「コスタリカ共和国」ってどんな国?
「コスタリカ共和国」の正式名称はスペイン語で「República de Costa Rica」、英語では「Republic of Costa Rica」です。漢字では「哥斯達黎加」と表記し、その他「哥斯太里加、哥斯徳里加、北斯徳里加」などとも表記されます。
「コスタリカ共和国」の広さ 面積・場所について
「コスタリカ共和国」の面積は、約51,100平方キロメートルで、九州と四国を合わせた大きさです。
「コスタリカ共和国」の場所は、中央アメリカ南部にあり、北にニカラグア、南東にパナマと国境を接しており、南は太平洋、北はカリブ海に面しています。
「コスタリカ共和国」の首都について
「コスタリカ共和国」の首都は「サンホセ」で、「サンホセ」は、山岳地帯にあり、標高は約1,170メートルです。
「サンホセ」の人口は、2015年時点の人口は、約33万3,981人で、1950年の8万6,900人から20世紀後半を通じて急速に増加しました。
「コスタリカ共和国」の人口について
「コスタリカ共和国」の人口は、世界銀行が2018年に調べた時点で約499万人であり、人口密度は、約100.35人で、第81位です。
「コスタリカ共和国」の成り立ちについて
「コスタリカ共和国」は、1502年にコロンブスによって発見、1821年にグアテマラ総督府が発足、スペインより独立しました。
1823年に中米諸州連合が結成、1848年に中米諸州連合より分離独立、1949年に現行憲法が制定され、軍隊の保有が禁止されました。
1987年にアリアス大統領がノーベル平和賞を受賞、1990年にカルデロン大統領が就任、1994年にフィゲーレス大統領が就任、1998年にロドリゲス大統領が就任、2002年にパチェコ大統領が就任しました。
2006年5月にアリアス大統領が就任、2010年5月にチンチージャ大統領が就任、2014年5月にソリス大統領が就任、2018年5月にアルバラード大統領が就任しました。
「コスタリカ共和国」の国民・宗教・言語について
「コスタリカ共和国」の国民について
「コスタリカ共和国」の人種割合は、他の中米諸国とは異なり、白人の割合が多いとされ、白人が約94パーセント、黒人が約3パーセント、インディヘナが約1パーセント、中国系の華人が約1パーセント、その他が約1パーセントです。
なお、独立後、イタリア人、ドイツ人、ユダヤ人、ポーランド人などの白人移民や、ジャマイカ黒人が移民しました。
しかし、植民地時代のコスタリカは人口希薄地帯である以前に、ヨーロッパ人の入植者の絶対数が少なく、一度としてインディヘナや黒人の総数を上回ったことはありません。
19世紀半ばに鉄道建設のために、サトウキビから経済の転換を図ったジャマイカの黒人や、中国人が導入され、ジャマイカ黒人はカリブ海側のリモンに定住しました。
一方、中国系(華僑)は台湾人、香港人をはじめとして現在もコスタリカ社会に流入し続けましたが、コスタリカでの黄色人蔑視は強く残っています。
インディヘナは、居留地(保護区)が指定され、事実上の隔離政策が適用されていますが、それでもコスタリカ社会に出てきている人も多く、インディヘナには1992年にようやく選挙権が付与されました。
「コスタリカ共和国」は、多くの難民を受け入れ、多くは隣国ニカラグアと、コロンビアからの難民で、特に、ニカラグアに関してはコスタリカ人口の約10~15パーセントを占めており、近年はペルーやベネズエラからの難民が多くなっています。
「コスタリカ共和国」の宗教について
「コスタリカ共和国」の国家宗教は、カトリック教会が約85パーセント、プロテスタントが約14パーセント、その他が約1パーセントです。
「コスタリカ共和国」の言語について
「コスタリカ共和国」の公用語は、スペイン語で、スペイン語には標準コスタリカ方言とニコヤ方言の二つの方言があり、ニコヤ方言はニカラグアの方言とアクセントがとても似ています。
