「リハビリ特化型デイサービス」で働く「看護師」の仕事内容・給料レポート

リハビリ特化型デイサービスで働く、キャリア通算20年の「看護師」によるキャリアレポートです。その「看護師」は、正社員、パート、契約社員、派遣といずれも経験しています。

今回は、その「看護師」の仕事内容や一日のスケジュール、年収や残業状況などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

リハビリ特化型デイサービスで働く、キャリア通算20年の「看護師」によるキャリアレポートです。

「リハビリ特化型デイサービスの看護師」の仕事内容について

リハビリ特化型デイサービスにおける「看護師」の業務内容は、施設によって多少のサービス内容の差はありますが、食事や入浴介助が無く、機能訓練に重点を置いた施設になります。

主な仕事内容は、利用者のリハビリ開始前の健康チェック、バイタルサインチェックになります。また、リハビリ計画の立案、運動指導、健康状態の変動の確認、健康相談、何かあった際の応急手当、緊急時の病院受診への同行、送迎時の同乗などといった業務になります。

医師は常駐していないことがほとんどで、医療行為はありません。通常、看護職一人から二人体制で常駐し、利用者の急変時には判断と対応が求められますので、医療行為そのものは無いものの、一般的な応急手当の知識や技術は必要になります。

また、施設によって判断基準のマニュアルなどが用意されているところもありますが、リハビリ開始前の健康チェック、バイタルサインのチェックにおいて問題があった方に対する、実施して良い運動の程度や中止の判断などを求められますので、高齢者の健康状態の特徴やバイタルサインについての知識が必要となります。

「リハビリ特化型デイサービスの看護師」の1日の仕事の流れ

通常、午前の部午後の部と別れていることが多く、看護職の勤務も半日のみから一日通してなどとなりますが、いずれも日中のお仕事です。

8時30分:出勤
9時00分:送迎車にて利用者到着、迎え入れ、健康チェック、バイタルサインのチェック
9時20分:準備運動開始
※一緒に運動をしながら、利用者の変化に注意、見守り、介助など
9時30分:リハビリ開始 利用者の変化に注意、運動指導、応急手当、病院受診対応など
11時30分:利用者の休憩時間などに健康相談など
11時50分:利用者お見送り、記録、掃除
12時00分:業務終了
※私の場合は午前のみのパートで、送迎車の同乗業務の無い施設でした。

この仕事の給料・残業・有給休暇について

給料は、時給1200円でした(ボーナスはなし)。年収は、週3日の1出勤3時間勤務で、52万円程度でした。

残業代はつけてくれませんが、開始前と就業前後の準備や後片付けで、1出勤につき20分程度、時給発生時間以外の業務がありました。

有給休暇は、一定期間の就業後に付与してもらえますが、あまり自由に使わせてもらえる状況ではありませんでした。

この仕事で、働いているときに困ったこと

私が勤務していたリハビリ特化型デイサービスでは、柔道整復師さんの他に、無資格の方も、運動指導や介護に当たっていました。


会社独自の研修はありましたので、大きなトラブルや事故はありませんでしたが、やはり、基本的な資格取得の勉強をされていないスタッフの方が、機能訓練といった特別な指導をすることには不安がありました。

また、そのような状況の中で、看護師資格を持つ私に求められる判断など、スタッフから頼られる場面も多く、医師の常駐の無い中、責任が大きいことへのプレッシャーもありました。

この仕事や職場でよかったこと

私は、育児と仕事と家事の両立をはかりたくて、夜勤の無い日中の仕事を探していました。また、幼稚園などの送迎の時間があるので、残業の多い職場は避けたいところでした。

妊娠・出産を機に看護職から離れていたブランクもあったので、いきなり医療行為の復帰には不安もありました。そういった点で、融通の利く就業時間や、残業が少ないこと、医療行為の無いことは、私にとっては条件の合った職場でした。

通常は夜勤のある職場などで、自分だけ夜勤を免除してもらうことが難しいことや、逆に、夜勤を免除してもらって肩身の狭い思いをするというストレスはありません。

「リハビリ特化型デイサービスの看護師」の仕事エピソード

私が勤務していたリハビリ特化型デイサービスでは、利用者の方の多くは身体介護が必要なく、専門的なリハビリを受けたかったり、体力づくりのための運動をしたい方などがメインです。

こうした方々が、リハビリ前の健康チェックやバイタルサインのチェックを行い、安全にサービスを受けられるようにすることや、専門職として判断を求められることなど、責任やプレッシャーを感じながらも、やりがいを感じました。

また、利用者の方から感謝の言葉があったり、あなたに相談して良かった、などの笑顔を見たときには、勉強し誠意をもって対応して良かったと、嬉しく思いました。

時には、利用者の方のリハビリの段階が上がったり、できなかったことができるように変化していく姿を見ることができ、喜びを共有できることもやりがいの一つでした。

まとめ ー「看護師」を目指す方へメッセージ

私が勤務していたリハビリ特化型デイサービスでの看護職は、病院看護職とは全く違う大変さや、やりがいがあります。

ライフワークバランスのとりやすい職場であることが多い職種ですので、ブランクや育児・家事との両立に悩んでいる看護職の方は、選択肢の一つにしてみても良いと思います。

本記事は、2018年7月17日時点調査または公開された情報です。
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