はじめに
地方公務員である「三重県庁」の平成30年度の公務員採用試験情報について紹介します。
三重県職員の「A試験」(大学卒業程度)は、試験の区分が複数あり、試験区分「行政Ⅱ」および「行政Ⅲ」は、1次試験に自己アピール等の「エントリーシート試験」、3次試験に「自己アピール面接試験」があります。また、三重県職員の「A試験」では、2次試験に資格等に応じた英語資格加点と個別面接・集団討論・適性検査による「総合人物試験」があることも特徴です。
「三重県庁」で働く公務員として知っておきたいこと
三重県は、紀伊半島の東側に位置し、人口は全国で第22位の約180万人(平成27年国勢調査情報)の県です。
面積は、第25位で、市町村数は29エリア、14市15町で村はありません。県庁所在は津市です。
その他、伊賀忍者の里や松尾芭蕉生誕の地として知られる伊賀市、伊勢神宮のある伊勢市などがあります。
県の強み(産業の特徴)
三重県は、特に漁業が盛んな県で、大小の河川と遠浅の砂浜の「伊勢湾地域」、好漁場に恵まれた「鳥羽・志摩地域」、黒潮による影響の強い「熊野灘地域」に大別され、地域の特色をいかした多種多様な漁業が営まれています。
具体的な各産業の特徴として、農業では、「なばな」「サマーフレッシュ」「新姫」「シュンコウカン(春光柑)」の収穫量は全国第1位、「なめこ」は全国第7位、「さやえんどう」は全国第10位です。
林業では、木材生産では、「ひのき」が全国第7位、特用林産物では、「ほんしめじ」が全国第1位、「たもぎたけ」が全国第2位、「はたけしめじ」が全国第3位に入っています。
水産業では、漁獲量としては、「遠洋かつお一本釣」が全国第1位、「船びき網」「沿岸かつお一本釣」が全国第2位、「中・小型まき網」 「近海かつお一本釣」 「採貝・採藻」 が全国第3位です。具体的な魚種では、「かつお」 「むろあじ類」 「いさき」「いせえび」 「あさり類」が全国第2位、「びんなが」 「めかじき」「かたくちいわし」「いかなご」 「さざえ」 「その他の海藻類」が全国第3位です。
工業では、「電子部品」「デバイス」「ゴム製品製造業」「情報通信機械器具製造業」の特化係数が高く、中でも「情報通信機械器具製造業」の生産性は全国平均の約3倍となっています。
具体的な品目分類別では、全国第1位が27品目、全国第2位が16品目、全国第3位が15品目となっており、全国第1位の商品は、「炭素・黒鉛質ブラシ」 「ろうそく」 「陶磁器製台所・調理用品」 「ポリプロピレン長繊維糸・短繊維」 「接続器」「天然・養殖真珠装身具(購入真珠によるもの)」「液晶パネル」 「錠、かぎ」「自動販売機」 「他に分類されない通信関連機械器具」「ゴム管」「巻線」 「リレー」「ゴムホース」「プラスチックホース」「その他の可塑剤」「その他の銑鉄鋳物」「玉軸受・ころ軸受の部分品」 「非鉄金属鍛造品」「モス型集積回路(記憶素子)」 「工業用ゴム板」 「木製台所用品」、 「ラジアル玉軸受(軸受ユニット用を除く)」 「ダイヤモンド工具」 「他に分類されない有機化学工業製品」 「変速機」 「海藻加工品」です。
「県」が募集する職種紹介
平成30年度の三重県庁の採用募集職種は、分野ごとに分かれており、行政職の「一般行政分野」、「福祉分野」、「環境分野」、農学、林学などの「自然分野」、総合土木などの「工学分野」、薬剤師などの「健康衛生分野」があります。また、ほかに「資格免許職」での募集があります。
三重県職員「A試験」の採用試験情報
三重県職員「A試験」は、「一般行政分野」「福祉分野」「環境分野」「自然分野」「工学分野」「健康衛生分野」に分かれています。
平成30年度に実施される採用試験では、三重県職員「A試験」の試験区分は、一般行政分野では「行政Ⅰ」「行政Ⅱ」「行政Ⅲ」、福祉分野では「福祉技術」、環境分野では「環境化学」、自然分野では「農学」「林学」「水産」、工学分野では「総合土木」「建築」「電気」、健康衛生分野では「薬剤師」「保健師」「管理栄養士」での募集を予定しています。
三重県職員「A試験」の受験資格は、22~29才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、21才の年齢までで、短期大学を除く学校教育法に基づく大学を卒業した人、および、2019年3月31日までに大学を卒業する見込みの人、および、三重県人事委員会がこれと同等の資格があると認める人にも資格があります。
ただし、試験区分「行政Ⅲ」、「薬剤師」、「保健師」、「管理栄養士」については、下記の要件を満たしている必要があります。
