今年で4回目!カレーが味わえる「呉海自カレーフェスタ」とは?

11月18日(日)、「海上自衛隊呉基地」にて「呉海自カレーフェスタ2018」が開催されます。このイベントは、「海上自衛隊呉基地」で提供されている約30種類の「呉海自カレー」を味わうことができるイベントです。

今回は、今年で開催4回目となる「呉海自カレーフェスタ」についてご紹介します。


「呉海自カレーフェスタ」とは?

「呉海自カレーフェスタ」は、広島県にある「海上自衛隊呉基地」の艦艇などで提供されているまかないのカレーを再現した「呉海自カレー」の食べ比べを楽しむことができるイベントです。

「呉海自カレー」は、「海上自衛隊呉基地」に所属する艦艇などで食べられているカレーを、呉市内の飲食店で食べることができる取り組みです。呉市内で提供されている「呉海自カレー」は、呉基地にある艦艇のお墨付きを受けたもので、「呉海自カレー」に参加している飲食店にて1年を通して味わうことができます。

呉基地には、約30の艦艇が存在しており、同じく約30種類のカレーのレシピが存在しています。「呉海自カレーフェスタ2018」では、全ての「呉海自カレー」参加店が一堂に会するため、一度に様々な種類の「呉海自カレー」を味わうことができます。カレーはハーフサイズで提供されるので、一度に数種類のカレーを食べ比べすることが可能。呉基地の艦艇ごとの味を一度に楽しむことができるのは、「呉海自カレーフェスタ」ならではのものです。

また、呉市の特産品や「海上自衛隊」グッズの販売が行われるほか、海上自衛隊に所属する音楽隊の演奏、艦艇一般公開などが例年行われています。

「呉基地」に所属する「海上自衛隊」について

「呉海上自衛隊」は、広島県呉市幸町1-1、4-20、7-1、8-1にある呉基地に所属している海上自衛隊です。東は和歌山県、西は宮崎県までが警備範囲であり、四国沖約1,800kmにある東京都所属の「沖ノ鳥島」も呉基地の警備範囲です。

呉基地では、毎週日曜日に護衛艦の一般公開が行わています。艦艇によっては写真撮影も可能で、潜水艦が停泊している間は記念撮影できる場合もあり、子供から大人まで多くの人々の関心が寄せられています。

今年の「呉海自カレーフェスタ2018」の開催日程や内容は?

今年の「呉海自カレーフェスタ2018」は、11月18日(日)10:00時より、広島県呉市昭和町の呉基地係船堀地区にて開催されます。イベントでは29種類の「呉海自カレー」の販売が行われるほか、呉市特産品・グルメや自衛隊グッズの販売、自衛隊や呉市の広報ブースが展開されます。

また「呉海自カレーフェスタ2018」の目玉は、今年3月に呉基地に配置されたヘリコプター搭載型の護衛艦「かが」の公開です。護衛艦「かが」は、全長248メートルと海上自衛隊史上最大の艦艇で、哨戒ヘリなど9機を収容でき、輸送機「オスプレイ」の発着できます。

護衛艦「かが」は、「呉海自カレーフェスタ2018」にて初の一般公開となり、格納庫と飛行甲板を見学することが可能です。なお、見学は14:30まで可能です。

呉基地へは、JR呉駅よりバス停・3番乗り場から倉橋・音戸方面ゆき、鍋桟橋経由阿賀駅前方面ゆきに乗車、「潜水隊前」にて下車するとすぐの場所にあります。当日は渋滞によりダイヤが乱れる場合があるため、余裕をもって移動することをおすすめします。

また、無料シャトルバスや臨時駐車場に関しては後日告知される予定とのことです。


参照:呉海自カレーフェスタ2018
URL:https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/67/curryfesta2018.html

「海上自衛隊」の艦艇ではなぜカレーを食べるのか?

