はじめに
国立大学法人「高知大学」は、本拠地(大学本部/キャンパス)は、高知県高知市にあり、1949年(昭和24年)に設置された国立大学です。
国立大学法人「高知大学」の入試の偏差値は、学部によって変わりますが、45~65程度のようです。
今回は国立大学法人「高知大学」に関する基本的な情報について解説します。
国立大学法人「高知大学」の沿革について
国立大学法人「高知大学」の沿革は、旧制「高知高等学校」が創設された1922年(大正11年)までさかのぼります。
その後、1943年(昭和18年)に「高知師範学校」が創設され、1949年(昭和24年)に旧制「高知高等学校」「高知師範学校」「高知青年師範学校」を母体として新制「高知大学」が発足しました。
創設された当時は、3つの学部、文理学部・教育学部・農学部が置かれていました。
さらに、1976年(昭和51年)には「高知医科大学」が創設、1977年(昭和52年)に文理学部が人文学部・理学部に改組、2003年(平成15年)に「高知大学」と「高知医科大学」が統合され、2015年(平成27年)に地域協働学部が設置、2016年(平成28年)に人文社会科学部と農林海洋科学部が設置、2017年(平成29年)に理学部が理工学部に改組されました。
国立大学法人「高知大学」の理念・スローガンについて
国立大学法人「高知大学」の理念・スローガンは、「教育基本法の精神に則り、国民的合意の下に、地域社会及び国際社会に貢献しうる人材育成と学問、研究の充実・発展を推進する。」です。
この理念のもと、国立大学法人「高知大学」は、3つの分野「教育」「研究」「地域連携とグローバル化」について、それぞれ基本目標を定めています。
教育
1)総合的な教養教育の実現によって専門性を身に付け、幅広い知識や思考力をもって社会に働きかけることのできる人材を育成する。
2)高知県唯一の国立大学であること、および、学際的な教育が大学の特色であること意識し、グローバルに通用する知識・考え方を教授する。
3)地域の発展に貢献できる人材の育成を目指した「地域協働」による教育を実施する。
研究
1)地域の活性化を目指すため、人間社会・海洋・環境・生命を研究の中心に置き、大規模な災害にも備えうる防災科学を研究の目標とする。
2)学内外の研究者間交流を推進し、異分野における融合研究を促進する。
地域連携とグローバル化
1)域学連携教育研究体制の強化によって地域課題を解決し、人材育成・科学の発展・技術開発および業の活性化に尽力する。
2)地域に根付いた大学として、地域の振興と地域社会の維持・発展に貢献する。
3)開発途上国とのつながりを重視し、高知県の特徴を生かした国際協力を推進する。
4)教育・研究の場として国際途上国との関係を活用し、教育研究による国際貢献を図る。
5)地域で得られた成果を世界に発信し、世界の動きを地域に反映させる「グローカル教育・研究」をグローバル化の基盤とする。
国立大学法人「高知大学」の学章・校歌について
学章について
国立大学法人「高知大学」の学章は、2003年(平成15年)に「高知大学」と「高知医科大学」が統合したことを機に公募され、制定されました。制作者は、「岩永 光一」さんです。
この学章は、「高知(Kochi)」の頭文字「K」と「大学(University)」の頭文字「U」を結合したデザインです。
なお、この学章の青色は、太平洋の波涛と黒潮を、空色は、若者の可能性と大空をイメージし、学章全体として躍動感あふれた新生「高知大学」を表現しています。
校歌(学歌)について
国立大学法人「高知大学」の校歌(学歌)は、「風光る 山なみ深き」です。
この校歌(学歌)は、作詞は、「岡部 剛機」さん、作曲は、「町田 育弥」さんによって創作されました。
国立大学法人「高知大学」の学長について
現在の国立大学法人「高知大学」の学長は、「櫻井 克年(さくらい かつとし)」さんです。
「櫻井 克年」さんの経歴は、1986年(昭和61年)に京都大学農学部助手に就任、1997年(平成9年)に高知大学農学部教授に就任しました。
さらに、2005年(平成17年)に国立大学法人高知大学経営・管理推進本部長に就任、2006年に同大学副学長に就任、2008年~2016年まで同大学理事に就任した後、2018年(平成30年)国立大学法人高知大学の学長に就任しました。
学長の「岡部 剛機」さんは、国立大学法人「高知大学」が地域協働を教育の基本方針として掲げ、文理融合した学際的取組を重視して地域社会だけでなく、国際社会でも幅広く活躍できる人材の育成に努めています。
