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【目指せ!外交官】マテ茶を愛する国「ウルグアイ東方共和国」の基本知識(2018年12月調査情報)

世界の各国特集、今回ご紹介する「ウルグアイ東方共和国」は、人口約340万人、GDPランキング74位の国です。

「ウルグアイ東方共和国」は年間を通して気候が穏やかで、過ごしやすい国です。またこの国では、伝統的なお茶である「マテ茶」が愛飲されています。

外交官になるなら押さえおきたい国の基本知識です。


「ウルグアイ東方共和国」ってどんな国?

「ウルグアイ東方共和国」の正式名称は、スペイン語で「República Oriental del Uruguay(レプブリカ・オリエンタル・デル・ウルグァイ)」であり、通称「Uruguay(ウルグァイ)」です。

英語による公式表記は「Oriental Republic of Uruguay(オリエンタル・リパブリック・オヴ・ウラグアイ(ユラグアイ))」で、通称は「Uruguay」です。

日本語による公式表記は「ウルグアイ東方共和国」ですが、メディアなどでは通称の「ウルグアイ」が用いられることが多く、漢字による当て字は「宇柳貝」または「宇柳具」です。

「ウルグアイ東方共和国」の国名の由来は、同国を流れるウルグアイ川からきています。

面積・場所について

「ウルグアイ東方共和国」の国土の広さは、約18平方キロメートルで、これは「日本」の約半分の大きさです。

「ウルグアイ東方共和国」の場所は、南アメリカ大陸の南東部にあり、南側は大西洋に面しています。国境は、北と東が「ブラジル」、西が「アルゼンチン」と接しています。

「ウルグアイ東方共和国」は、南アメリカ大陸で2番目に小さい国です。

都市について

「ウルグアイ東方共和国」の首都は「モンテビデオ」で、同国最大の都市であり、「ウルグアイ東方共和国」の全人口の約3分の1が、この都市に住んでいます。

「モンテビデオ」には、この国で最も大きな貿易港があり、美しいビーチが多くあることでも有名です。また、「モンテビデオ」には南アメリカ諸国の関税同盟である「メルコスール」の事務局があります。

人口について

「ウルグアイ東方共和国」の人口は、約340万人で、これは「日本」の静岡県の人口と同じ程度です。

成り立ちについて

「ウルグアイ東方共和国」の地には、もともと狩猟民族のチャルーア人や、農耕民族のグアラニー人をはじめとするインディオの諸集団が住んでいました。


15世紀にはいると、コロンブスがアメリカ大陸を発見したのを皮切りに、アメリカ大陸全体にヨーロッパ人が移住してきました。現在の「ウルグアイ東方共和国」に相当する地域にも、ヨーロッパ人が到達しました。

1777年、この地は「スペイン」の植民地になり、1800年代に入ると、今度は「ブラジル」の植民地になりました。「スペイン」と「ブラジル」はこの地を巡って戦争をしますが、最終的には1825年、この地を「ウルグアイ東方共和国」として独立させることで両国は和解しました。こうして「ウルグアイ東方共和国」は現在の形になりました。

「ウルグアイ東方共和国」の国民・宗教・言語について

国民について

「ウルグアイ東方共和国」の国民は、ヨーロッパ系白人が約90%、ヨーロッパ系と先住民の混血民族が約8%、アフリカ系民族が約2%です。非常に少数ですが、日系人等のアジア系民族も住んでいます。

宗教について

「ウルグアイ東方共和国」では、憲法で信仰の自由が保障されており、国民の約60%がカトリック教徒です。プロテスタントが約4%が、ユダヤ教徒が約3%います。残りの約30%の国民は、いずれの宗教も信仰しておらず、無宗教です。

言語について

「ウルグアイ東方共和国」では、主にスペイン語が話されています。その他、ブラジル国境付近では、ウルグアイポルトガル語を話す人々が住んでいます。

「ウルグアイ東方共和国」の経済状況について

「ウルグアイ東方共和国」の通貨はペソで、GDPは約600億ドル、世界第74位です。一人当たりのGDPは約17,000ドルで、世界で47位であり、これは世界水準のの1.5倍を超えており、南米においては、最も高い水準となっています。