なお、19世紀にジャマイカから黒人が移民してきたカリブ海側には、ジャマイカ英語を話す人々も存在します。
「コスタリカ共和国」の経済状況について
「コスタリカ共和国」の通貨はコロンで、GDPは約60,100百万米ドルで、世界75位です。そして、一人当たりのGDPは約11,982.28米ドルで、世界59位です。
「コスタリカ共和国」の貿易について
「コスタリカ共和国」の貿易相手は主に、輸出が、米国、パナマ、オランダ、ニカラグア、グアテマラで、輸入が、米国、中国、メキシコ、日本、グアテマラとなっています。
「コスタリカ共和国」の主な輸出品目は、医療機器、熱帯フルーツ、コーヒー、医薬品などで、輸入品目は、自動車、石油製品、携帯電話、医薬品、とうもろこしなどです。
「コスタリカ共和国」の政治・政策について
政治体制について
「コスタリカ共和国」は、共和制で、議会は一院制、議席は57名、任期は4年で、連続再選は禁止されています。
「コスタリカ共和国」の政策
「コスタリカ共和国」は、中米で最も安定した民主主義国で、高い教育水準を誇り、常備軍の不保持、比較的整った福祉制度が特徴です。
従来、国民解放党(PLN)およびキリスト教社会統一党(PUSC)が交替で政権に就いてきましたが、両政党出身の政治家が関与する汚職事件が続いたこともあり、国民の伝統政党に対する信頼が大きく揺らいだため、PLNとPUSCの二大政党制から多党化傾向が顕著となっています。
2010年2月の大統領選挙では、与党PLNのチンチージャ候補が選出され、コスタリカでは初の女性大統領となりました。
2014年4月の大統領選挙決選投票では、市民行動党(PAC)のソリス候補が選出され、5月8日に就任、ソリス政権は政治の透明性の強化、格差是正を目指し、改革が進められました。
2018年4月の大統領選挙決選投票で与党市民行動党(PAC)のアルバラード候補が選出され、5月8日に就任し、税制改革や歳出削減による財政健全化や、国内の格差是正などが主な目標として掲げられています。
「コスタリカ共和国」の元首・首相・外相について
「コスタリカ共和国」の元首について
「コスタリカ共和国」の元首は、カルロス・アンドレス・アルバラード・ケサダ大統領です。
「コスタリカ共和国」の首相・外相について
「コスタリカ共和国」には、首相職が無く、外相は、ロドルフォ・ソラーノ・キロスです。
「コスタリカ共和国」の国防・軍事制度・兵役について
「コスタリカ共和国」は、伝統的に平和善隣政策で、国連・米州機構(OAS)を中心に外交が展開されています。
2007年6月、台湾との外交関係を断絶し、中国との外交関係が開設されました。
軍事力は、治安予算が2017年現在、約389百万ドル、兵役はなく、兵力は、1949年憲法によって常備軍が禁止されています。
「コスタリカ共和国」と「日本」の関係は?
「コスタリカ共和国」と「日本」の政治関係は、1935年2月に外交関係が樹立、
1941年12月に外交関係が中断、1952年8月に外交関係が再開されました。
経済関係は、貿易額は、2018年現在、日本への輸出が約427億円、日本からの輸入が約407億円で、主要品目は、日本への輸出が医療機器、電子部品、パイナップル、コーヒーなどで、日本からの輸入が自動車、鉄鋼、電子部品などです。
文化関係は、2016年までの一般文化無償資金協力は、累計22件で約9.971億円、草の根文化無償累計は、5件で約4,844万円です。
在留邦人数は、2016年10月現在で386人、在日コスタリカ人数は、2018年6月現在で189人です。
まとめ
以上、国特集「コスタリカ共和国」でした。
ちなみに、「コスタリカ共和国」の男子サッカーFIFAランキングでは、2020年11月の時点では「51位」でした。
FIFAデータ
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