なお、「櫻井 克年」さんが国立大学法人「高知大学」の何代目の学長であるかについては、確認できませんでした。
国立大学法人「高知大学」の本拠地・キャンパスについて
国立大学法人「高知大学」には、本拠地(本部キャンパス)を含め、4つのキャンパス「朝倉キャンパス」「岡豊キャンパス」「物部キャンパス」「小津キャンパス」があります。
朝倉キャンパス
国立大学法人「高知大学」の「朝倉キャンパス」には、人文社会科学部、教育学部、理工学部、地域協働学部があります。
このほかに、メディアの森・学術情報基盤図書館、学生会館、武道館、次世代地域創造センター、国際連携推進センターなどが置かれています。
なお、「朝倉キャンパス」は、高知県高知市曙町にあり、最寄り駅は、「朝倉駅」です。
岡豊キャンパス
国立大学法人「高知大学」の「岡豊キャンパス」には、医学部があります。
このほかに、附属病院、学術情報基盤図書館医学部分館、高エネルギー治療施設、国際交流会館、医学情報センター、附属病院内保育所などが置かれています。
なお、「岡豊キャンパス」は、高知県南国市岡豊町にあり、最寄り駅は、「高知駅」です。
物部キャンパス
国立大学法人「高知大学」の「物部キャンパス」には、農林海洋科学部があります。
このほかに、学術情報基盤図書館物部分館、海洋コア総合研究センター、国際交流会館、附属暖地フィールドサイエンス教育研究センターなどが置かれています。
なお、「物部キャンパス」は、高知県南国市にあり、最寄り駅は、「後免町駅」です。
小津キャンパス
国立大学法人「高知大学」の「小津キャンパス」には、教育学部附属幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校・附属教育実践総合センターなどがあります。
なお、「小津キャンパス」は、高知県高知市小津町にあり、最寄り駅は、「高知駅」です。
国立大学法人「高知大学」の教職員数について
国立大学法人「高知大学」の教職員数の総数は、1,749人で、このうち職員数は、1,061人で、教員数は、688人です。
教職員採用に関する情報は、下記ページをご覧ください。
> 国立大学法人「高知大学」の教職員数
参考URL:http://www.kochi-u.ac.jp/_files/00112468/gaiyo2018.pdf
国立大学法人「高知大学」の学生数について
国立大学法人「高知大学」の平成30年3月31日現在の学生数は、学部学生数は、1,129名(うち外国人学生 6名)で、大学院学生数は、182名(うち外国人学生 19名)です。
参考URL:http://www.kochi-u.ac.jp/_files/00112468/gaiyo2018.pdf
国立大学法人「高知大学」の学部について
国立大学法人「高知大学」には、7つの学部があります。
1)人文社会科学部
2)教育学部
3)理工学部
4)医学部
5)農林海洋科学部
6)地域協働学部
7)土佐さきがけプログラム
国立大学法人「高知大学」大学院について
国立大学法人「高知大学」の大学院は、下記の通り、11あります。
1)人文社会科学専攻(修士課程)
2)教育学専攻(修士課程)
3)理学専攻(修士課程)
4)医科学専攻(修士課程)
5)看護学専攻(修士課程)
6)農学専攻(修士課程)
7)土佐さきがけプログラムグリーンサイエンス人材育成コース(修士課程)
8)教職実践高度化専攻(専門職学位課程)
9)応用自然科学専攻(博士課程)
10)医学専攻(博士課程)
11)黒潮県総合科学専攻(博士課程)
国立大学法人「高知大学」の財務状況について
平成29年度の、国立大学法人「高知大学」の収入は、332億1,900万円でした。
その主な内訳は、附属病院収入、運営費交付金、授業料・入学料および検定料、産学連携等研究収入および寄付金収入などです。
参考URL:http://www.kochi-u.ac.jp/_files/00115414/29kessan.pdf
まとめ
いかがでしたか?
国立大学法人「高知大学」は、在学生の高知県出身者の割合が少なく、約70校の協定校を持っていることを特徴とする国立大学です。
ちなみに、国立大学法人「高知大学」出身の有名人は、北村 総一朗さん、三浦 朱門さん、蓮井 孝夫さん、梶原 あやさん、阪田 寛夫さんなどがいらっしゃいます。
国立大学法人「高知大学」のウェブサイトのURL
参考URL:http://www.kochi-u.ac.jp/
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