区分:「行政Ⅲ」
試験区分「行政Ⅲ」は、先の年齢要件に加えて、スポーツ分野において、試験実施年度前3年間(ただし、オリンピック等4年に1度開催される国際大会については4年間)に、下記のいずれかの成績を収めた人に受験資格があります。
【区分:「行政Ⅲ」の受験資格要件 補足】
(1)試験区分「行政Ⅲ」は、国際大会(オリンピック、世界選手権、アジア大会及びそれらと同等の国際大会)に日本代表として出場した選手に資格があります。
(2)試験区分「行政Ⅲ」は、国民体育大会、全日本選手権大会、全日本実業団選手権大会及びそれらと同等の全国大会に出場し、個人種目は3位以上、団体種目は8位以上の成績を収めた選手に資格があります。
区分:「薬剤師」
試験区分「薬剤師」の受験資格は、24~34才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、23才の年齢までで、短期大学を除く学校教育法に基づく大学を卒業した人、および、2019年3月31日までに大学を卒業する見込みの人、もしくは、三重県人事委員会がこれと同等の資格があると認める人にも資格があります。
なお、薬剤師の免許を取得している人、または、2019年春季の国家試験で取得を見込みの人であることが要件となっています。
区分:「保健師」
試験区分「保健師」は、先の年齢要件に加えて、保健師の免許を取得している人、または、2019年春季の国家試験により免許を取得見込みの人であることが要件となっています。
区分:「管理栄養士」
試験区分「管理栄養士」は、先の年齢要件に加えて、管理栄養士の免許を取得している人、または、2019年春季の国家試験により免許を取得見込みの人であることが要件となっています。
三重県職員「A試験」の試験内容
三重県職員「A試験」の試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験」で、2次試験は、「論文試験」、個別面接・集団討論・適性検査による「総合人物試験」です。
ただし、試験区分「行政Ⅱ」および「行政Ⅲ」については、1次試験は「専門試験」の代わりに記述式「エントリーシート試験」、3次試験に「自己アピール面接」があります。
また、三重県職員「A試験」の2次試験には、一定の資格に対する英語資格加点があります。対象資格等の取得者は、証明書類を提出する必要があります。詳細は、受験案内でご確認ください。
三重県職員「A試験」の日程等
申込期間は、5月15日(火)~6月1日(金)、1次試験の日程は、6月24日(日)、2次試験の日程については、1日目は、7月22日(日)、2日目は、7月30日(月)~8月12日(日)を予定しています。なお、試験区分「行政Ⅱ」については、2日目を土曜日・日曜日に実施予定です。
また、試験区分「行政Ⅱ」および「行政Ⅲ」の3次試験の日程は、9月1日(土)~9月3日(月)の予定で、試験区分「行政Ⅱ」については、土曜日・日曜日に実施予定です。
最終合格発表は、8月20日(月)で、試験区分「行政のⅡ」および「行政Ⅲ」の最終合格発表は、9月13日(木)の予定です。
三重県職員「B試験」の採用試験情報
三重県職員「B試験」の受験資格は、20~27才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験」で、2次試験は、「論文試験」、個別面接・適性検査による「総合人物試験」です。
申込期間は、7月20日(金)~8月22日(水)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月中旬~10月下旬を予定しています。
最終合格発表は、11月下旬の予定です。
受験案内は、7月3日(火)に配布が開始され、詳細は後日掲載する予定です。
三重県職員「C試験」の採用試験情報
三重県職員「C試験」の受験資格は、18~21才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験(技術系のみ)」で、2次試験は、「作文試験」、個別面接および適性検査による「総合人物試験」です。
申込期間は、7月20日(金)~8月22日(水)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月中旬~10月下旬を予定しています。
最終合格発表は、11月下旬の予定です。
