「トリニダード・トバコ共和国」ってどんな国?
「トリニダード・トバコ共和国」の正式名称は、英語では「Republic of Trinidad and Tobago」です。漢字では「特尼答・多巴峩」と表記し、その他「特立尼達和多巴哥、特多、千里達及多巴哥、千里達及托巴哥、千里達」などとも表記されます。
「トリニダード・トバコ共和国」の広さ 面積・場所について
「トリニダード・トバコ共和国」の面積は約5,130平方キロメートルで、千葉県よりやや大きい程度の大きさです。
「トリニダード・トバコ共和国」の場所は、カリブ海の小アンティル諸島南部にあり、トリニダード島とトバゴ島の2島と属領からなります。
トリニダード島は、面積約4,827平方キロメートルの山がちな島で、南米ベネズエラの海岸からわずか15キロメートルの沖合いに位置しており、トバゴ島はトリニダード島から北東約34キロメートルに位置しています。
「トリニダード・トバコ共和国」の首都について
「トリニダード・トバコ共和国」の首都は「ポートオブスペイン」で、「ポートオブスペイン」は、島の西岸に位置し、パリア湾に面し、緯度は北緯10度40秒、経度は61度30秒、標高は14メートルです。
「ポートオブスペイン」の人口は、2011年現在、約3万7,074人です。
「トリニダード・トバコ共和国」の人口について
「トリニダード・トバコ共和国」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約139.6万人であり、人口密度は、約272.82人で、第36位です。
「トリニダード・トバコ共和国」の成り立ちについて
「トリニダード・トバコ共和国」は、1498年にコロンブスによってトリニダード島が「発見」され、1596年に英国人によってトバゴ島が発見、1889年に英国植民地となり、トリニダード島とトバゴ島が合併されました。
1956年に英国自治領となり、1962年に独立、1976年に共和制に移行、1986年に総選挙、国家再建連合党(NAR)政権が誕生、1991年にPNM政権が復活、1995年に統一国民会議(UNC)とNARの連立政権が誕生しました。
2001年にUNCとPNMが同議席獲得により、野党PNM党首を首相が任命、2002年に総選挙によりPNMが勝利、2007年に総選挙によりPNMが勝利、2010年に総選挙により野党連合「人民のパートナーシップ」が勝利、新政権が誕生しました。
2015年に総選挙によりPNMが勝利、新政権が誕生、2020年に総選挙によりPNMが勝利しました。
「トリニダード・トバコ共和国」の国民・宗教・言語について
「トリニダード・トバコ共和国」の国民について
「トリニダード・トバコ共和国」の人種割合は、アフリカ系が約41パーセント、印僑が約41パーセント、混血が約16パーセント、ヨーロッパ系が約1パーセント、その他華人などが約2パーセントとなっています。
「トリニダード・トバコ共和国」の宗教について
「トリニダード・トバコ共和国」の国家宗教は、カトリックが約26パーセント、ヒンドゥー教が約22パーセント、英国国教会が約8パーセント、イスラム教が約5パーセント、セブンスデー・アドベンチスト教会が約4パーセントです。
「トリニダード・トバコ共和国」の言語について
「トリニダード・トバコ共和国」の公用語は、英語で、最も広く話されている言語は、英語系のクレオール言語(混成言語)であり、スペイン語やフランス語、ヒンディー語の影響を強く受けています。
「トリニダード・トバコ共和国」の経済状況について
「トリニダード・トバコ共和国」の通貨はトリニダード・トバゴ・ドル(TTドル)…で、GNIは約235億6,600万米ドルで、世界109位です。そして、一人当たりのGDPは約15,384.13米ドルで、世界49位です。
「トリニダード・トバコ共和国」の貿易について
「トリニダード・トバコ共和国」の貿易相手は主に、輸出が米国、EU、アルゼンチン、コロンビアで、輸入が米国、ガボン、EU、中国となっています。
「トリニダード・トバコ共和国」の主な輸出品目は、鉱物・燃料、化学製品、工業製品、食品で、輸入品目は、鉱物・燃料、工業製品、輸送機器、食品です。
「トリニダード・トバコ共和国」の政治・政策について
政治体制について
「トリニダード・トバコ共和国」は、立憲共和制で、議会は、二院制で、上院は任命制の31議席、下院は41議席です。
