はじめに
地方公務員である「佐賀県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
佐賀県職員の「大学卒業程度採用」では、2次試験に同日中に2回行われる個別面談の「面接試験」を実施しています。
また、平成30年度では、佐賀県職員の「行政特別枠」に「教育行政特別枠」が新設され、1次試験では「アピールシート」の審査、2次試験および3次試験は面接試験のみで、人物重視の試験となっています。さらに、英語、中国語、韓国語、フランス語の語学資格を持っている場合には加点されることも特徴です。
「佐賀県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
佐賀県は、九州地方の北西部に位置し、人口は全国で第41位の約82万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、第42位で、市町村数は20エリア、10市10町で村はありません。県庁所在は佐賀市で、政令指定都市でもあります。
その他、伊万里焼で知られる伊万里市、唐津城のある唐津市などがあります。
佐賀県の強み(産業の特徴)
佐賀県は、第1次産業の割合が9.3%で他の都道府県に比べて高いことから、農業県と言われることもあります。
各産業の特徴として、農業では「アスパラガス」、「ハウスみかん」、「ハウス幸水なし」、「二条大麦」の生産量が全国第1位、「たまねぎ」の生産量と「大豆」の収穫量は全国第2位です。また、佐賀米の「さがびより」は、5年連続「特A」と評価されています。
水産業では、「海苔」の養殖が大きな割合を占めていますが、最近は海苔養殖を受け継ぐ人が減り、海苔の作り過ぎで値段も安くなったことや海が汚れてしまったことから厳しい状況です。
工業では、一番多いのは食料品工業などですが、電気製品や自動車部品の製造量が日本一の会社もあります。代表的な産業のひとつに諸富家具があります。
ほかに、陶磁器関係の産業が特に盛んで、「有田焼」「伊万里焼」「唐津焼」などのブランドがよく知られています。
また、江戸時代に砂糖が豊富に流通したため、製菓業も栄えており、小城市の「羊羹」、佐賀市の「丸ぼうろ」、唐津市の「松露饅頭」などの伝統的な菓子が残っています。
「佐賀県」が募集する職種紹介
平成30年度の佐賀県庁の採用募集職種は、大きくわけて「一般行政職」、警察事務や学校事務の「事務職」、「技術職」、「資格免許職」があります。
佐賀県職員「大学卒業程度」の採用試験情報
平成30年度では、大学卒業程度の佐賀県職員「大学卒業程度」の試験区分は、「行政」「教育行政」「警察事務」「心理」「電気」「総合土木」「建築」「化学」「農政」「林業」「水産」「保健師」「管理栄養士」で募集を予定しています。
区分:保健師
受験資格は、21~29才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
受験資格は、保健師免許を取得している人、または、2019年8月31日までに取得見込みの人に資格があります。
区分:管理栄養士
受験資格は、管理栄養士免許を取得している人、または、2019年8月31までに取得見込みの人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
その他の試験区分
受験資格は、21~29才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験」で、2次試験は、「論文試験」、個別面接2回の「面接試験」です。
申込期間は、5月7日(月)~5月25日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程は、7月中旬~8月上旬を予定しています。
最終合格発表は、8月下旬の予定です。
佐賀県職員「高等学校卒業程度」の採用試験情報
平成30年度では、大学卒業程度の佐賀県職員「高等学校卒業程度」は現時点(2018/05/23)では、日程と試験内容のみ掲載されていました。
試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験」で、2次試験は、「論文試験」、個別面接2回の「面接試験」です。
申込期間は、8月上旬~8月下旬、1次試験の日程は、9月23日(日)を予定しています。
詳細については、今後掲載予定です。
「行政特別枠・教育行政特別枠」の採用試験情報
佐賀県職員の「行政特別枠・教育行政等別枠」の試験区分は、平成30年度では、試験区分「行政」に加えて「教育行政」が新設されました。ただし、申込のできる試験区分は、いずれか一つに限ります。
受験資格は、22~25才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才までで、人事委員会が同等の資格があると認める人を含み、短期大学を除く学校教育法に基づく大学を卒業した人、または、2019年3月までに卒業見込みの人にも資格があります。