「海上自衛隊」の艦艇は、毎週金曜日に決まってカレーが提供される海軍時代からの伝統があります。

「海上自衛隊」の艦艇でカレーが提供されるようになったのは、日露戦争当時、旧海軍・横須賀基地が始まりとされています。この当時、栄養の偏りによって、足の痺れや心不全を起こす「脚気(かっけ)」に兵士がかかるという深刻な問題を抱えていました。

当時の海軍軍医の高木兼寛は、イギリス海軍で食べられていた「カレー」を取り入れることを提案しました。カレーは、手軽に調理することができ、肉や野菜を一度に接種することができるので、長く洋上で活動する海上自衛隊にとっては、補給面・栄養面においてぴったりのメニューであると考えられたそうです。

また、「海上自衛隊」の艦艇は、長期に渡って洋上で生活を送っているため、毎週決まった曜日に同じメニューを提供することで、曜日の感覚を失うことを防いでいるそうです。元々は土曜日に提供されていたそうですが、自衛隊に週休2日制が導入されて以降は金曜日に変更されたそうです。

金曜日がカレーの日に決まった理由は諸説ありますが、カレーは後片付けが比較的楽なため、土日の休日を前に、調理員が少しでも早く仕事を終えることができるように金曜日がカレーの日になったのではないかといわれています。

ちなみに、家庭にカレーが普及するようになったきっかけも海軍がカレーを食べ始めたことが始まりとされています。

「海上自衛隊」が保有するカレーレシピは国家機密扱い?

「海上自衛隊」の艦艇は、それぞれの艦艇ごとに独自のカレーレシピを保有しています。海上自衛隊のカレーレシピは、艦艇・部署ごとに異なり同じものは存在しない上、海上自衛隊の公式サイトで公開されているものを除き、そのほとんどが公開されていません。

しかし、9月30日に放送された『ザ!鉄腕!DASH!!』にて、横須賀基地に配備されている潜水艦「ずいりゅう」のポークカレーのレシピが初公開され話題に。見た目こそ普通のカレーですが、潜水艦のなかで調理するため火をつかわない、香味野菜を4時間以上かけて煮込むなどこだわりも明らかになり、番組内にてTOKIOは「これまで食べたカレーで一番うまい」と絶賛していました。

「海上自衛隊」のカレーは、艦艇のなかでふるまわれるため、艦艇の揺れで零れないようには家庭のカレーに比べると粘度が高めです。また、大鍋で一度に100食以上を作るため、家庭では作れない味わいがあるといいます。

なお、横須賀基地の潜水艦「ずいりゅう」のカレーレシピは、「海上自衛隊」の公式サイトにて掲載されています。

参照:カレーレシピ一覧|海上自衛隊
URL:http://www.mod.go.jp/msdf/kanmeshi/menu/cr/

「呉海自カレー」以外にもある! 全国的に有名な「海自カレー」

「呉海自カレー」以外にも、全国には有名な「海自カレー」または「海軍カレー」が存在します。

神奈川県横須賀基地の「よこすか海軍カレー」について

横須賀基地は、平成13年に「よこすか海軍カレー」を制作しました。よこすか海軍カレーは、明治41年に発行された「海軍割烹術参考書」を参考に、当時の海軍カレーを再現したものです。

神奈川県横須賀市は、大日本帝国海軍時代には横須賀鎮守府が置かれ、現在は「海上自衛隊」の横須賀基地が置かれるなど、古くから海軍そして「海上自衛隊」と歩んできた街です。カレーが一般家庭に普及されるようになったきっかけは「海軍カレー」が始まりとされており、横須賀市では海軍ゆかりの街として、「カレーの街」を宣言し町おこしを行っています。


横須賀市は、「海軍割烹術参考書」のレシピを導入していお店のカレーは「よこすか海軍カレー」として認定するとともに、キャラクター「スカレー」を起用、全国的にPRするなどして町おこしを行っています。

青森県大湊基地の「大湊海自カレー」について

大湊基地は、基地のある青森県むつ市のご当地メニューとして、平成29年に「大湊海自カレー」が誕生しました。むつ市では、大湊基地の総監部の協力を受け、約10部隊の秘伝レシピや調理法で作られた「大湊カレー」を市内10店舗で味わうことができます。

まとめ

今回は「呉海自カレーフェスタ2018」についてご紹介しました。「呉海自カレーフェスタ2018」では、呉基地にて提供されている「呉海自カレー」を味わうことができるほか、護衛艦「かが」の一般公開など様々な催しが行われます。

「海上自衛隊」で提供されるカレーを味わうことで、「海上自衛隊」の一員としての日常を体感することができるかもしれません。

本記事は、2018年10月17日時点調査または公開された情報です。
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