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【目指せ!外交官】スワヒリ語が大きな役割を果たしている「タンザニア連邦共和国」の基礎知識(2021年6月調査情報)

世界の国特集、今回紹介するのは、東アフリカに位置する共和制国家である「タンザニア連邦共和国」です。

「タンザニア連邦共和国」は、イギリス連邦加盟国の1つで、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、ザンビア、マラウイ、モザンビークと国境を接している国です。

外交官になるなら押さえておきたい国の基本知識です。


「タンザニア連邦共和国」ってどんな国?

「タンザニア連邦共和国」の正式名称はスワヒリ語で「Jamhuri ya Muungano wa Tanzania」、英語では「United Republic of Tanzania」です。漢字では「坦桑尼亞」と表記し、その他「坦尚尼亞」などとも表記されます。

「タンザニア連邦共和国」の広さ 面積・場所について

「タンザニア連邦共和国」の面積は約94.5万平方キロメートルで、日本の約2.5倍ほとど大きさです。

「タンザニア連邦共和国」の場所は、東アフリカにあり、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、ザンビア、マラウイ、モザンビークと国境を接し、タンガニーカ湖対岸にはコンゴ民主共和国があり、またインド洋に面しています。

「タンザニア連邦共和国」の首都について

「タンザニア連邦共和国」の首都は「ドドマ」で、「ドドマ」は、ダルエスサラームから西に486キロメートル、アルーシャから南に441キロメートルの同国中央部に位置する小都市で、タンザニア革命党(CCM) の本部があります。

「ドドマ」の人口は、2002年推計で、約32万人です。

「タンザニア連邦共和国」の人口について

「タンザニア連邦共和国」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約5,800万人であり、人口密度は、約61.23人で、第119位です。

「タンザニア連邦共和国」の成り立ちについて

「タンザニア連邦共和国」は、1881年にドイツ領となり、1920年に英国委任統治領となり、1961年にタンガニーカ共和国が独立、1962年に共和制に移行されました。

1964年にタンガニーカ・ザンジバル合邦、タンザニア連合共和国が成立、1985年にムウィニ大統領が選出、1990年にムウィニ大統領が再選、1995年にムカパ大統領が選出されました。

2000年にムカパ大統領が再選、2005年にキクウェテ大統領が選出、2010年にキクウェテ大統領が再選、2015年にマグフリ大統領が選出、2020年マグフリ大統領が再選、2021年にマグフリ大統領が逝去、2021年にサミア大統領が就任されました。

「タンザニア連邦共和国」の国民・宗教・言語について

「タンザニア連邦共和国」の国民について

「タンザニア連邦共和国」の人種割合は、バントゥー系黒人が国民の約95パーセントを占め、タンガニーカでは約99パーセントがアフリカ系黒人であり、約1パーセントほどのヨーロッパ系、アラブ系、インド系の市民が存在します。

ザンジバルではアラブ人、アフリカ系黒人のほかに、両者の混血が存在し、アフリカ系黒人はザンジバル原住民と大陸からの移住民に別れ、ザンジバル原住民はイランのシーラーズからの移民の子孫であるとしてシラジと名乗り、混血民も含めてひとつの民族としてのアイデンティティを持っています。


おもな民族は、スクマ人、ハヤ人、ニャキュサ人、ニャムウェジ人、チャガ人、マコンデ族などで、それ以外にはトングェ族、ハッザ族などが存在し、北部からケニア南部にかけて先住民であり遊牧民のマサイ族も存在しています。

「タンザニア連邦共和国」の宗教について

「タンザニア連邦共和国」の国家宗教は、タンガニーカではキリスト教が約30パーセント、イスラム教が約35パーセント、伝統的宗教が約35パーセントで、ザンジバルでは、ほぼ100パーセントがイスラム教です。

「タンザニア連邦共和国」の言語について

「タンザニア連邦共和国」の公用語は、スワヒリ語と英語が公用語で、国語は、スワヒリ語です。

スワヒリ語は、国語の扱いを受けており、1960年のタンガニーカ独立時にはすでに公用語に指定されていました。

これは、旧宗主国の言語をそのまま公用語に指定した他のアフリカ諸国とは大きく異なる点です。

「タンザニア連邦共和国」の経済状況について

「タンザニア連邦共和国」の通貨はタンザニア・シリングで、GDPは約632億米ドルで、世界72位です。そして、一人当たりのGDPは約1,090.39米ドルで、世界165位です。

「タンザニア連邦共和国」の貿易について

「タンザニア連邦共和国」の貿易相手は主に、輸出がルワンダ、ケニア、コンゴ(民)、ザンビア、ウガンダで、輸入が中国、インド、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、南ア、日本となっています。

