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「北海道職員」の北海道庁組織と1年間の仕事の流れについて

「北海道」の地方公務員である「北海道職員」。広大な土地を持つ北海道だけに、仕事内容は一言では言い表せないほど多岐に渡ります。今回は、北海道職員とは何か、どのような部署に所属して働くのか、さらに1年間の仕事内容について解説します。

2018年02月14日更新

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目次
【地方上級】北海道職員とは?
1年間の仕事の流れについて
本庁でイベント業務を担当する職員の場合
(総合)振興局でケースワーカーを担当する職員の場合
省庁や市町村との連携
民間企業や道民との連携
まとめ
「北海道職員」の組織編成と1年間の仕事の流れについて

【地方上級】北海道職員とは?

まず、「北海道職員」とは何かを説明します。

北海道職員は、北海道の地方上級公務員で、省庁と道内179市町村、北海道で暮らす人々(道民)を繋ぎ、北海道の発展のために働きます。勤務先は北海道庁です。その庁の北海道知事や副知事の下で、北海道をより良くするための政策に携わります。

勤務することになる組織としては、北海道札幌市にある本庁の他に、道内14カ所にある(総合)振興局があります。(総合)振興局は北海道を14個のブロックに分け、それぞれのブロック内にある市町村を統括するために置かれており、本庁だけではカバーしきれない地方密着型の業務をメインに行なっています。北海道は広大なので、(総合)振興局を置くことによってより地方の企業や道民と連携した仕事を行うことができるのです。

本庁に置かれている部署と主な仕事は、以下のとおりです。

総務部

人事管理や予算編成などの内部管理のほか、防災対策や北方領土対策などを行う。

総合政策部

政策の企画や調整、地方創生や地域振興のほか、広報などを行う。

環境生活部

環境保全や生物多様性保全、交通安全、文化・スポーツ振興などを行う。

保健福祉部

地域医療や食品衛生、子育て支援、介護保険などに関する仕事を行う。

経済部

観光の推進や産業の振興、雇用安定化、労働者の福祉などに関する仕事を行う。

農政部

食の安全・安心の推進や農業の発展、農業担い手の育成などに関する仕事を行う。

水産林務部

水産資源や漁業に関する仕事や、森林整備や林業に関する仕事を行う。

建設部

道路や河川などの整備や、都市計画、まちづくりなどに関する仕事を行う。

これらの部署の他に、会計管理をする出納局や人事の仕事を行う各種委員会があります。

採用区分は大まかに一般行政・教育行政・警察行政などの行政系と、土木・建築などの技術系に分かれています。最も職員数が多いのは一般行政で、主な業務内容は以下のとおりとされています。

経済、地域振興、福祉、環境、税務、農林水産業や建設業の振興など様々な分野において、企画立案、事業の実施、調整、折衝など知事部局で道行政全般にわたる業務に従事します。

出典
北海道庁行政職員採用試験 案内

教育行政は教育庁、警察行政は警察などと関わる仕事がある程度決められていますが、一般行政は北海道の政策に関わるあらゆる部署を転々としながら働くことになります。そのため、数年環境生活部で廃棄物に関する仕事をして、次の数年は総合政策部で広報を担当するなどの大きな異動が珍しくありません。

勤務先も本庁や(総合)振興局を数年ごとに異動するため、道内各地を転勤することになります。地域ごとの魅力や課題を肌で感じながら仕事をすることで、北海道について深く理解することができます。

1年間の仕事の流れについて

北海道職員の仕事は多岐に渡るため、どの部署でどの仕事を担当するかによって年間スケジュールは大きく変わります。季節ごとに仕事が変化するような業務もあれば、年間通してずっと同じ仕事を繰り返していく業務もあるのです。

今回は例として、「本庁勤務でイベント業務を担当する職員」と、「(総合)振興局勤務で生活保護のケースワーカーを担当する職員」のスケジュールを見てみましょう。

本庁でイベント業務を担当する職員の場合

地方のお祭りに行って啓発のためのパネルを飾ったりブースを出展したり、道民の理解を深めるために勉強会を行ったりと、どの部署でもイベント業務は頻繁に行われています。「交通事故を減らすために地方でPRイベントを行う」ことも、「講師を招いて地球温暖化について討論する会を行う」ことも、イベント業務になります。

内容は違えど、北海道職員として働く人の多くは、何らかのイベント業務に携わり、企画・立案や関係機関との打ち合わせを行うことになるでしょう。

北海道職員としてイベント業務を担当する場合、本庁と(総合)振興局という内部の連携だけでは足らず、部署に関係する省庁や道内市町村、民間企業、ボランティア団体などと幅広く連携する必要があります。そのため、1年間のスケジュールのほぼ全てをイベント業務に当て、合間にその他担当業務の事務作業を行っていくことになります。イベントの開催時期にもよりますが、大体の年間スケジュールは以下のとおりです。

4〜6月

今年度行われるイベントの計画

7〜9月

イベントの準備、実施

10〜12月

イベントの準備、実施

1〜3月

新年度のイベントの計画や調整

北海道の冬は雪が多く、公共交通機関も麻痺することが多いので、地方のお祭りなどのイベントは夏〜秋に行われることが多いです。そのため、4〜6月は人事異動後の挨拶回りを兼ねてイベントについて関係機関に打診し、計画を立てていくことになります。

