外務省とゴルゴ13のコラボ企画!?「海外安全対策マニュアル」
外務省の海外渡航者向けの情報を集めた「海外安全ホームページ」に、漫画でおなじみの「ゴルゴ13」とのコラボ企画が登場しました。
「ゴルゴ13」が起用された「中堅・中小企業向けの海外安全対策マニュアル」は、その名の通り、日本の中堅・中小企業から海外出張やビジネス目的などで渡航する国民向けに作成されています。
マニュアルでは渡航者の種別によって全13話のうちどの話が関係があるのかを区分しており、その種別は「短期旅行者」「留学生」「企業関係者」「海外で生活する方」です。
種別ごとに海外に渡航する際に知っておきたい情報や、準備の方法、また現地での対応について、わかりやすく動画や漫画で紹介されており、多くの人にとって、従来の文章のみのマニュアルより目を通しやすくなっているようです。
▼外務省 海外安全ホームページ「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/golgo13xgaimusho.html
「ゴルゴ13の…海外安全対策マニュアル」のあらすじ
「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」は全13話のストーリー仕立てになっています。そのあらすじを紹介します。
【あらすじ】
この数年、テロが中東や北アフリカのみならず、欧米やアジアに拡散し、今や在外邦人もテロの標的になっている。
このような状況下、外務大臣は在外邦人の安全対策のためにデューク東郷(ゴルゴ13)に協力を要請。
ゴルゴは大臣の命を受け、世界各国の在外邦人に対して、「最低限必要な安全対策」を指南するための任務を開始した・・・。※このマニュアルの劇画部分はフィクションであり、実在する人物、地名、団体とは一切関係ありません。
「ゴルゴ13の…海外安全対策マニュアル」ができた背景
2016年7月にバングラデシュのダッカにおいて襲撃テロ事件が発生し、残念ながら日本人7名が犠牲となりました。
この事件を受けて外務省では、2015年5月に出されていた「『在外邦人の安全対策強化に係る検討チーム』の提言」の見直しがおこなわれました。この提言は2015年のシリアでの邦人テロ殺害事件を受けて同年に発表されたものでしたが、2016年にはさらなる対策の見直しが求められました。
そして2016年8月には「『在外邦人の安全対策強化に係る検討チーム』の提言」点検報告書がまとめられ、今回のゴルゴ13とのコラボレーションは、この報告書の内容をもとに作成されているようです。
近年のテロ情勢の変化とは
2015年の提言では、「日本人がテロの標的になり得ること」「そこに住む人だけでなく、留学生や旅行者も被害に遭うこと」「先進国を含む世界各地でテロが起こること」が指摘されました。
さらに2016年の見直し時には、「テロが日本市場の市場や拠点として重要視しているアジアでもテロの可能性が高まっていること」や、「レストラン、公共交通施設、イベント会場など不特定多数の人が集まる日常生活の場である、いわゆるソフトターゲットも標的になること」、そして「テロ実行者の多様化」と「テロ対象者の拡大」も追記されました。
「ゴルゴ13の…海外安全対策マニュアル」の予告編
海外安全対策マニュアルの予告編としての動画のほか、全13話の動画版も公開されています。短時間で要点を確認できるようになっていますので、海外に仕事で行く方は一度渡航前に確認しておくことがおすすめです。
「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル:動画版予告編」
「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル第1話本編」
まとめ
このページでは、漫画キャラクターである「ゴルゴ13」を通して、外務省が伝えたい中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアルについてご紹介しました。
ゴルゴ13のストーリーを読んでいけば、海外渡航時に知っておきたい情報を得ることができますが、もっとも重要なのは、国民一人一人の安全対策意識と対応能力の向上とも言われます。
いくらマニュアルがあっても、渡航者本人が意識を高く持ち情報を得ようとしなければ、いつ危険な場所に入ってしまい、事件に巻き込まれてしまうかもわかりません。
海外で安全に過ごすために、まずは「ゴルゴ13」が活躍する「中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」を確認してみてはいかがでしょうか。動画版のほかに、漫画版もあります。
▼「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル第1話(漫画+解説編)
https://www.anzen.mofa.go.jp/anzen_info/pdf/episode1.pdf
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