「タンザニア連邦共和国」の主な輸出品目は、金、カシューナッツ、タバコ、サイザル麻、コーヒーなどで、輸入品目は、石油、機械類、運輸機材、建築資材などです。

「タンザニア連邦共和国」の政治・政策について

政治体制について

「タンザニア連邦共和国」は共和制で、議会は、任期5年の一院制です。

「タンザニア連邦共和国」の政策

「タンザニア連邦共和国」は、1961年のタンガニーカ共和国独立、1964年のタンガニーカ共和国とザンジバルの合邦以降、ニエレレ大統領を中心とした強力な指導体制がとられ、非同盟外交を展開し、「アフリカ型社会主義」を追求してきました。

20年以上にわたって大統領を務めたニエレレ大統領が引退表明後、1985年に選出されたムウィニ大統領は、社会主義的政策の緩和、経済自由化を推進し、1992年に複数政党制を導入しました。

1995年の複数政党制の下での初の大統領選挙では、与党革命党(CCM)のムカパ候補が第3代大統領に選出され、2000年の選挙でも再選されました。

三選を禁じた憲法に従い、ムカパ大統領は勇退し、2005年12月に行われた連合共和国の大統領選挙では、与党CCMのキクウェテ候補が選出され、2010年の選挙でも再選されました。

2015年10月に実施された連合共和国大統領選挙の結果、2期10年を務めたキクウェテ大統領の後任として与党CCMのマグフリ候補が選出され、11月に大統領に就任し、その後2020年の選挙でも再選されました。

マグフリ大統領は、タンザニアの産業化の推進、雇用の拡大、経済開発等に優先的に取り組みましたが、2021年3月、マグフリ大統領が急逝したことから、憲法の規定により、サミア副大統領が大統領に就任しました。


「タンザニア連邦共和国」の元首・首相・外相について

「タンザニア連邦共和国」の元首について

「タンザニア連邦共和国」の元首は、サミア・スルフ・ハッサン大統領です。

「タンザニア連邦共和国」の首相・外相について

「タンザニア連邦共和国」の首相は、マジャリワ・カシム・マジャリワで、外務・東アフリカ協力相は、リベラタ・ムラムラです。

「タンザニア連邦共和国」の国防・軍事制度・兵役について

「タンザニア連邦共和国」は、独立以降、近隣諸国の独立解放闘争支援を外交政策の中心に据えてきましたが、アフリカ諸国の独立及び南アのアパルトヘイト崩壊後は、経済外交を推し進め、幅広い諸外国との関係構築に努めています。

特に、地域の平和と安定を目指し、コンゴ民主共和国およびブルンジ等大湖地域情勢の安定促進やスーダンへのPKO派遣、海賊対策等に尽力しています。

また、東アフリカ共同体(EAC)の経済統合推進、南部アフリカ開発共同体(SADC)の活動促進に一定の役割を果たしています。

軍事力は、2021年現在、予算は役801百万ドル、兵力は、総兵力が約27,000人で、その内訳は、陸軍が約23,000人 海軍が約1,000人 空軍が約3,000人です。

「タンザニア連邦共和国」と「日本」の関係は?

「タンザニア連邦共和国」と「日本」の政治関係は、1961年12月にタンガニーカ共和国独立と同時に承認、1966年2月に駐タンザニア日本大使館が開設、1970年2月に駐日タンザニア大使館が開設されました。

経済関係は、日本の対タンザニア貿易は、2020年現在、貿易額は、輸出が約271.39億円、輸入が約87.62億円で、主要品目は、輸出が自動車等輸送機械、鉄鋼、機械製品、輸入が金属鉱、コーヒー、ゴマ、タバコ、魚介類となっています。

文化関係は、文化無償資金協力は、1986年度に視聴覚機材、1985年度に映画制作用機材、1981年度に理科実験機材、1997年度にザンジバルテレビ局への番組ソフト供与、1991年度に国立博物館へ展示用機材、2002年にタンザニア国営テレビ局への番組ソフト供与、2010年度にンゴロンゴロ自然保護区ビジターセンター展示および視聴覚機材整備の実績があります。

草の根文化無償資金協力は、2013年度にペンバ島多目的スポーツ施設建設、2016年度にタンザニア野球ソフトボール連盟野球グラウンド整備計画、日本・タンザニア協会の1978年9月28日設立、日本タンザニア友好協会の2006年4月18日設立などがあります。

在留邦人数は、2019年10月現在、292人、在日当該国人数は、2019年12月現在、444人です。

まとめ

以上、国特集「タンザニア連邦共和国」でした。

ちなみに、「タンザニア連邦共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「137位」でした。

本記事は、2023年2月18日時点調査または公開された情報です。
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