イベントは北海道職員が1から企画・立案することもありますし、地方で行われるイベントにブースを出展させてもらうこともありますが、どちらにせよ市町村や関係企業などと連携して準備を進めます。

もちろん、「さっぽろ雪まつり」など冬にしか行われないイベントのときは、この限りではありません。開催時期に合わせて計画を立て、準備を進めていくことになります。

イベント業務の担当になると、関係先とスケジュールを調整しながら協力して仕事をしていくので、同じ部署内で完結させる仕事よりも時間はかかります。しかし、多くの人と協力して成功に導くことで、やりがいや達成感を感じることができますよ。

(総合)振興局でケースワーカーを担当する職員の場合

福祉の専門職として採用されたわけではなくても、一般行政の職員として地方の福祉事務所に派遣され、生活保護のケースワーカーとして勤務することもあります。

ケースワーカーなど直接道民と接する特殊な業務を行う場合は、年間を通してずっと担当世帯に向けて仕事をすることになります。そのため、「何月はこの仕事」という形で業務が決まるのではなく、世帯ごとにスケジュールを決めていくことになるのです。

相談者との面談や家庭訪問などの対話業務や、申請書の処理や保護費の支給といった事務作業などを、世帯ごとに決めたスケジュールでこなしていくことになります。1日の勤務時間はずっと家庭訪問に出て、就業時間後から残業として事務作業をこなすことも珍しくありません。

新卒で入庁して初めての仕事がケースワーカーということも多く、大変な業務ではありますが、地域の人々の生活をサポートする重要な仕事です。

省庁や市町村との連携

北海道庁は経済産業省や環境省などの省庁と道内市町村とを結ぶ橋渡し的な役割があり、必要に応じてそれぞれと連携しながら仕事をすることになります。北海道独自で行う政策を進めるだけではなく、省庁が進める事業に協力したり、市町村に協力を依頼したりという仕事も多いのです。

例えば、新しく地方自治体が活用できる制度ができたので是非活用してほしいと国から情報を得た場合、北海道職員から道内の市町村職員へ周知をすることになります。省庁が全都道府県の市町村1つ1つに連絡をするのは効率が悪いので、北海道職員から道内市町村の担当者へまとめて周知をするということです。北海道職員が各市町村の担当者を把握している分、連絡がスムーズに行えるのです。

また、地方でイベントを行う際に、市町村から北海道や省庁にイベント参加の打診をすることもあります。省庁は北海道で活動しているという実績作りができますし、市町村は北海道や省庁の職員に参加してもらうことで稼働人数やブース数が確保でき、実現可能なイベントの幅が広がるため、双方にメリットがあるのです。

イベント時にそれぞれ普及啓発に使用するパンフレットなどを配り、活動を道民にPRして普及啓発も行えるので、省庁や市町村と連携することは重要なのです。

民間企業や道民との連携

北海道職員は公務員として北海道の発展に貢献するものですが、北海道の発展は、北海道職員や国家公務員、市役所職員など公務員の力だけでは実現できません。民間企業や道民との連携が必要不可欠なのです。

民間企業に対して北海道職員が一方的に認可や行政指導などを行う仕事もありますが、お互いに協力して進める必要がある仕事も多く存在します。

例えば、新しい事業を行う前に有識者を集めて検討会議を行う場合、その分野に精通した企業の重役に出席を求めて、専門家としての意見や民間企業目線での意見を求めることがあります。北海道職員だけで会議を行っても思いつかないような意見を出してもらうことで、より道民の立場に立った政策を進めることができるのです。

また、イベントを行う際に民間企業と協力することで的確なアドバイスが得られ、北海道職員は道民を惹き付けるイベントを開催することができます。民間企業も北海道と連携することで自社の活動を道民に広く知ってもらうきっかけにすることができますので、お互いにメリットがあるのです。

民間企業だけでなく、地域のボランティア団体などと協力することも多々あります。北海道職員から道民へ一方的に情報提供をするだけでなく、普段から関わりのあるボランティア団体の活動や勉強会などに参加して交流を深めることで、道民との関わりを増やすことができます。実際に北海道で暮らす公務員以外の人と関わり、率直な意見を聞くことができるので、道民と関わる機会は貴重なのです。

まとめ

北海道職員として携わる仕事は、本当に幅広いです。部署だけでなく、地域間の異動も多いのが特徴だからです。同じ部署で同じ業務に携わっても、担当する地域が違うと仕事内容がガラっと変わることも珍しくありません。さらに、知らない場所で初めての業務を担当することもあり、いつも新鮮な気持ちで業務に当たることになります。

異なる場所で異なる仕事に携わることで、幅広い知識を持ったゼネラリストになることができます。地方の財政難や自然災害など問題はたくさんありますが、雄大な自然環境や優れた一次産業、独自の進化を遂げた文化など、北海道が誇れるものはたくさんあります。

それらを大切にしながらさらに発展させるために、縁の下の力持ちとなって働けることが、北海道職員の最大の魅力といえるでしょう。

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