はじめに
国立大学法人「東京工業大学」は、本拠地(大学本部/キャンパス)は、東京都目黒区大岡山にあり、1881年に創立された国立大学です。
国立大学法人「東京工業大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、66~70程度のようです。
今回は国立大学法人「東京工業大学」に関する基本的な情報について解説します。
国立大学法人「東京工業大学」の沿革について
国立大学法人「東京工業大学」は、1881年(明治14年)に創設され、明治14年(1881年)に「東京職工学校」として設立、1890年に「東京工業学校」に改称、1901年に「東京高等工業学校」に改称され、1924年に現在の大岡山にキャンパスを移し、1929年に「東京工業大学」となりました。
国立大学法人「東京工業大学」の理念・スローガンについて
国立大学法人「東京工業大学」の理念は、「広く理工学分野における研究者および教育者、さらには産業界における技術者および経営者として指導的役割を果たすことのできる、善良・公正かつ世界に通用する人材を育成すること」です。
さらに、国立大学法人「東京工業大学」は、その使命のもと、「必要な一般的教養、専門的知識および倫理観を教授するとともに、理工学分野を中心とする学術に関する基礎から応用までをあまねく研究し、深奥を究めて科学と技術の水準を高め、もって文化の進展に寄与し、我が国および世界の平和と発展に貢献」することを目指しています。
国立大学法人「東京工業大学」の学章・校歌について
学章について
国立大学法人「東京工業大学」の学章は、「窓ツバメ」と呼ばれて親しまれています。
この学章は、東京美術学校の教授であった堀進二氏の図案によるもので、工業の「工」の字につばめの「大」の字の図案化が配されています。
さらに、「工」の字は窓を象っており、学窓の意味をも象徴しています。また、「つばめ」は「瑞鳥」として古くから慶ばれています。
校歌について
国立大学法人「東京工業大学」の校歌は、昭和31年(1956年)に制定されました。
この校歌は、作詞は詩人の三好達治氏、作曲は当時、東京工業大学の音楽の授業担当だった諸井三郎氏によって創作されました。
なお、国立大学法人「東京工業大学」には、創立130周年を記念した、国立大学法人「東京工業大学」出身の作曲家である河野 土洋氏により、2001年(平成13年)に作曲された記念ファンファーレがあります。
国立大学法人「東京工業大学」の学長について
現在の国立大学法人「東京工業大学」の学長は、「益 一哉(ます かずや)」さんです。
「益 一哉」さんの経歴は、1977年(昭和52年)に東京工業大学の電子物理工学科を卒業し、1982年に同大学院理工学研究科 電子光学専攻 博士後期課程を修了しました。
その後、2000年(平成12年)に東京工業大学 精密工学研究所の教授に就任、2005年(平成17年)に同大学 ソリューション研究機構の教授に就任、2016年に同大学 科学技術創成研究院 院長に就任した後、2018年(平成30年)に国立大学法人「東京工業大学」の学長に就任しました。
座右の銘は、「思いは必ず届く」です。
なお、「益 一哉」さんは、国立大学法人「東京工業大学」の第29代目の学長です。
国立大学法人「東京工業大学」の本拠地・キャンパスについて
国立大学法人「東京工業大学」の本拠地(本部キャンパス)を含め、3つのキャンパス「大岡山キャンパス」「すずかけ台キャンパス」「田町キャンパス」があります。
大岡山キャンパス
国立大学法人「東京工業大学」の「大岡山キャンパス」には、理学院、工学院、物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院、リベラルアーツ研究教育院があります。
この「大岡山キャンパス」は、東京都目黒区にあり、最寄り駅は、「大岡山駅」です。
このほか、「大岡山キャンパス」には、地球生命研究所、『以心伝心』ハピネス共創研究推進機構、附属図書館、事務局なども置かれています。
すずかけ台キャンパス
国立大学法人「東京工業大学」の「すずかけ台キャンパス」には、生命理工学院、科学技術創成研究院があります。
