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【目指せ!外交官】北欧諸国で最大の人口を有する「スウェーデン王国」の基礎知識(2021年6月調査情報)

世界の国特集、今回紹介するのは、北ヨーロッパのスカンディナヴィア半島に位置する立憲君主制国家「スウェーデン王国」です。

「スウェーデン王国」は、スカンディナヴィア半島の中央、東側に位置する国です。

外交官になるなら押さえておきたい国の基本知識です。


「スウェーデン王国」ってどんな国?

「スウェーデン王国」の正式名称はスウェーデン語で「Konungariket Sverige」、英語では「Kingdom of Sweden」です。漢字では「瑞典」と表記し、その他「雪際亜、蘇亦斉、蘇亦斉亜、蘇葉斉亜、蘇物甸、瑞威敦、瑞丁」などとも表記されます。

「スウェーデン王国」の広さ 面積・場所について

「スウェーデン王国」の面積は約45万平方キロメートルで、日本の約1.2倍の大きさです。

「スウェーデン王国」の場所は、北ヨーロッパのスカンディナヴィア半島のの中央、東側にあり、この半島の西部はスカンディナヴィア山脈が南北に連なっています。

「スウェーデン王国」の首都について

「スウェーデン王国」の首都は「ストックホルム」で、「ストックホルム」は

メーラレン湖がバルト海に達する場所に位置しています。

「ストックホルム」の人口は、2016年時点で約92万人です。

「スウェーデン王国」の人口について

「スウェーデン王国」の人口は、スウェーデン統計庁が2018年に調べた時点で約1,022万人であり、人口密度は、約23.05人で、第158位です。

「スウェーデン王国」の成り立ちについて

「スウェーデン王国」は、800-1050年頃はヴァイキング時代で、1397年にカルマル同盟によりデンマーク王がスウェーデン王として即位、1523年にグスタフ1世が即位、デンマークから独立しました。

1630~1648年にグスタフ2世アドルフ、三十年戦争に介入、ウェストファリア条約で大国としての地位を確保、1814年にナポレオン戦争後、キール平和条約を締結し、以降非同盟・中立政策を打ち出しました。

1818年にフランスから迎えられたカール14世ヨハンが国王に即位し、1868年 「大日本国瑞典国条約書」を締結、外交関係が開始、1946年に国連に加盟、1995年に欧州連合(EU)に加盟しました。

「スウェーデン王国」の国民・宗教・言語について

「スウェーデン王国」の国民について

「スウェーデン王国」の人種割合は、1998年は、外国にルーツを持つ者は約174万6,921人で、人口のおよそ約20%にあたります。


そのうち約12万6,659人の約70%が北欧またはその他ヨーロッパの国出身で、約53万262人の約30%がそれ以外の国出身です。

また、2011年の統計によると、スウェーデンの総人口の約20.1%にあたる約192万1,000人が、全面的、または部分的に外国にルーツを持ち、そのうち外国生まれの者は約142万7,296人となっています。

約43万253人が父母ともに外国生まれの両親を持ち、約66万6,723人は、片方が外国生まれ、もう片方がスウェーデン生まれの親を持っています。

「スウェーデン王国」の宗教について

「スウェーデン王国」の国家宗教は、福音ルーテル派が多数で、福音ルーテル教会がスウェーデン国教会で、人口の約8割が所属しています。

「スウェーデン王国」の言語について

「スウェーデン王国」の公用語は、2009年7月にスウェーデン語が正式に制定されました。

そのほか、フィンランド語、メアンキエリ、ロマ語、サーミ語、イディッシュ語を話す者も少数存在しています。

スウェーデン語は、隣国のノルウェー語、デンマーク語と類縁関係(ゲルマン諸語)にあり、スウェーデン語話者とノルウェー語話者は相互に意思疎通ができる会話程度は可能であるといわれています。

「スウェーデン王国」の経済状況について

「スウェーデン王国」の通貨はスウェーデン・クローナで、GDPは約5,511億ドル…億米ドルで、世界24位です。そして、一人当たりのGDPは約51,796.38米ドルで、世界12位です。

「スウェーデン王国」の貿易について

「スウェーデン王国」の貿易相手は主に、輸出は、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、米国で、輸入は、ドイツ、オランダ、ノルウェー、デンマーク、英国となっています。

「スウェーデン王国」の主な輸出品目は、機械、鉄道以外の輸送用機器、電気機器、鉱物性燃料、紙・パルプで、輸入品目は、機械、電気機器、鉄道以外の輸送用機器、鉱物性燃料、プラスチックです。

「スウェーデン王国」の政治・政策について

政治体制について

「スウェーデン王国」は、立憲君主制で、議会は一院制で、議席は349席で任期は4年です。

「スウェーデン王国」の政策

「スウェーデン王国」は、 2018年9月の総選挙では、左派・赤緑連合の連立政権を担っていた社民党が第1党、最大野党として中道右派連合の中心だった穏健党は第2党、反移民・難民政策を掲げ支持を伸ばしてきたポピュリスト政党スウェーデン民主党は、前回の49議席から更に躍進し、62議席を獲得して引き続き第3党となりました。

赤緑連合、中道右派連合のどちらも過半数には及ばなかったため、約4か月にわたる各党間の協議・調整を経て、2019年1月、社民党および環境党による連立政権に中道右派連合の一部および左翼党が協力し、ロヴェーン社民党党首が首相として再度選出されました。

