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【目指せ!外交官】4つの群島、172の島からなる「トンガ王国」の基礎知識(2021年6月調査情報)

世界の国特集、今回紹介するのは、南太平洋に浮かぶ約170の島群からなる立憲君主制国家「トンガ王国」です。

「トンガ王国」は、サモアの南、フィジーの東に位置する国です。

外交官になるなら押さえておきたい国の基本知識です。


「トンガ王国」ってどんな国?

「トンガ王国」の正式名称はトンガ語で「Puleʻanga Fakatuʻi ʻo Tonga」、英語では「Kingdom of Tonga」です。漢字では「湯加」と表記し、その他「東加」などとも表記されます。

「トンガ王国」の広さ 面積・場所について

「トンガ王国」の面積は約720平方キロメートルで、対馬とほぼ同じです。

「トンガ王国」の場所は、サモアの南、フィジーの東にあり、オセアニアのうちポリネシアに属します。

「トンガ王国」の首都について

「トンガ王国」の首都は「ヌクアロファ」で、「ヌクアロファ」はトンガタプ島に位置しており、国民の約30パーセントが居住し、王宮や教会が集中しています。

「ヌクアロファ」の人口は、2011年現在、約2万4,229人です。

「トンガ王国」の人口について

「トンガ王国」の人口は、世界銀行が2019年に調べた時点で約10.4万人であり、人口密度は、約133.87人で、第65位です。

「トンガ王国」の成り立ちについて

「トンガ王国」は、1616年にオランダ人の探検隊が北方の二島を視認、1845年にキリスト教徒のトゥポウI世によって統一され、1900年に英国の保護領となり、1970年6月4日に英国より外交権が完全に回復されました。

「トンガ王国」の国民・宗教・言語について

「トンガ王国」の国民について

「トンガ王国」の人種割合は、ポリネシア人が約98パーセントで、少数のミクロネシア人もいます。

「トンガ王国」の宗教について

「トンガ王国」の国家宗教は、キリスト教がほとんどです。

「トンガ王国」の言語について

「トンガ王国」の公用語は、トンガ語と英語で、日常生活ではトンガ語が使われますが、英語も広く通用しています。

「トンガ王国」の経済状況について

「トンガ王国」の通貨はパアンガで、GDPは約5.1億米ドルで、世界185位です。そして、一人当たりのGDPは約5,125.12米ドルで、世界94位です。


「トンガ王国」の貿易について

「トンガ王国」の貿易相手は主に、輸出がニュージーランド、米国、韓国、台湾、日本、オーストラリアで、輸入がニュージーランド、シンガポール、米国、中国、フィジー、オーストラリアとなっています。

「トンガ王国」の主な輸出品目は、野菜類、家畜関連、飲料で、輸入品目は、飲料、機械・機器関連、食糧です。

「トンガ王国」の政治・政策について

政治体制について

「トンガ王国」は、立憲君主制で、議会は一院制、議席は、貴族議員が9名、辞任代表議員が17名です。

「トンガ王国」の政策

「トンガ王国」は、穏やかな民主化改革が行われた中で、国王の内政への影響がいまだに大きい立憲君主国です。

議会は一院制で、貴族代表議員は9名で、33家ある貴族間での互選により、人民代表議員は一般選挙によって17名が選出されます。

2000年1月にヴァエア首相が辞任し、国王トゥポウ四世が自身の三男ウルカララ王子を首相に任命しました。

2002年3月の総選挙では、首都のあるトンダカプ島で民主化推進派が人民代表全議席を獲得し、2005年3月の総選挙後、初めて人民代表議員が閣僚に任命されました。

また、王室の特権的立場に対する不満を背景に、同年5月に民主化グループによるデモが実施され、あそた。

また、同年7月には公務員の給与引き上げを求める6週間にわたる全国規模の公務員ゼネストが実施され、その際には首相等の辞任、全国会議員の普通選挙での選出及び全閣僚を国会議員から選出すること等の要求があり、国民の中に民主化への支持が高まりました。

2006年2月にはウルカララ首相が辞任し、同年3月末トンガ史上初めて平民代表のセヴェレ首相代行が首相に就任し、同年11月には政治改革要求に端を発した暴動が起きましたが年末までには事態は収束しました。

政府は民衆の要求に応える形で、2008年から憲法、選挙制度の改革に向け検討を開始、2010年に憲法および選挙制度改革法案が可決され、同年11月の総選挙から人民代表議員の定数が9名から17名に増加し、人民代表議員選挙では民主改革派が大勝しました。

この総選挙後、新政治制度が導入され、同年12月にはトゥイヴァカノ貴族代表議員が国王による選出ではなく、国会で初めて選出された首相として就任しました。

新政治制度導入後2度目の選挙が2014年11月に実施され、同年12月に、ポヒヴァ人民代表議員が初の人民代表の首相に就任しました。

2017年11月に総選挙が実施され、2018年1月に、ポヒヴァ首相が再任された。翌2月にはサイクロン・ジータによって大きな被害を受けました。

2019年9月、ポヒヴァ首相が急逝したこと受け、トゥイオネトア財務相が国会で新首相に選出され、同年10月に国王による任命を経て正式に就任し、同月、新内閣が発足されました。


「トンガ王国」の元首・首相・外相について

「トンガ王国」の元首について

「トンガ王国」の元首は、国王のトゥポウ六世です。

「トンガ王国」の首相・外相について

「トンガ王国」の首相は、ポヒヴァ・トゥイオネトアで、外相は、空席です。

「トンガ王国」の国防・軍事制度・兵役について

「トンガ王国」は、英連邦諸国、特に英国、オーストラリアおよびニュージーランドとは緊密な関係を維持しており、国連専門機関への加入に積極的で、南太平洋の域内協力が推進されています。

1998年11月2日に中国との外交関係が樹立、それにともない、台湾との関係が終了しました。

国防は、防衛よりむしろ治安維持に主眼が置かれ、歩兵部隊、近衛部隊、海軍等で構成されており、その規模は非常に小さいものとなっています。

なお、2004年6月米軍の後方支援のため、44名の兵士がイラクに派遣、また、2011年には、英軍の後方支援のため、55名の兵士がアフガニスタンに派遣されました。

「トンガ王国」と「日本」の関係は?

「トンガ王国」と「日本」の政治関係は、伝統的に親日的で、経済・技術協力が増大し、両国関係が一層緊密化しています。

経済関係は、2020年現在、トンガへの輸出が約8.7億円、トンガからの輸入が約 0.38億円で、日本からの直接投資はなく、進出日本企業数は、2019年10月現在、4社です。

在留邦人数は、2020年4月現在、35名、在日トンガ人数は、2020年6月現在、174名です。

まとめ

以上、国特集「トンガ王国」でした。

ちなみに、「トンガ王国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「202位」でした。

本記事は、2023年3月20日時点調査または公開された情報です。
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