試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、アピールシートによる「書類選考」、「論文試験(2次試験として評価)」で、2次試験は、個別面接の「面接試験」、3次試験は、個別面接の「面接試験」です。
申込期間は、3月1日(木)~3月29日、1次試験の日程は、4月22日(日)、2次試験の日程は、5月下旬~6月下旬、3次試験の日程は、7月下旬を予定しています。
最終合格発表は、7月中旬の予定です。
佐賀県職員「選考」の採用試験情報
平成30年度では、佐賀県職員の「選考」の職種区分は、「獣医師」「薬剤師」「機関士」「児童自立支援専門員」「窯業(理化学)」で募集を予定しています。
区分:獣医師
受験資格は、59才の年齢までで、獣医師免許を取得している人、または、2019年3月まで取得見込みの人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
申込期間は、5月9日(水)~6月8日(金)、試験日は、6月30日(土)、最終合格発表は、8月上旬を予定しています。
試験内容等の詳細については、今後掲載予定です。
区分:薬剤師
受験資格は、39才の年齢までで、薬剤師免許を取得している人、または、2019年3月までに取得見込みの人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
申込期間は、5月9日(水)~6月8日(金)、試験日は、6月30日(土)~7月1日(日)、最終合格発表は、8月上旬を予定しています。ただし、応募者が少ない場合には、試験日は6月30日(土)のみとなります。
試験内容等の詳細については、今後掲載予定です。
区分:機関士
受験資格は、19~29才の年齢で、4級海技士(機関)以上及び1級小型船舶操縦士の免許を取得している人、または、2019年3月までに取得見込みの人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
申込期間は、5月9日(水)~6月8日(金)、試験日は、6月30日(土)、最終合格発表は、8月上旬を予定しています。
試験内容等の詳細については、今後掲載予定です。
区分:児童自立支援専門員
受験資格は、59才の年齢までで、児童自立支援専門員の資格を有する人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験に関する詳細については、今後掲載予定です。
区分:窯業(理化学)
受験資格は、20~35才の年齢の人に資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験に関する詳細については、今後掲載予定です。
佐賀県職員「選考」の採用試験情報(身体障害者を対象)
平成30年度では、身体障害者を対象とする佐賀県職員採用選考試験の試験区分は、「行政」「教育行政」「警察事務」です。
受験資格は、18~35才の年齢までで、下記の要件を満たしている人に受験資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
【佐賀県職員「選考」の受験資格要件 補足】
(1)身体障害者手帳の交付を受け、その障害の程度が1級から6級までの人
(2)介護者なしに職務の遂行が可能な人
(3)通学等のために一時的に県外に居住している人を含み、佐賀県内に居住している人
(4)活字印刷または点字による出願に対応できる人
(5)日本国籍を有していて、次の地方公務員法各号の欠格事由に該当しない人
・成年被後見人または準禁治産者を含む被保佐人。
・禁錮以上の刑に処せられ、その執行が終わるまで、または、その執行を受けることがなくなるまでの人。
・佐賀県職員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない人。
・日本国憲法またはその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党、その他の団体を結成した人、または、これに加入した人。
その他注目情報「佐賀県独自基準の制定」について
佐賀県では、平成24年以降、義務付けや枠付けの見直しなどから、国の基準とは異なる内容を盛り込んだ条例を制定しています。
具体的には、県民の「くらしの豊かさ」「くらしの満足度」を求め、「保育所・児童館の環境保全や質の向上」や、「介護保険施設・医療施設など公用施設の入所者への配慮」、「県道・経営住宅・都市公園などの公共機関の整備や環境保全」に関する佐賀県独自に基準を設け、実施しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、佐賀県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
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