「スウェーデン王国」の元首・首相・外相について

「スウェーデン王国」の元首について

「スウェーデン王国」の元首は、カール16世グスタフ国王です。

「スウェーデン王国」の首相について

「スウェーデン王国」の首相は、ステファン・ロヴェーンで、外相は、アン・リンデです。


「スウェーデン王国」の国防・軍事制度・兵役について

「スウェーデン王国」は、外交基本方針として、下記の3つを掲げています。

1)積極的なEU政策の推進

2)軍事非同盟政策を基本とした多国間および二国間安全保障協力

3)国際社会への積極的な貢献

1995年のEU加盟後、現在ではEUをスウェーデン外交における最も重要なツールと位置付け、活発なEU外交が展開されています。

2009年後半にはEU議長国を努め、経済・金融問題や気候変動問題への対応を最重要課題としてこれらに積極的に取り組むとともに、リスボン条約発効に伴うEUの新たな体制への移行が進められました。

軍事非同盟を基本とした多国間および二国間安全保障協力については、19世紀のナポレオン戦争以来、戦争に参加せず、「軍事非同盟」を外交政策の基本として推進し、2014年には、平和維持200周年を迎えました。

2009年の国防法案により、連帯宣言を議決し、多国間安全保障協力を重視する立場を明確化し、NATOには非加盟であるものの、2014年9月にはNATOとの「ホスト国支援」に関するMoUに署名するなど、協力関係の強化が進められています。

欧州安全保障協力機構(OSCE)、NATOの平和のためのパートナーシップ(PfP)、EUの欧州共通安全保障防衛政策(CSDP)、北欧防衛協力(NORDEFCO)等を通じて、各国との防衛協力・交流が推進され、スウェーデンは、2019年の北欧防衛協力議長国を務め、近年は、米、英、フィンランド等との二国間協力も強化しています。

国際社会への積極的な貢献として、国連、EU、NATOとの連携のもと国際平和協力活動(PKO等)に積極的に参加しており、軍縮・不拡散、人権、環境問題等にも貢献しています。

また、北欧・バルト地域における民主主義、安全保障、開発のための協力、北欧理事会、バルト海沿岸諸国評議会等において中心的な役割を果たし、各種枠組みを通じた協力を推進しています。

ちなみに、スウェーデンの2017年におけるODA実績は約54億ドルで、対GNI比は世界第2位の1.02%でした。

国際機関との積極的な協調やEUによる開発協力への関与増大を掲げ、成果重視の援助に努め、2011年に北極戦略が策定されました。

北極評議会(AC)、EU、バレンツ協力、北欧協力、国連、サーミ人との協議など、様々な枠組みを通じて、北極地域の安全保障環境の維持や持続可能な開発に取り組んでいます。

軍事力は、防衛費は、2017年現在、約504億クローナで、兵力は、国防軍約52千人です。

「スウェーデン王国」と「日本」の関係は?

「スウェーデン王国」と「日本」の政治関係は、皇室・王室で関係を持ち、首脳レベル・外相レベルでの交流も実施されています。

経済関係は、2018年現在、スウェーデンへの輸出は約1,580億円、スウェーデンからの輸入は約2,997億円で、主要貿易品目は、スウェーデンへの輸出は、輸送用機器、電気機器、一般機械で、スウェーデンからの輸入は、化学製品(医薬品等)、輸送用機器、原料別製品(鉄鋼等)です。

日本との投資関係は、日本の対スウェーデン投資については、日本の投資によるスウェーデンでの日系企業数は約128社で、近年では情報通信(IT)や医薬品などの高付加価値分野を中心に、スウェーデンの高い技術力に着目した企業間提携や企業買収などのビジネスの動きが見られれます。

2017年末、日本からスウェーデンへの直接投資残高(製造業+非製造業)は6,291億円でした。


一方、スウェーデンの対日投資については、国際的に事業を展開する大企業が多いスウェーデンからの対日投資は、日本への製品輸出の販売網形成の目的が多く、2017年末、スウェーデンから日本への直接投資残高(製造業+非製造業)は約2,342億円となっています。

日・スウェーデン間の直接投資実績は、2018年現在、約1,423億円です。

文化関係は、スウェーデンにおける日本文化への関心は高く、茶道、華道、日本文学(特に俳句)等伝統的文化、武道等に対する関心は都市圏を中心に高く、各分野において、大規模ではないものの、関連団体が組織されています。

また、日本関連友好団体によって活発に活動が行われ、2018年には、日本・スウェーデン外交関係樹立150周年を記念して行われた能公演、和太鼓公演、俳句交流等を通じ、日本の伝統文化が広く紹介されました。

また、近年ではアニメやマンガなどの我が国のポップカルチャーや日本食に対する関心が高まっており、日本への観光客数も増加し、2012年には東日本大震災前の水準を上回る3万人を達成し、2017年には約50,805人のスウェーデン人観光客が日本を訪れました。

在留邦人数は、2017年10月で4,217人、在日当該国人数は、2018年6月で1,739人です。

まとめ

以上、国特集「スウェーデン王国」でした。

ちなみに、「スウェーデン王国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「20位」でした。

本記事は、2023年1月13日時点調査または公開された情報です。
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