東京都の警察組織である「警視庁」に関する採用試験の試験区分や試験日程および試験内容についてお知らせします。
本ページでは、地方公務員採用試験の「警視庁警察行政職員Ⅰ類」について解説します。
警視庁「警察行政職員Ⅰ類」の採用試験について
警視庁警察行政職員Ⅰ類採用試験は、大学卒業者を対象にした上級職採用試験区分です。その他に警察行政職員Ⅱ類は特別な免許所持者向け、Ⅲ類は高卒者向けの中級職採用試験で構成されます。
なお、大学卒業(見込)を要件としているのではなく、これと同等の資格があると認める者も含まれ、受験者に要求する能力や試験問題のレベルを大学卒業程度としています。
警視庁「警察行政職員Ⅰ類」採用試験の区分について
試験の区分については、「事務」「土木」「建築」「機械」「電気」「心理」があります。
この中で、複数の区分を受験することはできず、また同じ第一次試験日の警視庁採用試験も併願することもできません。
それぞれの職務内容により、警視庁本部、東京都内各警察署などに配属されます。
警視庁「警察行政職員Ⅰ類」採用試験の受験資格について
受験資格には、日本国籍を有する者で、生年月日が「平成元年4月2日~平成9年4月1日」の年齢制限があります。
警視庁「警察行政職員Ⅰ類」 採用試験の日程・内容について
<応募受付期間>
「警察行政職員Ⅰ類」採用試験の申込方法はインターネットと郵送の2種類があります。
▼インターネットによる申込
受付期間は、2018年3月30日(金)10:00~4月10日(火)10:00です。受信有効です。
▼郵送による申込
受付期間は、2018年3月30日(金)~4月9日(月)の消印有効です。
<第一次試験の日程・内容>
▼試験科目:
>「教養試験」
この試験は、一般教養について大学卒業程度の五肢択一式の筆記試験です。問題数や出題範囲は、試験区分によって異なります。
【区分:事務、心理】
問題数は40題で、知能分野から24題、知識分野から16題を全問解答します。
【区分:土木、建築、機械、電気】
問題数は44題で、知能分野から必須問題27題、知識分野は社会事情から必須問題3題、その他の選択問題14題から10題選択し、合計40題解答します。
>「課題式論文」
問題数は1題必須解答となり、解答文字数は1,000字以上1,500字程度です。全試験区分共通です。
>「専門試験」
この試験は、職務に関する専門知識についての記述式試験です。問題数や出題範囲は、試験区分によって異なります。
【区分:事務】
問題は次の出題範囲の各分野から1題ずつ計10題出題され、3題選択し解答します。
出題範囲:憲法、行政法、民法、経済学、財政学、政治学、行政学、社会学、会計学、経営学
【区分:土木、建築、機械、電気、心理】
問題は次の出題範囲から7題出題され、4題選択し解答します。
(土木)
出題範囲:応用数学、応用力学、水理学、土質工学、測量、都市・土木計画、土木施工、技術情勢
(建築)
出題範囲:建築史、都市計画、建築計画、建築計画原論、建築設備、構造力学、建築構造、建築材料、建築施工、建築法規、技術情勢
(機械)
出題範囲:物理、材料力学、熱力学、熱機関、流体力学、流体機械、機械工作、機械材料、計測・制御、管理工学、技術情勢
(電気)
出題範囲:数学、電気磁気学、電気回路、電気機器、電子回路、計測・制御、電気・電子材料、通信、発電、送配電、情報処理、電気応用、電気法規、技術情勢
▼試験日:2018年5月6日(日)
▼合格発表日:2018年5月25日(金)
※合否にかかわらず、受験者全員に試験結果が郵送されます。
<第二次試験の日程・内容>
▼試験種目:
>「面接試験(一般)」
この試験は、人物についての個別面接です。全試験区分共通です。
>「面接試験(専門)」
この試験は、受験職務に関する専門知識についての個別面接です。試験区分の事務はありません。
>「身体検査」
警察行政職務に就くにあたり必要な身体の検査をします。
>「適性検査」
警察行政職員としての適性があるか検査します。
▼試験日:2018年6月9日(土)
▼最終合格者発表日:2018年8月下旬
※合否にかかわらず、受験者全員に試験結果が郵送されます。
平成30年度警視庁採用サイトが開設されています
警察行政職員の仕事について
警視庁採用サイトのページには、警視庁警察行政職員の各職種紹介と詳しい仕事内容の説明があります。また、先輩職員の声として、在職職員の担当業務内容や、やりがい、目標、一日のスケジュールなどが紹介されています。
>平成30年度警視庁採用サイト:警察行政職員(事務)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/saiyo/30/type/office.html
・警察署事務<警務><会計>、本部事務
>平成30年度警視庁採用サイト:警察行政職員(技術)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/saiyo/30/type/tech.html
・土木、建築、機械、電気、心理、他
警視庁リクルーター制度について
警視庁の先輩警察官(リクルーター)が直接会って、警視庁の仕事や採用試験に関する説明や、質問・疑問に答えてくれる制度も活用してはいかがでしょうか。次のページには、勤務先警察署や出身大学別にリクルーターのリストがあります。
>平成30年度警視庁採用サイト:警視庁リクルーター
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/saiyo/30/person/recruiter/
その他にも、採用や警視庁に関する情報が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
まとめ – 採用予定人数
いかがでしたか?
最後に、平成30年度 地方公務員採用試験「警察行政職員Ⅰ類」採用予定数についてご案内します。
採用予定数は、事務区分が15名程度、土木区分が1名程度、建築区分が5名程度、機械区分が4名程度、電気区分が7名程度、心理区分が1名程度と発表されています。ただし、採用予定数は変動することがありますので、留意ください。
地方公務員と一口で言っても、その職業には様々な種類があります。その職種を大きく分けると「事務系職種」「技術系職種」「資格免許職種」「公安系職種」の4つに分類できますが、それぞれどのような業務を担当し、どのような職場で勤務しているのでしょうか。
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