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財務省の内部部局「理財局」の役割やトップの理財局長の仕事内容・年収など

国家公務員が勤務する理財局(りざいきょく)について解説します。理財局は、財務省の内部部局の一つで約360人が勤務しています。国の予算や税など、お金について権限を持つ財務省の中で、「理財局」は具体的にどのような業務を担当しているのでしょうか。また、理財局の組織のトップ、理財局長についてもご説明します。

2018年03月28日更新

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目次
「財務省 理財局」とは?
理財局のトップ「理財局長」の地位と年収について
組織の長「理財局長」になるには?とその仕事内容
歴代の理財局長(過去5名)の紹介
理財局と関係の深い省庁は?
まとめ
財務省理財局についてのウェブサイト
財務省の内部部局「理財局」の役割やトップの理財局長の仕事内容・年収など

「財務省 理財局」とは?

まず、日本の財務省の「理財局」の組織について解説します。

「理財局」は、日本の中央省庁の一つである財務省の内局に存在し、国債や国有地など国の財産を管理するという部分を担当します。理財とは「財産を有利に運用する」という意味ですので、簡単に言えば、国家の財産を有利に運用する、有効活用する機関です。

「内局」という言葉は、正確には「内部部局」のことを言います。各省庁は本省内にある「内部部局」と、本省の外に置かれる「外部部局(外局)」やその他の専門機関や管轄する施設から成り立っています。通常、◯◯局という名称になっています。

財務省の内部部局は、中心組織である大臣官房のほかに、業務内容によって分けられている5つの局から成り立っていて、それぞれの局の長が「局長」にあたります。

参考までに、局長の上位職には、財務大臣、副大臣、大臣政務官、事務次官、秘書官、財務官があります。財務省の事務次官は、理財部局など内部部局の事務を監督する立場にあります。

5つの内部部局の中で、理財局が担当するのは「国の財産を売る、貸す」などの業務で、具体的には「国庫制度」や、「国債・地方債および貨幣の発行」のほか、「財政投融資」「国有財産の管理」「たばこ・塩事業の監督」「日本銀行の適正な運営を確保するための業務」などを担当しています。

財務省の内局には理財局のほかに、国の予算の作成や、決算、会計制度の企画や立案などを担当する「主計局」、国税制度の企画・立案や、税金収入の見積事務などを担当する「主税局」、関税制度や、関税に関する国際協定の企画・立案のほか、税関業務の指導監督、そして貿易統計の作成事務までを担当する「関税局」、外国為替や国際通貨についての調査や管理、海外投融資や経済協力、開発などに関する業務を担当する「国際局」があります。

理財局のトップ「理財局長」の地位と年収について

財務省理財局の組織としては、「理財局長」の下に「次長」というポストがあり、その下に「総務課」「国庫課」「国有財産企画課」などの9課があり、それぞれに「課長」がいます。理財局全体では、約360人の職員が勤務しています。

この財務省理財局の全職員のトップである「理財局長」は、財務省本省の局長級ポストであり、高級官僚に含まれる役職のひとつです。

局長の給料は、国家公務員において、事務次官、審議官の次に位置する給与・待遇で設定されていて、俸給表の指定職5号俸(枢要な局の局長)または4号俸(それ以外の局長)にあたります。

金額としては、おおよそ年収1,720万円と言われており、局長の上位職の事務次官の年収は約2,200万円以上にのぼると言われています。

ちなみに理財局長を英訳すると、「Director-General of the Financial Bureau」です。

組織の長「理財局長」になるには?とその仕事内容

理財局長になるには、まず国家公務員総合職試験に合格し、中央省庁の中でも難関と言われる財務省に採用される必要があります。入省後は、他の優秀なキャリア組との出世競争を経て、上位3割に入っていれば、勤続28年前後でポストが回ってくる仕組みになっているようです。

ただでさえ優秀な人材が集まり、「省庁の中の省庁」と言われる財務省の上位ポストですから、歴代理財局長は相当な優秀な人材だということがわかります。

理財局長の仕事は、国と民間の経済活動をつなぐ窓口となる理財局の長として、組織を統括することです。

国家公務員総合職として財務省に入省し、様々な経験を積み、順調に出世すると、理財局長になるチャンスが得られます。

歴代の理財局長(過去5名)の紹介

参考までに過去5名の歴代理財局長についてご紹介します。直近の理財局長歴任者のキャリアコースを見てみると、理財局長退任後に「国税庁長官」に昇格するという流れが定番のようです。