この「すずかけ台キャンパス」は、神奈川県横浜市にあり、最寄り駅は、「すずかけ台」です。
このほか、「すずかけ台キャンパス」には、元素戦略研究センター、未来産業技術研究所、化学生命科学研究所、フロンティア材料研究所があります。
田町キャンパス
国立大学法人「東京工業大学」の「田町キャンパス」には、環境・社会理工学院があります。
この「田町キャンパス」は、東京都港区にあり、最寄り駅は、「田町駅」です。
このほか、「田町キャンパス」には、東京工業大学附属科学技術高等学校、社会人アカデミー、キャンパス・イノベーションセンターなどが置かれています。
国立大学法人「東京工業大学」の教職員数について
国立大学法人「東京工業大学」の教職員数の総数は、約3,530人で、このうち職員数は、約600人(および非常勤職員 約1,400人)で、教員数は、約1,090人(および非常勤教員 約450人)です。
教職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。
> 国立大学法人「東京工業大学」の教職員数
https://www.titech.ac.jp/about/disclosure/pdf/facts_1_staff_181112.pdf
国立大学法人「東京工業大学」の学生数について
国立大学法人「東京工業大学」の学生数は、学部学生数は、約2,260名(うち外国人学生 約130名)で、大学院学生数は、約1,450名(うち外国人学生 約340名)です。
国立大学法人「東京工業大学」の学院について
国立大学法人「東京工業大学」には 6つの「学部」に代わる「学院」があります。
1)理学院
2)工学院
3)物質理工学院
4)情報理工学院
5)生命理工学院
6)環境・社会理工学院
なお、国立大学法人「東京工業大学」では、この「学院」が、さらに16の「系」に分かれています。
1)数学系(理学院)
2)物理学系(理学院)
3)化学系(理学院)
4)地球惑星科学系(理学院)
5)機械系(工学院)
6)システム制御系(工学院)
7)電気電子系(工学院)
8)情報通信系(工学院)
9)経営工学系(工学院)
10)材料系(物質理工学院)
11)応用科学系(物質理工学院)
12)数理・計算科学系(情報理工学院)
13)生命理工学系(情報理工学院)
14)建築学系(環境・社会理工学院)
15)土木・環境工学系(環境・社会理工学院)
16)融合理工学系(環境・社会理工学院)
国立大学法人「東京工業大学」大学院について
国立大学法人「東京工業大学」の大学院は、下記の通り、19のコースに分かれています。
1)数学コース(理学院)
2)物理学コース(理学院)
3)化学コース(理学院)
4)地球惑星科学コース(理学院)
5)機械コース(工学院)
6)システム制御コース(工学院)
7)電気電子コース(工学院)
8)情報通信コース(工学院)
9)経営工学コース(工学院)
10)材料コース(物質理工学院)
11)応用化学コース(物質理工学院)
12)数理・計算科学コース(情報理工学院)
13)情報工学コース(情報理工学院)
14)生命理工学コース(生命理工学院)
15)建築学コース(環境・社会理工学院)
16)土木工学コース(環境・社会理工学院)
17)地球環境共創コース(環境・社会理工学院)
18)社会・人間科学コース(環境・社会理工学院)
19)イノベーション科学コース(博士課程)(環境・社会理工学院)
20)技術経営専門職学位課程(環境・社会理工学院)
国立大学法人「東京工業大学」の財務状況について
平成28年度の、国立大学法人「東京工業大学」の収入は、約474億8,000万円でした。
その主な内訳は、運営費交付金、産学連携等棟研究および寄付金、授業料・入学料・検定料、補助金などです。
まとめ
いかがでしたか?
国立大学法人「東京工業大学」は、学修一貫・修博一貫のカリキュラムと、学士課程から博士後期課程まで教養教育・専門教育を有機的に関連させる「くさび型教育」を特徴とする国立大学です。
ちなみに、国立大学法人「東京工業大学」出身の有名人には、菅 直人さん、白川 英樹さんなどがいらっしゃいます。
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