日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

2021年に公務員総合研究所に入所した新人研究員。

好きな言葉は、「つまづいたっていいじゃないか にんげんだもの」

コメント

コメント一覧 (5件)

  • “宇宙作戦隊という言葉が気になって選びました。
    スペースデブリのために結成されたとのことでますます興味を引かれました。
    スペースデブリについての詳しい被害なども出ていてよかったです。”

  • 元々、宇宙に関することに興味があった。日本の自衛隊でこのような「宇宙」に関する隊が編成されていたなんて知らなかった為、大変驚いた。

  • 宇宙という分野はJAXAなどのイメージが強かったのですが、そこに自衛隊が関わっていくというのがとても驚きでした。改めて、自衛隊の方々が様々な分野で活躍・国に貢献していただいていることに尊敬と感謝しかありません。

  • 元々星や宇宙に興味があったので、面白い記事でした。
    自衛隊のの仕事でこんなことをしているということは、この記事を読まなければ知るタイミングがなかったかもしれません。

  • まず、宇宙作戦隊というキーワードに興味が湧いたし、見たいと思ったから。漢字ばかりだけど黄色いラインの部分や表になっている部分を見るだけでおおよその内容が理解できたので、わかりやすくていいと思った。

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