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商標権を正しく守る奥義!?特許庁が「商標拳」を紹介するサイト

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商標を守る「商標権」を、「商標拳」として啓発

特許庁が「商標」をはじめとした「知的財産」の重要性を国民に広く知ってもらうために、「商標『拳』」と称した特設サイトを設置しています。

このサイトは、「ショウヒョウケン」と音だけで聞くと、拳法の技のように聞こえる、ということを活かしたコミカルな内容になっています。

「商標権」という言葉を見ると難しいと感じてしまう内容でも、親しみやすい構成なので、抵抗なく見ることができると思います。

それは、この「商標拳」の特設サイトが、特許庁の「デザイン経営プロジェクトチーム」が主体となって、従来の広報手段では訴求効果が薄かったような、「商標」や知的財産制度について、あまり関心を持っててない人々に見てもらうことを意図して作成されたためです。

引用元)特許庁「商標拳」

引用元)特許庁「商標拳」 https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/shohyoken/index.html?fbclid=IwAR3wGSl-NAcurgOb9D9ISV3yvbRdxZF4BOt7a5bHxzTkXCwLST9YzmFGloc

▼参考:特許庁「商標拳」
https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/shohyoken/index.html?fbclid=IwAR3wGSl-NAcurgOb9D9ISV3yvbRdxZF4BOt7a5bHxzTkXCwLST9YzmFGloc

「商標拳」の動画も必見です

「商標拳」は特設サイトだけでなく、動画もYouTubeで公開されています。動画も特設サイトの世界観と同じように作られており、「商標」とは何か、ドラマを見るように知ることができます。

▼動画:「商標拳〜ビジネスを守る奥義〜」

「商標」とは?

「商標」について簡単に解説すると、「商標」とは、その商品やサービスは自分が創り出したものであることを示すために使っているロゴマークや独自のネーミングのことです。

「商標権」は「商標」を守る権利のことであり、「マーク」とそのマークを「使用する商品・サービス」がセットで、特許庁に登録されています。

例えば、1つのマークが同じ企業によって「自動車」と「宿泊施設」といった全く別の業態で登録されることもありますし、1つのマークが別の企業によって異なる業態で使用されることもあります。

自分の使用するマークをほかの企業に使用されたくない場合は、あらゆる区分での商標を取得しておく必要がありますが、商標登録や継続には経費がかかります。やみくもに登録すれば良いということではなく、経費のことも考えた「商標権」の取得が必要です。


「商標権」を取得するメリット

「商標権」を取得すると、まず後発による「乗っ取り」を防ぐことができます。どんなに先に商品を開発し発売していたとしても、「商標権」を先に取られてしまうと、生みの親がその商品を販売し続けられないということがあります。

わざと「商標権」を取得していない企業を狙って、すでに人気のある商品やサービスを横取りする被害も発生していますが、先に「商標権」を取得しておけば、そういった乗っ取りから身を守ることができます。

また「商標権」は、「コピー品」や「模倣品」「海賊版」などと呼ばれるニセモノの大量発生を阻止することもできます。

人気商品が開発されると、どうしてもその人気にあやかろうと、別の企業などによって似たような商品が出回ります。「商標権」はそういったニセモノの製造を差し止めることができます。

そして、「商標権」を取得することは、会社の信用にもつながり、取引先に信頼し取引を続けてもらえることにもつながります。例えば、信用が大切な百貨店は、「商標権」を取得する企業や商品しか取引しないようです。そのような企業と取引したいという場合には「商標権」が武器になり得るのです。

「商標」についてもっと知りたいという場合は

「商標」についてより詳しい情報は特許庁が発信するホームページ等で取得することができます。

初めて「商標出願」を目指す場合

初めて「商標権」の出願を目指す場合は、特許庁のガイドを読むことをおすすめします。申請書の書き方なども詳しく掲載されています。

▼参考:特許庁「初めてだったらここを読む~商標出願のいろは~」
https://www.jpo.go.jp/system/basic/trademark/index.html

「商標権」について専門家に相談したいという場合

「商標権」について、自力で理解し申請するのは、内容的にも時間的にも難しい場合もあると思います。そういう場合には、特許庁が展開する「知財ポータル」を利用すれば、専門家に相談できる窓口が用意されています。

▼参考:知財総合支援窓口「知財ポータル」
https://chizai-portal.inpit.go.jp

すでに「商標」を出願済みの人でも参考にできる情報が欲しい場合

すでに「商標権」を出願済みで、「商標権」を持ってまみたものの、うまく活用しきれていないというケースも多く見られるようです。

特許庁のホームページには、そのような方や企業を対象にした「商標活用ガイド」も用意されています。

▼参考:特許庁「商標活用ガイド」
https://www.jpo.go.jp/support/example/trademark_guide2019.html

まとめ

このページでは、特許庁によるユニークな取り組みである「商標権」の啓発サイト「商標『拳』」について紹介しました。

行政の文書は難しいとの先入観や、「商標権」と聞いても自分と関係のある言葉だとは思わないという感情を抱いている一般の国民に向けて、わかりやすく親しみやすい「商標登録制度」の説明を行うことは、結果として日本国民の知的財産を守ることにつながっています。


公務員が扱うあらゆる制度について解説しようとするとき、制度の企画・運営側の公務員が分かっていても、一般の方々には浸透しにくい表現がどうしてもあると思います。

「商標『拳』」についても、いかに広く国民に「商標権」の重要さを伝えるかが重要でした。今後もこのような取組みの工夫は、公務員に求められていくように思います。

本記事は、2020年2月17日時点調査または公開された情報です。
記事内容の実施は、ご自身の責任のもと、安全性・有用性を考慮の上、ご利用ください。

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この記事を書いた人

公務員総研の編集部です。公務員の方、公務員を目指す方、公務員を応援する方のチカラになれるよう活動してまいります。

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