「国税庁」とは財務省の専門性や独立性の高い業務を担当する「外部部局」の一つで、実際の税金の徴収などを司る機関です。国税庁長官というポストが退官への花道となっているのか、長官退官後は民間に再就職するというケースが多いようです。

平成30年現職 太田充(おおたみつる)氏

現職の太田充氏は、1960年生まれの57歳で東京大学法学部の出身、出身地は、島根県松江市です。最初のキャリアは大蔵省でした。理財局長になる前職は大臣官房総括審議官で、2017年(平成29年)7月5日に理財局長に就任し、現在に至ります。

平成28年ー29年在職 佐川宣寿(さがわのぶひさ)氏

1代前の前理財局長は佐川宣寿氏です。佐川氏は1957年生まれで、福島県平市(現在のいわき市)出身、東京大学経済学部の出身です。1982年に大蔵省に入省後、理財局長になる前職で国税局長を経て、2016年(平成28年)に理財局長に就任しました。

理財局長退任後は第48代国税庁長官に就任しましたが、「学校法人森友学園への国有地払い下げ問題」において、森友学園と近畿財務局との交渉について政府参考人として国会で答弁した内容の責任や、決済文書提出当時の理財局長だったことなどを理由に、2018年3月に国税庁長官を辞任しました。

平成27年ー28年在職 迫田英典(さこたひでのり)氏

元理財局長の迫田英典氏は1959年生まれ、山口県豊北町(現在の下関市豊北町)出身で、東京大学法学部卒業後、大蔵省に入省しました。理財局長になる前職は、大臣官房総括審議官で、2015年(平成27年)に理財局長に就任し、2016年6月まで勤めました。理財局長退任後は第47代国税庁長官に就任しました。

平成26年ー27年在職 中原広(なかはらひろし)氏

元理財局長の中原広氏は1958年生まれ、東京都の出身で、東京大学法学部卒業後、大蔵省に入省しました。理財局長になる前職は会計センター所長兼財務総合政策研究所長で、2014年(平成26年)に理財局長に就任し、2015年7月まで勤めました。理財局長を退任した後は、第46代国税庁長官に就任しました。

平成25年ー26年在職 林信光(はやしのぶみつ)氏

元理財局長の林信光氏は京都府の出身で、東京大学卒業後に大蔵省に入りました。理財局長になる前職は会計センター所長兼財務総合政策研究所長で、2013年(平成25年)に理財局長に就任し、2014年まで勤めました。理財局長を退任した後は、第45代国税庁長官に就任しました。

理財局と関係の深い省庁は?

財務省の理財局は、国の財産や国有地を貸したり売ったりする業務を担当していますので、その持ち主の省庁とは深い関係にあると言えます。

例えば、売却したい国有地を所有しているのが「国土交通省」である場合にも、実際に売る・貸すといった手続きの決定を担当するのは財務省理財局です。理財局が決済した事項に従って、近畿財務局など全国の財務省の出先機関である地方財務局・支局がそれぞれの担当地域の事務を遂行します。

具体例としては、現在「東京ミッドタウン」がある土地は元は当時「防衛庁」の土地でしたが、売却の事務はやはり理財局の業務でした。

このように、各省庁が持つ土地や財産を売却、賃貸するのが理財局の役目ですので、どの省庁とも関係が深い立場にあると言えます。

また、国の金融業とも呼ばれる「財政投融資」を担当する理財局の財政投融資総括課では、各省庁にお金を貸す事務を担当します。直近では、中央リニア新幹線事業を進める国土交通省や、経済産業省などと共に民間への投資を決定し、遂行するという理財局の業務もあるようです。

まとめ

このページでは、日本の財務省「理財局」についてご紹介しました。理財局の仕事内容や組織をまとめたほか、理財局のトップ「理財局長」については、歴代の理財局長のご紹介や、理財局長になるためのキャリアコースをまとめました。

理財局は、国の財産を有効に活用するため、他省庁など公的機関や、民間に貸し付けたり、売却したりする仕事を担います。国の財産というだけあって大規模で高額なお金が動くことも多く、理財局の中でも特に理財局長はとても責任のある役職であると言えます。

日本のよりよい未来のために、必要なところに土地や予算などの国の財産を提供する財務省理財局の仕事は、とてもやりがいのある仕事だと言えます。

財務省理財局についてのウェブサイト

理財局独自のホームページは無いようですが、財務省のホームページの中で理財局の仕事について紹介されています。

>財務省の仕事(財務省ホームページ内)
http://www.mof.go.jp/about_mof/introduction/functions/index.htm

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