受験案内は、7月3日(火)に配布が開始され、詳細は後日掲載する予定です。
三重県職員「市町立小中学校職員 B試験」の採用試験情報
三重県職員「市町立小中学校職員 B試験」の受験資格は、20~27才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験」で、2次試験は、「論文試験」、個別面接・適性検査による「総合人物試験」です。
申込期間は、7月20日(金)~8月22日(水)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月中旬~10月下旬を予定しています。
最終合格発表は、11月下旬の予定です。
受験案内は、7月3日(火)に配布が開始され、詳細は後日掲載する予定です。
三重県職員「市町立小中学校職員 C試験」の採用試験情報
三重県職員「市町立小中学校職員 C試験」の受験資格は、18~21才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。
試験内容は、1次試験は、択一式「教養試験」、択一式「専門試験(技術系のみ)」で、2次試験は、「作文試験」、個別面接および適性検査による「総合人物試験」です。
申込期間は、7月20日(金)~8月22日(水)、1次試験の日程は、9月23日(日)、2次試験の日程は、10月中旬~10月下旬を予定しています。
最終合格発表は、11月下旬の予定です。
受験案内は、7月3日(火)に配布が開始され、詳細は後日掲載する予定です。
三重県職員「獣医師」の採用試験情報
三重県職員「獣医師」の受験資格は、24~39才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。なお、獣医師法(昭和24年法律第186号)に基づく獣医師の免許を有する人、または、2019年春季の国家試験により免許を取得見込みの人であることが要件となっています。
試験内容は、択一式「教養試験」、「論文試験」、個別面接による「人物試験」、「適性検査」です。
申込期間は、6月4日(月)~6月27日、試験の日程は、7月8日(日)を予定しています。
最終合格発表は、7月下旬の予定です。
三重県職員「保育士」の採用試験情報
三重県職員「保育士」の受験資格は、34才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、児童福祉法(昭和22年法律第164号)に基づく保育士の資格を有する人、または、2019年4月1日までに取得見込みの人であることが要件となっています。
試験内容は、択一式「教養試験」、「論文試験」、個別面接による「人物試験」、「適性検査」です。
申込期間は、6月4日(月)~6月27日、試験の日程は、7月7日(土)を予定しています。
最終合格発表は、7月下旬の予定です。
三重県職員「理学療法士」の採用試験情報
三重県職員「理学療法士」の受験資格は、34才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、理学療法士および作業療法士法(昭和40年法律第137号)に基づく理学療法士の資格を有する人、または、2019年春季の国家試験で取得見込みの人であることが要件となっています。
試験内容は、択一式「教養試験」、「論文試験」、個別面接による「人物試験」、「適性検査」です。
申込期間は、6月4日(月)~6月27日、試験の日程は、7月7日(土)を予定しています。
最終合格発表は、7月下旬の予定です。
三重県職員「作業療法士」の採用試験情報
三重県職員「作業療法士」の受験資格は、34才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、理学療法士および作業療法士法(昭和40年法律第137号)に基づく作業療法士の資格を有する人、または、2019年春季の国家試験で取得見込みの人であることが要件となっています。
試験内容は、択一式「教養試験」、「論文試験」、個別面接による「人物試験」、「適性検査」です。
申込期間は、6月4日(月)~6月27日、試験の日程は、7月7日(土)を予定しています。
最終合格発表は、7月下旬の予定です。
三重県職員「試験研究技師」の採用試験情報