「トリニダード・トバコ共和国」の政策
「トリニダード・トバコ共和国」は、独立前の1956年以来、アフリカ系の人民国家運動党(PNM)が長期安定政権を維持していましたが、1986年の総選挙で、国家再建連合党(NAR)のロビンソン政権が成立しました。
1991年の総選挙ではPNMが政権に返り咲き、党首マニングが首相に就任、1995年11月の総選挙では統一国民会議(UNC)とNARの連立によりパンデイUNC党首が初のインド系首相に就任しました。
2000年12月の総選挙では、与党が勝利しましたが、与党候補の二重国籍問題や落選者の閣僚任命を巡り、大統領と首相の対立が表面化したため、2001年12月に総選挙を余儀なくされました。
その結果、与党UNCと野党PNMが同数の18議席を獲得しましたが、ロビンソン大統領が野党のマニング党首を首相に任命したため、野党に転じたUNCと与党PNMとの関係が悪化し、国会が機能停止状態に追い込まれました。
2002年10月、改めて総選挙が実施され、与党PNMが勝利、マニングPNM党首が首相に再任された。2007年11月の総選挙でもPNMが勝利しマニング首相が再任しました。
2010年5月の総選挙では、野党連合「人民のパートナーシップ」が勝利、トリニダード・トバゴ史上初の女性首相であるパサード=ビセッサー首相が誕生しました。
2015年9月に総選挙が実施され、野党PNMが勝利し、ローリー政権が誕生し、2020年8月に実施された総選挙でもPNMが勝利しローリー首相が再任されました。
ローリー政権は、トリニダード・トバゴ経済の主要な外貨収入源である原油・天然ガス価格の急落に対応するため、政府支出の7パーセントカット、「安定化基金」の使用による対外債務増加の防止、民間資金の活用による住宅建設の促進、税制改正、弱者対策の維持を種とする財政の緊縮および外貨の節約を伴う経済・財政政策の調整を行う旨を表明しています。
「トリニダード・トバコ共和国」の元首・首相・外相について
「トリニダード・トバコ共和国」の元首について
「トリニダード・トバコ共和国」の元首は、ポーラ=メイ・ウィークス大統領です。
「トリニダード・トバコ共和国」の首相・外相について
「トリニダード・トバコ共和国」の首相は、キース・ローリーで、外相は、エイマリー・ブラウンです。
「トリニダード・トバコ共和国」の国防・軍事制度・兵役について
「トリニダード・トバコ共和国」は、米国、英連邦(トリニダード・トバゴは加盟国)およびカリブ共同体(CARICOM)諸国との関係強化が重視されています。
ラテンアメリカ諸国、アフリカ諸国およびBRICs諸国との関係強化にも努め、中国、キューバ、北朝鮮とも外交関係を有しています。
軍事力は、1967年3月、米州機構(OAS)に加盟するとともにOAS集団防衛体制下に入りました。
予算は、2019年現在、約904百万米ドル、兵役は志願制で、兵力は、国防軍が約4,050人で、その内訳は、陸軍が約3,000人、沿岸警備隊が約1,050人、空軍が約50人です。
「トリニダード・トバコ共和国」と「日本」の関係は?
「トリニダード・トバコ共和国」と「日本」の政治関係は、我が国は独立と同時に承認、1964年5月外交関係が開設、1979年に日本大使館が開設、トリニダード・トバゴ側は1971年以来、在インド大使館が日本を兼轄しています。
経済関係は、対日貿易において、貿易額は2019年現在、対日輸出が約175.0億円、対日輸入が約69.5億円で、主要品目は、対日輸出が有機化合物、金属鉱およびくずで、対日輸入が機械類、自動車です。
文化関係は、JETプログラム、国費留学生の実績があり、西インド諸島大学での日本文化祭、琴・和太鼓による和食デモンストレーション・邦楽公演などがあり、2014年10月に和太鼓コンサートが開催されました。
在留邦人数は、2018年10月現在、111人、在日当該国人数は、2019年12月現在、155人
まとめ
以上、国特集「トリニダード・トバコ共和国」でした。
ちなみに、「トリニダード・トバコ共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「103位」でした。
FIFAデータ
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