「ウルグアイ東方共和国」の主要な産業は農牧業、製造業(特に商品加工)、サービス業です。特に農牧業は、国の基幹産業であり、GDPの約10%を占めるなど、この国の経済は農牧業に大きく依存しています。

「ウルグアイ東方共和国」の国の収支は、「アルゼンチン」「ブラジル」との貿易によって左右されてしまうため、1999年以降、「ブラジル」「アルゼンチン」で起こった経済危機によって、「ウルグアイ東方共和国」もまた、経済危機に陥りました。

ウルグアイ政府による経済政策や財政改革によって、近年では経済成長率はプラスになってきましたが、未だに物価の高騰や増加する失業者問題など、多くの課題もあります。

現在ウルグアイ政府は、インフレ抑制、財政赤字削減、運輸網の整備などに取り組み、更なる経済の安定と向上を目指しています。

貿易について

「ウルグアイ東方共和国」の主要な貿易相手国は、輸出が「中国、ブラジル、オランダ」で、輸入が「中国、ブラジル、アルゼンチン」です。

国際貿易センターによると、2015年の主な貿易品目は、輸出が肉類、穀物、木材類、乳製品で、輸入は、電気機器、鉱物資源、機械類、自動車です。

総貿易額は、輸出が約80億ドル、輸入が約95億ドルです。

「ウルグアイ東方共和国」の政治・政策について

政治体制について

「ウルグアイ東方共和国」は立憲共和制であり、国家元首は大統領です。首相職は設置されておらず、副大統領職があります。

「ウルグアイ東方共和国」の議会は二院制で、上院と下院があります。上院の議席は31名、下院は99名で、共に任期は5年、上院議長は副大統領が兼任します。


「ウルグアイ東方共和国」の大統領・副大統領について

大統領について

「ウルグアイ東方共和国」の大統領は、国家元首であり、大きな権限が与えられています。任期は5年で、連続再選は禁止です。

「ウルグアイ東方共和国」の第40代大統領を務めたホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダーノ氏は、その質素な生活ぶりがメディアで報じられ、「世界で最も貧しい大統領」として有名になりました。

「ウルグアイ東方共和国」の現在の大統領はタバレ・ラモン・バスケス・ロサス大統領です。

副大統領について

「ウルグアイ東方共和国」では、副大統領職があり、大統領とセットで選挙によって選出されます。

現在の副大統領は、ルシア・トポランスキー・サアベドラ氏です。

「ウルグアイ東方共和国」の国防制度・軍事制度・兵役について

「ウルグアイ東方共和国」の軍は、陸軍・海軍・空軍の3軍種を擁しており、大統領の指揮下に置かれています。

兵士数は陸・海・空軍で合わせて約2万5千人、であり、軍事予算は約5億ドルです。兵役は志願制です。

「ウルグアイ東方共和国」と「日本」の関係について

「ウルグアイ東方共和国」と「日本」は、1921年に国交を樹立しました。第二次世界大戦の際に国交が断交しましたが、1952年に回復、その後は友好関係を維持しています。

経済面では、「日本」は「ウルグアイ東方共和国」に対して多額の資金援助を行っています。また、2016年の時点では21社の日系企業が「ウルグアイ東方共和国」に進出しています。

両国の要人の往来も盛んで、2015年には「ウルグアイ東方共和国」のバスケス大統領が来日、「日本」の安倍総理大臣と首脳会談を行いました。

2016年の時点で、「日本」に住んでいるウルグアイ人は約100人、「ウルグアイ東方共和国」に住む日本人は約400人です。「ウルグアイ東方共和国」に日本人が初めて移住したのは1908年で、2018年は移住110周年でした。日本人移住者の多くは、首都モンテビデオに住んでおり、医師、公務員、実業家など、多分野で活躍しています。

まとめ

「ウルグアイ東方共和国」の国民は、非常にマテ茶を愛飲しており、首都モンテビデオでは、老若男女、場所を問わずマテ茶を飲んでいる光景を見ることができます。

また、「ウルグアイ東方共和国」は2013年に、世界で初めて大麻を合法化した国としても有名です。

なお、男子サッカーの「ウルグアイ東方共和国」のFIFAランキングは、2018年12月では「7位」です。

本記事は、2022年10月17日時点調査または公開された情報です。
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