「総合病院の救急外来」で働く「看護師」に関する仕事内容・給料レポート

総合病院の救急外来で正社員として働く、キャリア7年の「看護師」によるキャリアレポートです。

今回は、その「看護師」の仕事内容や一日のスケジュール、年収(給料・ボーナス)や残業状況などについてインタビューしたものを編集して掲載します。


はじめに

総合病院の救急外来で正社員として働く、キャリア7年の「看護師」によるキャリアレポートです。

「総合病院の救急外来で働く看護師」の仕事内容について

救急外来で働く看護師の主な仕事内容は、救急車の受け入れと外来患者への対応です。

救急車の受け入れについては、2次救急まで受け入れ可能な為、軽症な患者から重症患者まで様々です。

救急車からの受け入れ要請と共に、以前に受診歴があるのかという情報も含めて、救急車到着までに、患者の情報把握を行います。

診察や検査がスムーズにいくように各部署へ連絡を取るなどの事前準備を行います。

また、救急車で一緒にきた家族への対応や、患者の身元が分からない場合には、警察との連携などを行います。

外来患者受け入れについては、発熱やアレルギー、小児まで様々です。

待ち時間を少しでも短縮できるように、患者の状態に合わせて、できる検査から行います。

また、家族から情報を聞き、その情報を医師に伝達します。

看護師自身が問診の際、疾患について予想し緊急性があるのかないのかトリアージをし緊急性が見られる場合には、すぐに医師へ報告します。

その際、待合室からベッドへ移動する準備や、ベッドの確保、また入院の調整など短時間で行うことが重要となってきます。


「総合病院の救急外来で働く看護師」の1日の仕事の流れ

基本2交代勤務でした。

小児当番の際のみ、準深夜の勤務がありましたが、私は日勤のみ経験しました。

<日勤>

<日勤>
7時40分:出勤
8時00分:情報収集
8時30分:申し送り
9時00:夜勤者と勤務交代
10時30:(救急車要請なければ)15分休憩
12時00:休憩(45分)または(60分)
※救急・外来の状況により休憩時間に変化あり
13時00:勤務再開
17時30分:終業

この仕事の給料・残業・有給休暇について

私の場合ですが、総合病院の救急外来で働く「看護師」の月給は22万円(残業代込み)です。ちなみに、ボーナスが20万円で、年収は330万円程です。

残業は、救急車受け入れ時間により異なります。勤務時間ギリギリに受け入れた場合には、残業が発生します。

月の勤務希望が、少し取りにくい現状です。

有給休暇は早い者勝ちなので、新人さんなどは少し取りづらくなっているかもしれません。

この仕事で、働いているときに困ったこと

働いている時に困る事は、救急車の受け入れが立て続けにあるなかで、一般外来が混み始めたから救急外来で処置をお願いしようという医師の考えや、病院のシステムに困惑しています。

また、救急外来は、人手不足のため安全に行うには、人の目が必要です(薬剤のダブルチェック等)。

救急外来は、初期対応が重要になってくる患者も多い為、素早くかつ安全に行う必要があり、各部署でできる処置などは、救急に回さずやってほしいという思いはあります。

気になったことについては、救急に任せたらよいのでは?という雰囲気が各部署の医師や看護師間であるという事です。しかし、忙しく自分のペースで業務したい気持ちはわかりますが、それに対する人材等のフォローを改善してほしいなとは思います。

この仕事や職場でよかったこと

救急外来では、医師と看護師の距離が近く相談しやすい為、看護師が「こんな依頼が来ています」と伝えると、「看護師はつける?」と看護師の状況も伺ってくれたりします。

集中治療にいた際には、看護師は黙って受け入れてというスタンスが強かったので何も言えなかったのですが、今の医療従事者間の関係性については、恵まれているなと感じます。

また、大切な保育施設もあります(院外ですが)。

復帰したくても、待機児童問題で復帰できないご家族に対して、第2の保育施設を確保する等、働く環境については恵まれています。


「総合病院の救急外来で働く看護師」の仕事エピソード

この仕事は、憧れていた部署だった事もあり配属されたときは嬉しかったです。

もともと、集中治療しか経験がないのでとても新鮮でした。しかし、救急では速さも重要なうえに軽症から重症まで様々です。トリアージを間違えると患者の命に関わるため、終業時間まで緊張状態が続きます。

また、もう少し患者や家族の話を聞いてあげたいなと思いつつも、検査へ案内したりと看護師全体も忙しい雰囲気になってしまい、患者にそれが伝わっているのではないかと感じる事もあります。

研修医の先生によっては、家族の対応に差が大きく生まれるため、そのフォローに回るなど医療以外での配慮も、医師とうまく連携するために必要だと強く感じています。

まとめ ー「看護師」を目指す方へメッセージ

色々な部署の特徴を自身で感じる事は重要です。

憧れがあって、この部署がいいと思っていても、自分自身が目標を持ち、輝ける部署は必ずあり、見つけることはできると思います。

色々、業務以外の人間関係やストレスで看護師が嫌になるときもありますが、それも自分を成長させてくれる時間になると思うので、あまり急がずに自分のペースで経験を課されると、より素敵な看護師へなっていくと思います。

私も、頑張ります。

本記事は、2018年8月16日時点調査または公開された情報です。
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