三重県職員「試験研究技師」の受験資格は、34才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学において、機械工学、材料工学(金属系専攻)、材料科学(金属系専攻)、材料生産科学(金属系専攻)、その他これに類する学科目を専門に修める課程を修了した人、または、2019年3月に卒業見込みの人、および、これと同等の資格があると認められる人であることが要件となっています。
試験内容は、択一式「教養試験」、「専門試験」、個別面接による「人物試験」、「適性検査」です。
申込期間は、6月4日(月)~6月27日、試験の日程は、7月7日(土)を予定しています。
最終合格発表は、7月下旬の予定です。
三重県職員「職業訓練指導員」の採用試験情報
三重県職員「職業訓練指導員」の受験資格は、34才の年齢まで資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、次のいずれかを満たしていることが要件となっています。
【三重県職員「職業訓練指導員」の受験資格要件 補足】
(1)三重県職員「職業訓練指導員」は、職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)に基づく職業訓練指導員免許のうち、コンピュータ制御科、電子科、電気科、情報処理科のいずれかを有する人、または、2019年4月1日までに取得見込みの人に受験資格があります。
(2)三重県職員「職業訓練指導員」は、職業能力開発促進法(昭和44年法律第64号)に基づく職業訓練指導員免許のうち、自動車整備科を有する人、または、2019年4月1日までに取得見込みの人に受験資格があります。
試験内容は、択一式「教養試験」、「論文試験」、個別面接による「人物試験」、「適性検査」です。
申込期間は、6月4日(月)~6月27日、試験の日程は、7月8日(土)を予定しています。
最終合格発表は、7月下旬の予定です。
三重県職員「学芸員」の採用選考試験情報
三重県職員「学芸員」の受験資格は、34才の年齢での資格があります(※試験実施年度の4/1の年齢)。また、下記の要件を満たしている人であることが要件となっています。
【三重県職員「学芸員」の受験資格要件 補足】
(1)三重県職員「学芸員」は、博物館法(昭和26年法律第285号)に基づく学芸員の資格を有する人、または、2019年3月31日までに資格を取得見込みの人に受験資格があります。
(2)三重県職員「学芸員」は、学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学の大学院において、日本古代史、上代・中古文学またはこれに類する課程を専攻して修士課程または博士課程前期課程を修了した人、もしくは、2019年3月31日までに修了する見込みの人、または、人事委員会がこれらと同等の資格があると認める人に受験資格があります。
選考試験内容は、1次選考は、申込時に提出する「業績評価」と「小論文試験」で、2次選考は、「語学試験」、「専門論述試験」、「専門口述試験」で、3次選考は、択一式「教養試験」、「論文試験」、個別面接による「人物試験」、「適性検査」です。
申込期間は、4月18日(水)~5月15日(火)、1次選考は、書類選考、2次選考の日程は、6月17日(日)、3次選考の日程は、7月8日(日)を予定しています。
最終合格発表は、7月下旬頃の予定です。
その他注目情報「三重県行財政改革取組」について
三重県では、「自立した地域経営」を実現し、「みえ県民力ビジョン」を着実に推進するため、「人づくりの改革」「財政運営の改革」「仕組みの改革」の3つを柱とする「三重県行財政改革取組」を2012年に策定しました。
さらに、2016年度~2019年度には、「第二次三重県行財政改革取組」として、現在の社会経済情勢を踏まえた改革の必要性を踏まえて、ポイントを重点的に推し進めています。
具体的には、「協創・現場重視の推進」「機動的で柔軟かつ弾力的な行財政運営」「残された課題への的確な対応」の3つを柱に、三重県では、先の「三重県行財政改革取組」で残された課題への的確な対応を含め、職員の人材育成・職場の仕組み化・実践体験など職場環境の整備、社会情勢の変化等に的確に対応できる行財政運営に取り組み、「県民との協創を進め、県民に成果を届け、県民の信頼を高める」三重県を目指しています。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、県の平成30年度の採用試験情報をお届けしました。
参考になれば幸いです。
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